カルトの子 心を盗まれた家族 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2004年2月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167656935

みんなの感想まとめ

親の宗教入信が子どもに与える影響の深刻さを描いた作品は、恐怖と驚きをもたらします。読者は、過去の宗教団体の問題に対する社会の関心の変遷を思い起こし、特に学生時代に感じた危機感を再確認します。30年前の...

感想・レビュー・書評

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  • 怖かった。親の入信は、子どもにはどうすることもできないものであり、子どもにとてつもなく大きな影響を与えるものなのですね。

  • 元首相襲撃事件から後、宗教と政治の話題がマスコミに出ない日は無い。この本の単行本はそうとう前に出版されている。私が学生時代だった30年前にも統一教会や霊感商法、オウムやヤマギシの話はよく耳にし、学生に被害者も出たことから、学生が集められ散々注意喚起が行われていた。読み直すと非常に生々しく、これからの人生を立て直すために自己修復する時間がかかることがよくわかる。今だからこそ、また読まれるべきではないか。

  • いや、驚いたなぁ。これが偽らざる感想

    これ以上はちょっと無理かな

  • ・child abuse
    不適切な養育。特に精神的虐待。この世の否定。二元論。地獄行きと脅す。子供より、宗教を優先。ありのままの子供を見てもらえなかった子供たち。愛着障害。

  • 親がカルト宗教に入信したとき・脱退したとき、その子どもたちはどうなるのか?オウム、エホバ、統一教会、ヤマギシ等のルポルタージュ。
    子どもを追ったルポはないというが、自分の意思で入信したわけではなく、心身の傷や葛藤を抱えた子どもたちは、追われたくはないだろう。
    親が子に与える影響の底知れぬ深さを知った。

  • 『カルトの子 心を盗まれた家族』の続篇的内容でオウム真理教、エホバの証人(ものみの塔聖書冊子協会)、統一教会、幸福会ヤマギシ会を取り上げる。ヤマギシ会は宗教団体ではないが、その閉鎖性や洗脳を考慮すればカルトの名に十分値する。正義を掲げる彼らの暴力性は弱者である子供に向けられる。そして正しいがゆえに全く手加減されない。
    http://sessendo.blogspot.jp/2017/08/blog-post_10.html

  • 一気に読んだ。読まされた。面白すぎる。
    普通の人間の中に、狂気がある。
    現代に生きていても、誰もが科学的、論理的思考をできるわけではない。自分が属する集団、信頼する相手の言葉を絶対のものとしてしまう。
    アメリカで福音派、キリスト教原理主義が広まっているのも、人間の本性に訴えるものがあるからだろう。
    ヤマギシ会はいわゆる宗教ではないかも知れないが、カルトの定義「組織や個人がある教えを絶対であると教え込み、それを実践させる過程で、人権侵害あるいは違法行為を引き起こす集団である」にはあてはまる。理想郷を目指した人々の間で、弱者への暴力がはびこるという皮肉。
    自尊心の低い子どもを生み出すメカニズムは、どの家庭でも共通するのかも。やはり密室で育てる、閉鎖的な環境がやばいのだろう。幼児期の自己肯定と、成長過程で多様な価値観に触れること。どちらも大事。

  • 今読んでも、つらい。

  • エホバの証人、オウム、統一教会、ヤマギシ会、ライフスペース。事件が起こりニュースやワイドショーで取り上げられる。宗教を信じるのも、カルトにハマるのも本人の自由だが、子供は?生まれる時に親を選べないように、親がカルトに入信してしまうと、子供(特に未成年、乳幼児)は必然的に入信させられてしまう。そしてそのカルトが子供の世界全てになり、疑うことすらなくカルトの中で生きて行くことになる。
    大人ですら脱会後は大変だろうに、他の世界を知らずに育った子供達はどうなるのか。
    まわりに溶け込めず、心を閉ざす子供達。心を開くことも、そもそも相手の立場にたって考える、という教育すら受けずに育ち、他者とのコミュニケーションすらとれないわけだから…保護した施設の方々の大変さは容易に想像できる。
    巻末にヤマギシ会にいた子供達へのアンケートがあるが、虐待の凄まじさにページをめくる手が止まる。未だにこういった子供達をきちんと救うプログラムみたいなものはない?筆者の言う、オウム脱会後の子供達をモデルケースにしたプログラムなどをしっかり作って来なかった国の責任は大きいと思う。
    乳幼児時代に親から受ける無条件の愛の大切さ。親として子供をどう育てるのか。カルトだけでなく、子供に対する過剰な期待や精神的呪縛がどれだけ影響するか。自分の育児経験とこれからについても改めて考えてみるきっかけになった。

  • カルトの子供へ対する虐待の実態
    根の深い問題など考えさせられる内容
    信教の自由、カルトにも許していいものなのか

  • オウム、エホバ、統一教会、ヤマギシという4つのカルトの宗教2世についてのルポ。20年以上前の著作であるが、「カルトに心を奪わられた親のものとで抑圧される子供」という構図は、今も日本のどこかで続いているものと思う。虐待には心理的なもの、身体的なもの、ネグレクト等あり、教団によって毛色や程度の違いこそあれ、いずれも、紹介された事例は虐待に他ならない。子供らしい感情表現が抑圧され、教義に強制的に隷従されられる。そのことが生涯にわたって子供の心に傷をもたらす。苦しむ我が子をみて親もどこかでおかしいと思わないのかと疑問も出るが、「私心を棄てろ」というカルト教えや、親の身の回りが全て信者で固められていること、「ここまで信仰を続けてきて今更後に退けない」という親自身の潜在意識など、様々な要因が絡んで、棄教という選択には至れないのだろうと感じた。読了後、暗澹たる想いになる。

