不安社会を生きる (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年6月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167656386

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  • 内橋さんと言えば以前に読んだ「悪夢のサイクル」では、小泉改革に代表される、規制緩和・公共セクター民営化等の自由化によって引き起こされる、非正規雇用・所得格差を述べていました。本著はそれ以前の98~2000年あたりに発表されたものが中心ですが、まさに小泉改革による格差拡大を予見した内容。別に今いまの生活に困っちゃいませんが、将来の事になると何か不安を感じる。いやな社会だとは思います。

  • いまのキーワードは、不安である。
    どこから不安が押し寄せてくるのか?

    いまの日本経済を説き明かす7つの論点

    (1)なぜ、私たちは、不安なのか?
    ○「安心・安全・安定」への渇望

    (2)金融・証券不祥事は、なぜ起きたのか?
    ○「会社のチェックシステム。」
    経営判断、マネジメント、行動、チェック
    不祥事は、会社の<構造的な問題>である。
    総会屋との癒着
    株主総会とは?株主代表訴訟。「日本的特質の株式の持ち合い」
    コーポレイト・ガバナンス。

    (3)私たちはなぜ豊かになれないのか?
    ○三洋証券、拓銀、山一証券の破綻。
    ○公定歩合の引き下げは、誰を助けているのか?
    銀行は、利子を預金者にわたすのでなく、自らのものとした。
    借入がふえ、「設備投資」がさかんとなる?
    ○公的資金の導入は、何のためにおこなわれたのか?
    ○債権デフレーション
    マイホームをバブル期にたてた。
    しかし、土地代が大幅に下がった。
    土地および家の価格が下落したにもかかわらず、
    借金を返しつづけなくてはいけない。
    ○貯蓄好きな日本人? 
    ○小売業の減少と量販店。コンビニエンスストアーの増大。
    ○「勝ち残ったものこそが正しい。」時代
    96年度経済白書「あらゆる経済主体が、
    自己責任原則のもとに積極的にリスクをとり、
    自らの可能性に挑戦していくことが望まれる。」

    (4)「改革」で何が変わったのか?
    ○規制緩和は、誰を助けるのか? 
    ニュージーランドの規制緩和賞賛論

    (5)市場 VS 言論
    ○市場原理主義
    ○書籍の「再販制度」について

    (6)誰のための「自己責任社会」か?
    ○コストとリスクの転嫁

    (7)現代の恐慌はどこから来るのか?

    地方を崩壊させる「東京スタンダード」VS 
    本当の意味での地方再生とは。
    アメリカモデルを基本としたグローバルスタンダード
    IT(情報・通信技術)革命

    バブル期につくられた 過剰雇用、過剰設備、過剰不良債権
    職員の臨時化・・・権利の縮小、賃金の低下、働く条件の悪化。
    「いきる」「働く」「暮らす」

    「自分たちの暮らしはよい方向に向かっているか」
    80%の人が「そうではない」と答えている。
    99年度 国民生活選好度調査」

    知らない間に不安がおしよせてきている。
    いい学校行き、いい会社に入れば、
    1部上場会社、銀行の倒産。
    会社の中は、リストラという首切りの話ばかり。
    年金が保証されない。
    介護さえも有料になってしまう。

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