スラムダンクな友情論 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2002年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167656447

みんなの感想まとめ

友情の本質を深く考察する本書は、大学生活における人間関係の複雑さや、クリエイティブな友情の重要性を描いています。著者は、友情が単なる関係性にとどまらず、お互いを高め合う力を持つことを強調し、読者に新た...

感想・レビュー・書評

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  • なんとも表紙は滑稽ですけれどもそんな印象なんてすぐ忘れちゃうくらい良い内容が詰まってます。
    「声に出して読みたい日本語」の著者であり、我が大学の講師でもある斉藤孝さんの本です。こんな本でてたのかって感じの本ですよね。
    1年間過ごしてきたキャンパスライフを顧みてみて思うことは多々あります。まず1つは友人関係。高校のときとは比べ物にならないほど人数がいて、ほとんどの人が知らない人で、なんだか自分が本当にこの大学に所属してるのかどうか疑う時があるヽ(;´Д`)ノ また、40人くらいでの授業は数えるほどしかなくて、毎日同じメンツで1日6時間も同じ授業を受けて生活するなんてことはありえない。かなり高校生活と違っている。そんな大学生活の中で形成される友人関係は僕にとって違和感だらけだった。


    「お互いに高め合い、新しい何かをお互いの間に生み出すような関係が、クリエイティブな関係だとすれば、友情こそが、『クリエイティブな関係』の核心だ。」


    この言葉は僕にとって重い。大学に入ってからずっと腑に落ちないのはこのため。もともと大学に入って「○○をやりたい!」って決まってたわけじゃなかったから大学に何を求めにいったかといえば「人」だった。現状に満足している人間には興味がなくて、本書にもあったけれど、「憧れ」を持っていたり、常に向上心があっていろんなことしようとしてる人を探してた。簡単に言っちゃえば受身の姿勢で巻き込まれるのを待ってた感じ。で、俺はそーゆー人と深く話すことで上記のような関係が生まれて、友情も芽生えるんじゃないかと思ってた。そういう前提条件を自分の中に持っていてある種の選民思想的価値観で大学の人と接していたから友人が出来なかった。“クリエイティブじゃないやつは切り捨てる”って感じで。でもこれでは何も生まれないし、自分自身だって一歩も前に進めない。それだったら、そいつらを巻き込んでクリエイティブな関係にしてやろう!って思えるようになんなきゃいけないんだって今更ながら気づいたのです。幼稚な選民思想なんて捨ててさ。そして改めて自分はちっちゃーい人間だと感じたのでした。

    スラムダンクを読み直したくなります、無性に。

  • 「期待は、背負えば活力、逃げればプレッシャーだ」
    「君が悩む友を持っているなら、君はかれの悩みに対して安息の場所となれ。だが、いうならば、堅い寝床、戦陣用の寝床となれ。そうであってこそ君は、かれにとって最も役立つものとなるだろう(ニーチェ)」
    「あこがれにあこがれる関係」
    「「面白くない奴ばかりだ」と思うときも、当然ある。…しかし、そういうとき、自分が他人にとって面白い奴だったかを考えると、やはり面白くない奴だったろうと思える。場が面白くなくて後で文句を言うのなら、面白くするためにもっと何かをすべきだったと思い直す」

