午前三時のルースター (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2003年6月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167656683

みんなの感想まとめ

全てをリセットしたいという願望や孤独感をテーマにした物語は、異国情緒に包まれた謎解きの要素が魅力的で、読者を引き込む力があります。先が気になる展開は、物語の深みを増し、完成度の高い作品として評価されて...

感想・レビュー・書評

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  • 全てをリセット、ゼロにしたい時ってありますよね。0の先に行くのって勇気が入りますよね。孤独だから、

  • Google mapを開きながら読みました。

    異国情緒を感じながら、謎解きを楽しみました。
    先が気になる小説でした。

    設定にちょっと無理があるような気がするけど、
    ま、小説ってそういうものかな。

     

  • 直木賞受賞で著書を調べたらベトナム(大好き)が舞台の本作を知って早速図書館で借りてみた。

  • こんな完成された処女作あるか?というくらいの、徹底した作り込みによってなりたった深みのある物語。
    小説家・垣根涼介の才能がすでに完成された形で見えていて、「ワイルド・ソウル」と比べると唯一、ひっぱりというか、伏線の絡み合いが多少少ないのかなと思うが、だが「新人っぽさ」を感じさせるのは、それのみだ。驚異的としか言いようがなくて、サントリーミステリー大賞とはかくもレベルの高い賞なのだなあと、嘆息せずにはいられない。

    1966年産まれの、2000年デビュー。
    なので、小説家デビューは35歳くらいだろうか。

    その後、垣根さんは数々の賞を受賞していくわけだけど、それも納得。筆の強さと言うか、物語をぐいぐい読ませる力が、やはり、ある。

    ハードボイルドというジャンルに関しては門外漢で、寡聞にして知らないが、こんなにも確固たる物語と、人生の機微が描かれている小説ばかりなのだろうか。

    今後とも垣根さんは追いかけていくべき作家さんの一人である。

    蛇足だが、プロローグとエピローグ、それからタイトルの付け方がこれほどうまい小説に、久しぶりに出会った。

  • 蒸発した父親を探す息子とそれを手伝うこととなった旅行代理店の営業。
    真相に近づいて行く毎に、ただの失踪ではないことが分かり、、

    垣根涼介作品として、非常に面白かった。
    過去に著者の作品を読んでいれば自然と読み進めてしまう。

  • 本書を読むきっかけは、作者のヒートアイランドシリーズの『ボーダー』に登場人物の一人である『慎一郎』君が本書のストーリーをボロボロ喋るのが気になったから!

    主人公は旅行会社に勤める長瀬!お得意様の孫(慎一郎)の希望で数年前にベトナムで死亡?した父の痕跡を探す旅のお供をする事に!
    長瀬の友人のブラックベルト『源内』
    ベトナムのタクシードライバーでエースドライバーの『ビエン』
    同じくベトナム人で英語が堪能なガイド『メイ』
    これに慎一郎と長瀬を加えた父親探しの旅が始まる!

    最後のエピローグが本書を読んで良かったと思わせてくれる!

    長瀬を主人公にした他作品があれば読みたいと思った!

    それと本書はハードボイルドでミステリーな旅小説です!

  • 多少、うまくいきすぎな強引設定では有ったけど、好みの感じ!

  • まぁまぁ。
    細かいところは想像に任せて読みやすい。
    ライトな部類。

    もうちょと海外の喧騒を暗部をディープに感じたかった。

    たびの目的を果たした後もあっさりして、それで終わり?って感じだった。

  • ある程度以上好きになった作家さんの初期作品やデビュー作を読む場合は、いつも身構えてしまう。
    粗削りさ(稚拙さ?)にガッカリしてしまうことが何度かあったから。

    垣根涼介のデビュー作は・・・・

    すっごく面白かった♪
    冒頭の十数ページでぐいっと物語に引きずり込まれたかと思うと、その勢いで最後まで一気に読まされてしまった。
    巻末解説者や、受賞時の選評者が絶賛するわけが、よく解る。

