- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167656980
感想・レビュー・書評
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本書は、江戸や明治に誕生した、いわゆる伝統名薬40のルーツを紹介するものである。製造法から効果効能、さらに販売所まで網羅した一冊。
本書に登場する薬を検索してみると、地元の薬局でしか売っていない薬もあれば、ネットから取り寄せられる薬もあって、そんなこんなも調べつつ、予想以上に楽しい読書だった。それらの薬の中には、薬事法の制限を受け、成分を変えて存続しているものもある。この時代、さすがに“万病に効く”と謳うわけにはいかない。
てっきり漢方薬だと思っていたあの薬やあの薬のルーツが、実は蘭方医学だったと知ったときは驚いた。それにしても世の中には知らない伝統薬が結構あるんだなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おお!そのへんの薬局にあるアレもアレも、こんなに伝統があったのね、と小さな驚きをいくつも感じつつ読む。
日本の伝統、ないし東洋医学が語られるとき、とかく排外的な記述になりがちなのだけど、この本はそういったテイストが少なく、そこも好印象。
でもまあ、どうなんだろう、実際のところの効能は。
基本的に「今の薬」と比べては劣るんだろうね。もし勝っているならば、新薬がこれだけポコポコ出るわけがないんだから。
であれば、我ながら暴論ではあるのだけど、有効成分とされる化学物質を並びたてる必要はないんじゃないかな。
もう「今の薬」とは違う価値観で作られています、(例えば)イモリの黒焼きが血の巡りをよくするんです、と言っちゃう。以上。
イモリに含まれるイモリフェドキシン(適当)が血中のイモフェデール(適当)と結合し云々……なんて説明は一切なし。
だって、現代医学の土俵で勝負しても勝てるわけないもん。
それに何より「現代医学とは別物だけどなんか効く感じのもの」が世界に存在している意義は、実はめちゃくちゃでかいんじゃないかな、と僕は思っているのだ。暴論かなあ。暴論か。 -
090227(s 090301)
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長い伝統と実績に支えられた名薬を学ぼう。