  • (2004.01.20読了)(2003.09.06購入)
    この本は、「スラムダンク」(井上雄彦作、集英社)を題材に、友情はなぜ大事なのか?自分とはいったい何か?この2つについて熱く論じたものである。
    ●自分とは何か?
    自分を自分たらしめている個性、自己の存在証明、「自分は、誰とも同じじゃない、かけがいのない個人だ」、・・・といった風に表現されるものが自分とか、アイデンティティとか呼ばれるもの。ということになる。
    アメリカの精神分析学者のエリクソンという人が、アイデンティティという概念をつくったのだそうで、「変化する環境の中で、ひとがいろんな役割を演じる時、そうした様々な『僕』を統合する『変わらない自己』をあらわす概念」と定義しているそうです。
    著者のアイデンティティの説明は、「君は誰だ」と聞かれたり、「自分は何者だ」と自分に問うた時に「自分は、○○だ」と「張り」を持って答える時の「○○」のことであり、
    「○○として生きている」と思うことで、「生きる張り」が湧いて、自分にぴったり来る感じのする「○○」がそうだ、といっている。
    「スラムダンク」の桜木花道を例にすると、「スポーツマン桜木です。」「バスケットマン桜木」「リバウンド王・桜木花道」といいながら自分をそれにふさわしい人間にしてゆく。これがアイデンティティだという。その道がたたれたりすると自分を見失ってしまう。
    こんな説明を読むと、アイデンティティという概念がよくわかる気がする。個性豊かな人といわれる人は、このような、自分は○○だというのがっはきりしていることからも納得できる。
    ●友情は何故大事か?
    友情は、向上心を刺激しあう関係だ。という。よきライバルという言い方もできると思う。ビートルズ、藤子不二雄、ジョーと力石徹、佐藤忠良と舟越保武、星飛雄馬と花形満、というような例で説明している。
    そのほか、友情は、「あこがれにあこがれる」関係だ。友情は、技とスタイルを磨く。という観点からも論じている。
    自己を磨き、自己の確立にとって、友情の果たす役割の大きさを言っている。
    いまどき珍しく、感じにはすべて振り仮名がつけてあり、誰でも読めるようになっている。
    自分探しをしている方にお勧めの一冊だ。

    ☆関連図書(既読)
    「声に出して読みたい日本語」斎藤孝著、草思社、2001.09.18

    著者 斎藤 孝
    1960年 静岡県生まれ。
    東京大学法学部卒業。
    同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。
    専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。
    2001年 『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス)で、新潮学芸賞を受賞。
    『声に出して読みたい日本語』(草思社)で、毎日出版文化賞特別賞受賞。

    (「BOOK」データベースより)amazon
    「必死でついてこい交代しねーならよ」極限の緊張の中で流川は花道に気合いを入れる。互いに高め合う友情の関係を見事に描いた傑作マンガ『スラムダンク』をはじめ、『行け!稲中卓球部』、坂口安吾『青春論』、『スタンド・バイ・ミー』など十代必読の名著から「真の友情関係」を学ぶ。斎藤孝のパワーみなぎる初期傑作。

  • 桜木花道はアイデンティティの天才だ。
    『スラムダンク』全巻が、花道がバスケットマンという「アイデンティティ」を獲得していくプロセスを描いていると言える。

    「読書力」をきっかけに、新書系を読もうと思った私が選んだのは、またまた斎藤孝さんの本です。タイトルで、即効これにしちゃいました(笑)
    内容は、漫画「スラムダンク」を?心に、?名な映画、作家、作品などを用いて"友情"―他人との関わりについて論じたものでした。
    例えば、「言葉にしなくても意図を察知し合う関係」では、海南大付属・牧と陵南・仙道の、インターハイ予選のラスト近くの場面のプレーを、こう述べています。
    試合が残り10秒を切ったトコで、2点差で陵南が負けている。陵南がボールを奪い、仙道がシュート態勢に入ったトコに牧が追い付き、ブロックしようとする。しかし、その瞬間、牧は仙道のそのプレーの意味に気付き、ブロックしようとした手を引く。シュートは決まり、延長戦になる。
    このプレーは、実は仙道がわざと牧に追い付かせファールをもらい、尚且つシュートを決めて逆転するという、仙道のシナリオだった。
    そうした高度な戦略的判断を瞬間的に仙道は行い、それを牧も瞬間的に理解した。
    2人の間にだけ通じるものが?事が、この場面の絵で分かる。敵同士だが、お互いに意図を察知しあい、尊敬の念を抱いているのだ。
    これが、クリエイティブな友情の関係なのだそうだ。
    こんなふうに、ただ娯楽として読んできたスラムダンクに、一層の奥深さを感じさせてくれる「スラムダンクな友情論」
    途?ゝにスラムダンクの印象的なシーンの数々もついていて、スラムダンクも読みたくなる事間違いなし!
    ぜひ読んでみて?さい。

  • タイトルを見てスラムダンクだけをベースにした本かと思いきや、映画や音楽からも友情、アイデンティティについて書かれている。
    スラムダンクが好きな分、読み始めは落胆したものの、逆に観てみたい、聴いてみたいというのが出てきて良かった。
    スラムダンクの個人的名シーンが被っているので、きっと面白いだろう。

