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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167660772
感想・レビュー・書評
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水生昆虫の研究を40年以上
続けておらるオーソリティーと知己になった。
そのおかげで
「虫」という言葉にものすごく敏感になっている。
本屋さんには定期的に行っているのであるが
やはり「虫」の文字がある本に手が伸びる。
今回は そんな一冊
「昆虫採集」が産まれ出づるころの
そのころの時代が色濃く反映されている一冊
明治36年のお生まれである。
その当時に「昆虫」を仕事にしていかれる
のであるけれど
その当時の世相を背景に
「昆虫学」を普及させていかれる
著者である志賀さんの情熱が
行間から迸っている。
「日本一の昆虫屋」
編集者が進呈されたものでしょうが
まさに そのものである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
志賀昆虫普及社を創立した著者の立志伝。1903年に新潟県松之山町の極貧農家に生まれ、東京で時計屋に奉公に出て、標本屋を紹介され、昆虫採集や標本作製の腕を磨く。1931年に独立して渋谷に開業。虫けらの商売と冷たい視線を浴びながら、昆虫趣味の普及に心血を注いだ。興味深かったのは、昆虫趣味は戦前は限られた人のみで、大半は華族階級だったとの下り。自分で採集はせず、昆虫屋に依頼して標本まで作ってもらっていた。大正時代はお屋敷のおぼっちゃんに頼まれ、美術品とともに標本箱が飾られていた。ヨーロッパの貴族の趣味が源流らしい。それが戦後、1965年ごろには昆虫ブームがきて、一般に普及していくという流れ。
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志賀昆虫が品川に移転してしまったのが残念です。
この本も学級文庫とともにどこかへ消えてしまいました...
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