ショッピングの女王 (文春文庫 な 41-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 293
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167658014

感想・レビュー・書評

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  • 先日、聖書を読む を読んでから、この作家さんがめちゃくちゃ気になっていた。

    何と言うのか?砕けた文章なのに、とてつもない知性を感じたからなのだが、
    この本もやっぱりそんな感じだった。

    テンポが良くて、一つ一つの話がちゃんと落ちがあって読み易く、
    とんでもない人間なのだが、とっても可愛らしく
    どこか憎めず、そんな感じ。

    今私が41歳。
    ちょうど中村うさぎさんがこれを執筆していた頃と同年代。
    色々なところで、うんうん、わかるわかる!と思ってしまった。

    やってることはハチャメチャに見えてしまうが、
    嫌いじゃないなぁ~。
    自分にないものをたくさん持っていて、羨ましくも感じてしまった。

  • 実家で帰省中にこれを読んでいたら,母親が。
    「それ,面白いの?」
    「まー・・・面白いよ」
    「お買物のコツとか書いてあるの?」
    そう来たか,母!!

    正反対の本だよと説明したらきょとんとしてました。

  • 20年以上前に書かれた、買い物依存症の40代女性のエッセイです
    頭の良かった人がウケを狙って書いた文章で、楽しく読めます

    ブランド狂いなだけでなく、高級品であれば健康も美食もターゲットになります
    声をあげて笑ったのはコース料理の回です
    ごちそうを食べさせてくれると評判の通り、前菜に始まり毛蟹、サバの味噌煮、イワシの塩焼きと続いて、仲居が「エビフライ、グラタン、炭火焼きステーキをお持ちします」と続けたところです
    内心で「量が多すぎる」と悲鳴をあげているシーンで、例えで定食にエビフライもグラタンも同時に注文する人はいないと丁寧に解説していくのでおかしかったです
    どれも美味しいだけあって、終いには腹がカエルのように膨れ上がったなど、比喩も上手でした

    後半につれて税金滞納の督促など、本能的にだらしのない金銭感覚が披瀝され、人を選ぶ内容になってきます
    東京の女の人というか感じがしました
    ブティックも何も無い田舎で暮らせば解決する気もしました

    文章がうまく、スラスラ読みやすいのも人気のひとつだと思いました
    買い物一の躁テンションを落とさず書ききる筆力は読んでておもしろかったです

  • 最近美保純と云々とかいうニュースでよく
    名前を見かけたので、買ってみた

    本物の買い物依存症(病気)。
    頭はすんごくいいし、実はかなり冷静。
    それなのにこのザマ
    この先のことが心配ですが、この人のことが
    好きになりました

    ただ本としては再読する感じではないので
    星を落としています

  • 【本の内容】
    「それ、いただくわ」。

    このご時世に、この浪費―。

    シャネル、エルメス、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドからエロ・グッズまで。

    住民税を滞納し、“むじんくん”にまで手を染めながらも、うさぎ女王様の物欲は止まらない。

    物欲のままに無駄遣い生活を続ける女王様のトンデモない日常を描く爆笑エッセイ。

    [ 目次 ]
    私は買い物依存症(身体にやさしい椅子;里緒菜のニセ・オッパイ ほか)
    エルメス、阿修羅のごとく(爆運炸裂ペンダント;自分のムスコをくわえる ほか)
    パンがなければケーキを!(髪がすぐに乾くブラシ;ティファニーのヨーヨー ほか)
    バカは死ぬまで治らない…(1万円チョコレートの苦さ;幻の味つきコンドーム ほか)

    [ POP ]
    「ショッピングの女王」とはよくも言ったもので、後から後からいろんなものを購入していくその姿を見ると、まさに人生を楽しんでいるなぁと、感心すると同時にうらやましい。

    それに加えて、著者が見る視線のなんとクールなことか。

    それは回りだけでなく、自分自身の行動についても実にクールに分析している。

    面白可笑しく書いてはいるが、それが余計に独特な視点を際立たせている。

    忙しい毎日で、疲れている人に超おすすめ。毎日を楽しく過ごす処方箋付き。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 中村うさぎさんのエッセイにはまり中。相変わらずの性格好きです。オカルトもんとかアダルト系のグッズ系が多かったので星3つ。ブランド品とか美術品系が面白かったな。

  • 規模は全然違うけれど、買い物にはまってしまう気持ちが分かる。
    女子はほとんどそうなんじゃないの?
    規模は違うけどね。

  • 物を買うという恐怖。
    ショッピングは無駄なのか。
    解説・ピーコ

  • 相変わらず。

  • 中村うさぎの赤裸々に綴ったショッピング三昧借金三昧の生活を書いた本。

    なんとなく、山田詠美を思いださせる貫禄の文章。
    でも、すっごい面白いの~。
    なんか、怖いもの知らずなこの口調。凄すぎるわ。
    ほんとバカ丸出しなんだけど、漫才を見てるような感覚に陥るこの文体はな~に?
    これ、結構好きだったりして。
    おかげで気分盛り返してきたよ~。

    Yahooで「中村うさぎ」検索してみたら、なんとこの人、一週間に一回しかお風呂に入らないらしい。顔を洗うのもたまに。
    そして旦那さんはゲイ。
    片付けるのが嫌い。
    なんか、ちょっとひけた。。。
    でも普通じゃないとこが、この人らしいね。

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著者プロフィール

1958年2月27日生まれ。
エッセイスト。福岡県出身。
同志社大学 文学部英文学科卒業。
1991年ライトノベルでデビュー。
以後、エッセイストとして、買い物依存症やホストクラブ通い、美容整形、デリヘル勤務などの体験を書く。

「2017年 『エッチなお仕事なぜいけないの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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