  • いわゆる宗教2世に焦点を当てたルポ。
    子どもより宗教が優先される、親と子が離れて生活する、世間と一切関わりを持たないといった様々な特殊な環境で育った子どもにあたえる影響とは。
    この本の元になる単行本が刊行されたのは2000年。今から四半世紀も前にこのような問題提起をされていたのにも関わらず見過ごされてしまった多くの子どもたちを思うと不憫でならない。

  • 読みながら、なんだか色々考え込んでしまった、1冊。
    というのは、私も物心着く前から、プロテスタント系の教会に通っていたこと
    があったからだ。
    子供の頃だけだったが、それは少なからず自分の人格形成の一部を担っていたように思う。
    何ページかは読んでうーんと唸り、またペ-ジを進める(なかなか読みにくい文章ではあったが)
    でも自分の過去を振り返るという部分ではよかったかもしれない。

  • 子供であった時期がいかにかけがえのないものか、大切なものかがよくわかる。
    無条件の愛が受けられなかった、と感じた心がいかに未来に影を落とすのか。
    その後にことばで弁解されたとしても、あまり意味はなくて、その子が全身で納得するかどうかが重要。
    これはカルト、という側面から被害者の子供を見ている本だけど、本質的にはいびつな親子関係についての本だと思う。
    カルトでなくても、親の思う正義に振り回された子供は大勢いるんだろう。厳しいしつけも、おおらかな放任も、子供を、一人の人間としてラベリングせずに直視しなければすべてがエゴとなりうる。
    子供のためを思って、というのが、本当に目の前の子供を見ているのかが焦点となる。
    これから大人になろうとする人、大人であることを自覚している人すべてが読んだ方がよい本。

  •  教団で一生を過ごしたとして、はたして疑問をもたずに人生を終えることができるのだろうか。人間のすることなのだから、どこか抜け穴がありつじつまも合わなくなる。結局、社会に戻らざる終えなくなるのならば、洗脳期間は短い方がよい。両親が改宗していて自分の意思を持たず、教祖を信じる子供は大変だ。社会にも馴染めず、自分で判断する力も養われていない。人にだまされずに自分を信じる力をつけよう、それは全ての人に通じることなのだ。

  • H23.11.6読了

  •  オウム真理教、エホバの証人、統一教会、ヤマギシ、ライフスペース...様々なカルト教団に落ちてしまった人々のその子ども達に焦点を当てたルポタージュ。
     
     カルトに落ちてしまった家庭がどんな不幸な目に合うのか。それは運よくカルトから抜け出ることができたとしても終わらない。
     ここに出てくる子ども達が陥ってしまう状態は、一般的な虐待や機能不全家族の子ども達のそれとかなりの共通点がある。しかし、そういったアビューズの被害者の人達の記録より、この本に書かれている内容の方が強く憤りを感じる。
     カルトとはここまで人を不幸にしてしまうのか。そもそもカルトとは何なんだろうか。社会や生活の根っこを根本的に否定されてしまうような怖さをカルトから感じるのは私だけだろうか。
     この作者はルポのみならず、カルト教団の告発やカルトの被害者救済など、かなり実際の運動もされている。彼を動かしている憤りが確かにこの本から感じられる。

     カルトというものを考えるきっかけとなる強烈な一冊。

  • 『時間と学費をムダにしない「大学選び2011」』(光文社)の著者(石渡嶺司/山内太地)が選んだ「福祉・心理」に関する本。

    (レベル3:大学生にも十分勝てる!)

    カルト宗教の信者の子どもに焦点を当てたルポ。
    児童福祉という観点からも重要な問題であり、オウム真理教の子どもを保護した児童相談所が登場。親の勝手に振り回された子どもをどのようにケアしていったのか、本書で知ってほしい。

  • オウム真理教・エホバの証人・統一教会・ヤマギシの親を持つ子供の話。
    child abuuse の実例。

  • さまざまなカルト集団(教団)に、親が入信してしまうと子供の意思は関係なくたいていそのまま一緒に入信させられたり布教活動に連れまわされたり、集団生活を強いられたりするのですね。親は自分が行きたくていくのでいいのですが、その集団のルールによっては子供は子供らしく生きることを否定されたり親と引き離されたり基本的人権(教育)すら奪われていることもあるようで、当然その後の人間形成にも悪影響があり、でもそういった現実って語られることがすごく少ない。なぜだろう。読んでいて本当にぞぞぞぞーっとする本です。2004年10月読

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著者プロフィール

米本和広(よねもと・かずひろ) 1950年、島根県生まれ。ルポライター。横浜市立大学卒業。「繊研新聞」記者を経て、フリーに。著書に『新装版 洗脳の楽園』、『我らの不快な隣人』(以上、情報センター出版局)、『教祖逮捕』(宝島社)など多数。

「2021年 『カルトの子 心を盗まれた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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