チェチェンニテ一人相撲スの巻 不肖・宮嶋の一見必撮! (文春文庫PLUS 10-10)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167660635

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずの宮嶋節。痛快である。前半のチェチェン編、軽い調子で書き連ねてあるが、その状況を想像すると身の毛がよだつ。決して、マスコミが報道しない事実がここにある。後半は、一転して日本中心の軽めの話。バブルだったなあとある意味懐かしく思った。

  • 久しぶりに宮嶋節をと思い、おそらく読んだかも知れないが、文庫版で読む。本当にみずから現場まで行って撮影しているのが、信じられんくらいにすごい写真がある。ちゃらい文章で埋もれることもなくそれは燦然としている。写真がとにかくすごいと思ってしまう。
     次の自衛隊ねたのような体験記にまた期待したい。この体験記も面白い。

  • 不肖宮嶋シリーズは結構好きなんですが、これは本当に一人相撲っぽいです。ロシア広報に連れ回ってもらっているだけなので、原稿で一人相撲とるしかないのかもしれないですが。

  • 日本大学芸術学部写真学科の先輩である
    宮島 茂樹氏(面識はナイ(^ ^;)が、
    週刊文春に連載していた写真エッセイを
    まとめた本。

    相変わらず右よりな「不肖 宮島」文体。

    面白いは面白いのだが、特に後半は
    単なる「カメラマンの苦労日記」で、
    自衛隊の作戦に同行してひどい目にあったり、
    南極観測船に同乗して死にかけたりといった
    これまでの多くの作品にあったような
    「極限状態ならではの『笑うしかない状況』」
    という破壊力はない。小粒な印象。

    もちろん、当人的には苦労されているし、
    それなりのスクープもものにしてはいる。
    その舞台裏を知ることはとても興味深い。

    が、読み物としての評価としては、
    やはり「極限状態のミヤジマ」の
    パニックぶりヘタレっぷりの方が
    ずっと面白く読める気がする。
    一部外者としては(^ ^;

    そのためには、ある程度文章のボリュームが
    あった方が面白みが増す印象。
    「毎週2ページ」のエッセイでは、
    面白みを発揮し切れず、消化不良感が。

    この本でも、冒頭のチェチェン最前線レポートが
    一番氏の魅力が出ていると思う。

    世界中からプレスが集まっているのに、
    寝坊して第一便のバスに乗り遅れてしまい、
    でもそのおかげで予想もしてなかった
    本当の「最前線」の取材ができたり。

    最前線で、ものものしい警備に囲まれつつ
    いい加減なロシア軍将校にウォッカを呑まされ
    ゲロ吐いて寝込んだり...といった
    「行き当たりばったりさ」がこの人の魅力(^ ^;
    ...と、私は勝手に思っているが(^ ^;

    それでも、やっぱり尻切れトンボな感じで...
    う〜ん、残念...(^ ^;

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