髑髏島の惨劇 (文春文庫 ス-8-1)

  • 文藝春秋 (2002年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (720ページ) / ISBN・EAN: 9784167661199

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ界で異彩を放つスレイドの快作。「マイケル・スレイド」は、カナダの弁護士ジェイ・クラークを中心とするチーム作家のペンネーム。メンバーには古典的な本格推理小説の愛好家もいるらしく、謎解きにダイイングメッセージを採用するマニアックな展開もある。オカルトや異常殺人などに関する知識を繰り広げる枝葉こそが読みどころで、本筋よりも楽しめる。残虐描写はあるが、計算された娯楽的要素のため、不快感は無い。恐らく、好き嫌いが分かれる作品だろうが、ミステリを愛する読み手であれば、けれん味たっぷりの濃密な世界観は癖になるのではないか。

  • 中盤まで、とある惨虐な殺人事件の解決に向けて黒魔術や切り裂きジャックそしてタロウいわゆるタロットカードの神秘性を実在する書籍などを通して綴られていく内容は、ある意味論文や資料のように感じられ、世界中の猟奇殺人の歴史を垣間見るにはうってつけだろう。
    その所為もあってか、読み進めていくには思いの外時間がかかってしまった。
    本タイトルが「Ripper」〜切り裂き殺人〜だけあり、それは頷ける内容なのだろう。
    中盤からは邦題のタイトル通り髑髏島での惨劇が「密室のトリック」など駆使し繰り広げられる。

  • 前半の薀蓄の長さ(これは好きな人にとってはたまらないんだろうけど)と、複数の人間が書いている故の場面転換の多さに大分振り回されて、目が白黒しました。
    作者は絶対「書きたくて書いてるな!」という感じがぷんぷんします。あとがきでも書かれていますけれど、こう、所謂悪い意味でなく「おたく」な文章。
    後半は、孤城における密室殺人の応酬。景気良すぎだROというくらい人が死んでいきます。
    「ミステリ」と言うにはちょっと抵抗があるかなぁ、ミステリ小説を求めてこれを読んではいけないかもしれません。

    ただリアリティとか(出される殺人鬼がほぼ実在する筈)、殺され方の必要以上に緻密な描写の残酷性とかすごいし、性的描写も多いんで苦手な人は回れ右。
    それでもエンターテイメントとしては抜群で、ページを捲くる手が止まりませんでした。
    読み終わった後、「おなかいっぱい、さてこの作者の別の作品調べてみるかな…」と思って検索しましたから。

  • カナダが舞台のミステリでサスペンスでオカルトでスプラッター。
    蘊蓄は長いけど嫌いじゃないです。
    嫌いじゃないけど、長いよ…!(笑。
    たまにとっちらかって本筋を忘れそうになるのもご愛敬でしょうか。

    結構過去のエピソードが頻繁に出てくるので、前の作品も読んでみたいです。

    ヘッド・ハンター 上・下 創元推理文庫
    グール 上・下 創元推理文庫
    カットスロート 上・下 創元推理文庫
    ここまでが過去編かなぁ。
    続きが以下。
    暗黒大陸の悪霊 文春文庫
    斬首人の復讐 文春文庫
    メフィストの牢獄 文春文庫

  • 2014/05/17読了

  • 読後知ったが、本書は邦題と装丁の詐欺っぷりで有名らしい。これらから普通に期待される要素は、皆無ではないがこの大長編の1/5ほどもないのだ。しかもシリアスな「そして誰もいなくなった」のフォロワーかと思いきや、さにあらず。確かにクローズド・サークルではあるのだが、尋常でないスピードおよび方法でバタバタ死んでいくため、もはやコメディの趣である。
    そして残る4/5はというと、連続猟奇殺人事件を足で解いていく刑事たちの群像劇はともかくとして、カバラだのタロットだの黒ミサだの「黄金の夜明け」団だの全身チョンパだの神のトイレだのなのだから、普通の読者はそりゃ始球式必定であろう。

    延々続く蘊蓄や残虐描写は、興味のない向きには飛ばし読みをお勧めするが、そうするとこの「オカルティック・スプラッシュ・本格ミステリ」のネタ部分に挑戦できなくなる。そうでなくても大部な上、数ページ単位でシーンと視点キャラがスイッチしていく構成なので、私などもアレやコレの伏線にうすうす気づきつつ、前に戻って再確認する気が失せてしまっていた。

    ただ個人的には、「アルバート・フィッシュみたいにフィッシーだ」とか「何事にも例外はある。マイラ・ヒンドレーが女だったように」とかいった一文に、我ながら引くくらいにはしゃいでしまった。半ページにわたって羅列された殺人者の名前を「全部知ってる」と鼻ふくらませてみたり。
    星3つは、そういったアイタタなノスタルジーも踏まえての評価である。普通に読んだら星2つが相当か。けっしてつまらない作品ではないのだが、この表紙詐欺はつくづく罪深い。
    あと特に前半で、やたら過去作(本作はシリーズ4本め)に言及されるのがうっとうしい。コアなファンになれば楽しめるよ、と言わんばかりだが、この厚さをあと何作読めというのか…。しかも聞くところによると、過去作を派手にネタバレしていたりもするらしい。どうも何がしたいのか、いまいちわからない作者である。

    2010/9/6〜9/8読了

  • ここまでやってくれればいっそ爽快!ラストも余裕で許せたなあ。そりゃ綾辻さんも絶賛するわ、という孤島で起こる連続過ぎる殺人まみれ。スプラッタ大の苦手なのにこれは読めたぞ。ぶっ飛びすぎてるからか?

  • 根幹はミステリ。そこにオカルトを分厚くコーティングして、スプラッタをトッピング。これ一品でもうおなかいっぱいいっぱい、な作品。
    この館は……たしかに嫌だ。住みたくないどころか、足を踏み入れたくもない。「仕掛け」の数々があまりにえげつなくって、最凶。特に「トイレの仕掛け」……たぶんこれが一番引っかかりたくない仕掛けだなあ。読んでて泣きそうでした。
    ラストには絶句。まあ犯人はあの人しかいないだろうなあ、とは思ったけれど、あの疑問点の解決には感服。そのまま見過ごしちゃうのかと思ったら、まさかそんな理屈をもってくるか!

  •  孤島に招待された推理作家達が、惨殺されていく…。っていうけど、本の半分になっても、島に行ってないんですけど(苦笑) ようするに、話はその前に起こっている狂気殺人がメインで、孤島はその最後の舞台になっただけ、なのに、タイトルはこれだ。でもって、本の帯も、孤島がメインのように書いてる。
     ちなみに原題は「RIPPER」
     ちょっとな、本のポイントを外した邦題と解説だと思うよ。これで、かなり損してると。
     それなりに面白かったけど、途中で「本格派は…」みたいな云々があって、ちょっと嫌だった。

  • 好きな人は好き、嫌いな人は嫌い。
    バンクーバーが舞台のグロテスクなミステリ。

  •  オカルト+サイコ+スプラッタ+孤島ミステリ。延々続くオカルト講義がチト冗漫じゃが、中盤からは一気読み。

  • オカルト好きなヒトにはオススメ。共作だけあってやや散漫!?ナポレオンが助からなかったら途中で読むのヤメようと思った。

  • ぜったい買いたくないタイトルだったので買った。久々のスレイド節にうっとり。

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