    "垣根節"が効いた登場人物造詣…は、この時点で既に出来上がってたのね。

    ★4つ、8ポイント半。
    2019.11.21.新。

    ※「ボーダー」を読んだ際、、、
    初出のキャラ(しかも主要な役どころではない)のエピソードに随分とページを割くなぁ…と思いつつ読み終えた際の皆のレビューに

    「……ルースター」の彼のその後が見れて嬉しい♪

    的な感想をちらほら見かけた。そっか、あの「慎一郎」が、今作での彼だったのね。と、納得。(読み返したくなってしまったが…既に手放した後(苦笑))



    ※既に多作に友情出演している慎一郎義兄妹はもちろん、長瀬も源内も、十二分にキャラが立っていた。シリーズ化しても良かったんでないかい?

  • 「ワイルドソウル」にスケールは及ばないが、本作も傑作。夢中で読んだ。エピローグ、父から譲り受けた腕時計を川に放り投げ号泣する場面での少年に「君はもう今日から大人になるしかない。泣きたくもなる」とかける一言。矛盾するが「優しいハードボイルド」の傑作と言えるだろう。サイゴンとそこに生きる人々の描写も秀逸。



  • 失踪した父を捜しにベトナムへ。
    青春小説かと思いきや。
    どうしようもない事実を受け入れ成長していく様が、実に巧み。

    主人公が少年かと思いきや、旅行代理店の添乗員の目線で物語は進んで行く。
    ドライな質感が良いね。

    垣根氏って、人間の抗えない現実の描き方が、中々に優れてる。

  • 初めましての作家さん。
    最初からテンポ良く話が進み、ベトナムという汗臭くて
    薄汚れて人に溢れた街中で、情報を引き出し、父親探しを
    妨害しようとする奴らを騙し、真相に近づいていく緊迫感がたまらない。
    途中でなんとなく予想はついてしまうんだけど
    最後の慎一郎の行動でウルっとしてしまって
    読後感はとっても爽やかです。面白かったです。
    これがデビュー作ですか?どうするのよ(^◇^;)
    2作目3作目も面白いらしいので、読むぞ。

  • 自分の思い入れの強い土地が舞台となるので、そもそも正当な評価ではないのであしからず。個人的には垣根作品の中でもとりわけ好きな一冊となった。これまでも海外を舞台にした作品は読んで来たが、その信憑性がどの程度のものなのかを図れず、いまいち感情移入が出来ずにいた。しかし本作品は個人的になじみ深い土地が舞台となっていたため、すっと物語の中に入ることが出来た。そして驚かされたのが舞台の忠実性の高さである。ベトナムに行くとそっくりそのままの風景を見ることができるだろう。話の中身に関しては、主要人物の登場シーンがいささか強引な気がしなくもないが、それも決して物語を色褪せさせることはしない。垣根涼介作品ではワイルドソウルもおすすめです。

  • 面白かったー!
    登場人物が魅力的に描かれてるのがまず良かった。主人公の長瀬は器用で何でもそつ無くこなす感じ。でもそんな自分について理解もしてるからたまにちょっと嫌になるという人間らしさもある。
    もう1人の主人公とも言える少年、慎一郎も16歳とは思えない冷静さで子供ならではのうるささ、青さみたいなのがほとんど感じられず(彼の生まれ育った境遇によるもの)もしかしたら不自然というかこんな子供いないのかもしれんけど…読んでるぶんには無茶なことしたりせんからイラつかされんで良かった。
    ベトナム現地の運転手のビエンや娼婦のメイ、長瀬の友人(と素直に言えるのか分からんくらいには仲良しこよしって感じの関係性ではないけど)の源内…皆それぞれ個性的で好感持てた。

