不肖・宮嶋のネェちゃん撮らせんかい! (文春文庫PLUS 10-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167660284

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ前に買って読んでなかった本。しかしなぜこの本を買ったのか全く思い出せない。エッチな本だと思ったのだろうか。
    女性の写真がたくさん載っているのでエッチでなくもないのだけれど、話は旧ユーゴスラビアの戦地レポに近い。
    関西弁カメラマンの軽快な口語で読みやすいけれど、平和慣れした日本人の自分には考えさせられることも多い。ちょうど中国韓国との領海問題やシリアでの日本人記者殺害のニュースも最近のことだからだろう。
    この本でカメラに収まった美女達は皆戦争の中で逞しく生き、皆「戦争は最低」と云う。
    そしてその美女達もこのカメラマンも自分も同じ疑問を持つ。
    なぜ戦争は起こるのだろう?と。

  • この本が最初に出たときはそれはもう非難ごうごうで、本人ですら「この企画はヤバイ」と早々にさじを投げたといういわくつきの本です。しかし、被写体の女性たちは息を呑むほどキレイです。

    僕は今まで、こんなに不謹慎な本を見たことがありません。何せミッションが『民族間の熾烈な殺し合いの続いたボスニアへ赴き、いまだ硝煙けぶる各地で「美女図鑑」の撮影を敢行すること。』という神をも恐れぬ暴挙ですから。作者の宮嶋茂樹本人も
    「コラシャレにならんわ」
    といっていたいわくつきの本です。でも、ここまで笑える本も読んだことがありません。

    現地に行く前に
    「内戦で男はボコボコ死んでしまった。残った女どもはほとんど男日照りで、飢えまくっているハズである。もお、もお、入れ食い状態であろう」
    と、ムチャクチャ不謹慎極まりないことをのたまう我らが不肖・宮嶋。そして現地での撮影でボスニア紛争で愛するものや家族を失った女性にやれ「水着になれ!」だの「瓦礫の山の上でにっこり笑え!」といって撮影した写真とルポルタージュです。

    でも、ここに撮影されている女性もしくは少女たちは全員、息を呑むほど美しいです。特に印象に残っているのは瓦礫の上に立って写っている少女の写真でした。あれから長い月日が流れましたが、その少女は今、どのような大人になっているでしょう。個人的には写真よりも文章のほうが僕は読んでいて圧倒的に面白かったです。

  • この人の本はどれも面白い。
    今回のはあまりに不謹慎な企画だとは思いつつ、やっぱり面白かった。

  • 自分がハッピーな時は読める?

  • ボスニア紛争について知りたくて読書。

    この悲劇については本当に知らない。知らないことが多すぎると読めば読むほど無知を実感する。

    現在、ボスニアや旧ユーゴスラビアがどうなっているのか知りたくなるが、出張で訪れる機会は少ないだろう。

    日本は問題山積な国だが、著者が文中でつぶやくように日本はいい国だと改めて思う。平和であることが一番だ。それ故の贅沢病の一種だ。

    不肖・宮嶋シリーズは著者の独自の書き方が面白くルポタージュの参考になる。マメにメモして記録している細かな情報がより臨場感を与えている。

    もっとも紹介していることを検証できる人が誰もいない点が最高の強みと言える。

    p165に登場するポーカーフェイスのジェニータが美しい。

    ムスリム人という表現は初めて見たので調べてみたい。

    まだまだ知らない現代史が多すぎる。

    編集者時代の勝谷誠彦氏が登場する。同じ兵庫出身として氣が合うのか。

    読書時間:約1時間20分

  • はじめて読んだ宮嶋茂樹本。

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