  • 2016.9.17再読
    2018.10.18再読

  • 青い。大学生とか高校生ぐらいのときに出会いたかったなー。今読む本ではないかな。そもそも感情の動きから発生する友情という感覚を論理的に推考していくこと自体になんだか冷めた見方しか出来なかった。サブカル持ち込んでやいのやいのやるのも、高校卒業のときには興味抱いたけど、今となってはさほど…。もっと感情任せでいい。胸が熱くなるぐらい感情的でいい。冷静でなくていい。俺が友情に求めるのってそういうこと。

  • お互いに高めあう関係=クリエイティブな関係を作り出すことの重要さを説いている。
    心に響くフレーズが多かった。

  • お互いに切磋琢磨できるライバルかつ親友という関係は本当に貴重。

  • 私の好きな「放課後の音符」も登場してる。

    友達とは何ぞや??を「スラムダンク」や「巨人の星」「明日のジョー」の名シーンから説く。

    運痴やから技のすごさとかは分からないんやけどスラムダンクにグッときたのはこういうわけかぁ。

    明治大学での講義で学生と触れ合ってるせいかお説教臭さがなく、素直に腑に落ちる感じ。

  • 表面的なことはしゃべれる関係の人間はそれなりにいても、本当の友人がいないと感じている私に、本当の友人とはどういうものなのか、スラムダンクやその他の名作を通し、分かりやすく教えてくれた。

  • スラムダンクからニーチェまで。
    実に幅広く、友情について書かれた一冊。

    クリエイティブな関係。
    実に大切なことである。

    多々、省みるべきところがありますね、自分。

  • 友情についてをスラムダンクや他の作品、エピソードから語っているもの。簡潔していて、かなり読みやすかった。

  • スラムダンク読み返したい!そう思う一冊。
    他に稲中卓球部や巨人の星などいろんなマンガ、そのほか映画やエッセイや小説など、いろんなソースから情報を引用し、それをもとに「友情」というテーマについて述べています。

    花道と流川にもある馴れ合いじゃない「張り」のある友情関係、クリエイティブな関係というのは、現実では有りそうでなかなか難しいバランス感。

    中学時代の思い出が色々フラッシュバックしてきて、楽しくなれる作品。

  • この表紙から想像できない、深い本。
    意外に勉強になる!

  • 文字が大きくてびっくりしました。小学校高学年から中学生向け?かな??
    クリエイティブになれる友情っていいな、って思いました。ジョーダンのエピソードがわかりやすかったです。

  • 字が大きく振り仮名も振っていて読みにくい。十代に書かれた本なので僕には何も残らなかった。スラムダンクの挿絵があるのでちょっと鳥肌が立った。いろんな解釈の仕方があるもんだ。

  • 高校生向けに斉藤孝先生が書いた本であるが、アツい友情関係を築きたい人におすすめの一冊。

    友情とは向上心があってこそ成り立つものであり、慰めあいではなく、お互いの成長を祝福しようと
    いうかなりポジティブな一冊である。

    ぜひとも、お勧めであるし、斉藤孝先生の語彙力・引き出しの多さに驚かされる。
    スラムダンクのシーンを交えながらの、友情論の展開はわかりやすい上、引用しているものが
    スラムダンクだけでなく、巨人の星、明日のジョーなど、漫画からのシーンの引用が面白さを
    倍増している。

    友情っていいな。

  • この本はマストです。

  • 僕らは漫画から多くのことを学ぶ。

    スラムダンクは俺らの世代の中でも「バイブル」クラスの作品。
    その中から筆者が学ぶべき友情関係を見極める。
    まぁ、ようは真の友とは切磋琢磨しあえる関係を築くことができるかんけいであるっつーこと。

    なによりこの本の著者の齋藤孝の人柄がでてるしこんなに人気なのは自分の考えをプレゼンする能力が高いからだと思った。

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著者プロフィール

明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒。同大大学院教育学研究科博士課程等を経て、現職。専門は教育学、身体論、コミュニケーション論。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり、日本語ブームをつくった。著書累計出版部数は1000万部を超える。NHK Eテレ『にほんごであそぼ』総合指導のほか、フジテレビ「全力! 脱力タイムズ」、日本テレビ「ZIP!」など、TVコメンテーターとしても活躍中。

「2026年 『齋藤孝と生み出すあなただけの名言レッスン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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