    魅力的なのはキャラクターだけじゃなくて話の内容も。次々先が気になってあっという間に読めた。時間としては3時間近くはかかったけど体感としてはあっという間。
    スリルもあるし長瀬の機転をきかせる場面もあるし、うっすらロマンス的な要素もある。
    長瀬は仕事もできるし人間的に頼りになるところが異性として魅力的やと思うから、最後メイとどうにかなるかな…とちょっと期待したけど実は彼女いましたーって言うのも妙にリアルやった。

    慎一郎の周りの大人たちは皆勝手やな、、
    皆親ではなく「男」であり「女」のままで…慎一郎なら大丈夫やと思って甘えてる。慎一郎だけは自分で自分の人生を選択することもできず雁字搦めになってて。
    最後は父親が彼に逃げ道を多少与えたけどそれだって死ぬ思いでこっちから会いに行ったからこそで本来は息子には一生会うつもりなかったみたいやし。父も母も愛情が薄いというか慎一郎を息子ではなく個々の人間というか守るべき相手としては見てない感じと言うか。
    それは今現在祖父が大きな力を持ってて経済的にも社会的にも十分に彼を守ってあげられると分かってるからこそでもあるんやろうけど…。
    全てを知った慎一郎の胸の内を思うとひたすら切ない。そして最後に父から渡された腕時計を窓から投げ捨てたのはちょっとスカッとした。
    慎一郎の今後の人生が幸多からんことを…と願わずにはおれんかった。

  • 旅行代理店勤務の長瀬。中西社長に頼まれ、孫の慎一郎のベトナム行きに付き添うことに。実は慎一郎は、かつてベトナムで失踪した父親を探す目的だった。単なる人探しに思えたが、いろいろな事件に出くわして。。。というお話。異国の地で人探しをするだけの、のんびりした話かと思いきや、なかなかドキドキハラハラのサスペンスだった。筆者が車やバイクが好きなんだろうなあ、とおもわせる描写もあり、面白かった。

  • ガチガチじゃなく、程々のハードボイルド感で、どんどんストーリーに引き込まれた。主人公がウルトラスーパーマンじゃなく、拳銃やマシンガンが飛び交わないのがいい。他の作品もぜひ読んでみたい。(^_^)v

  • 旅行代理店勤務の主人公が、ジュエリー会社の社長に孫息子をベトナムに連れていってほしいという依頼を受ける。孫息子の真の目的は行方不明になった父を探すこと。一方、社長は未亡人となった娘を、提携先の会社と子息と政略結婚させようと画策する。父を探す手がかりは、テレビのベトナム特集でチラと映っていた姿のみ。元テレビマンの主人公の友人を加えた3人で行方不明になった父を探す。
    というわけで、なかなか手の込んだ設定になっていて面白かったです。相変わらず著者の好きなバイクと車のディテールの話が盛り込まれていて、この方面に興味のある人にはたまらないかも知れません。
    今はコロナでなかなか海外に行きたくてもいけないので、こういう異国情緒を感じる小説は良いかも知れませんね。ベトナムはなかなか行きたいところじゃないかも知れませんが。
    オチはなんとなく読めてしまったので、ミステリーとしてはふつうかも。

  • 面白いとは思うが何か物足らない所がある。
    話の展開が大きい感じがした割には、結末が小さいというのが感想だ。
    ルースターとは雄鶏の意味なんだ、、、、

  • ベトナムで失踪した父を探す少年の旅の添乗を頼まれた長瀬。悪友源内、現地の頼れるガイドメイとドライバービエン。追ってくる謎の男達と父の行方は如何に。
    一応ミステリということにはなるが、真相事態は予想の範囲内。ベトナムの雰囲気とチームの絆がストーリーの魅力か。家族を捨てた父との邂逅により、少年の時代を捨てたであろう慎一郎が切ない。

  • 垣根さんの時代物が面白かったので、昔の作品を読んでみた。スピード感があって、まるで映画のようなエンターテインメント性が楽しめた。主人公の男の子が格好良すぎ。

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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