ボーン・コレクター 上 (文春文庫 テ 11-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167661342

作品紹介・あらすじ

ケネディ国際空港からタクシーに乗った出張帰りの男女が忽然と消えた。やがて生き埋めにされた男が発見されたが、地面に突き出た薬指の肉はすっかり削ぎ落とされ、女物の指輪が光っていた…女はどこに!?NY市警は科学捜査専門家リンカーン・ライムに協力を要請する。彼は四肢麻痺でベッドから一歩も動けないのだが…。

感想・レビュー・書評

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  • 海外の翻訳物、しかもスリラー系は久しぶりに読んだ気がします。
    いやあそれにしても面白かった。

    ・・・
    前半部分、特に面白かったのは、やはり猟奇的殺人でしょう。
    奇抜な惨殺。一体だれが、どのような目的で?と、犯人は警察(そして読者をも)を翻弄します。

    他方、これに立ち向かうのは、四肢麻痺となり引退を決め込んだ元鑑識官。否、彼は安楽死すら望み絶望の中にあったのに。

    但し、一旦事件に取り掛かるや才気煥発、次々と犯人の意図や次なる事件を予測します。

    ・・・
    前半はこうした構図を理解するのに概ね費やされた気がしますが、ここまででページを手繰る手が止まらなくなっているのではないでしょうか?

    後半は、サックス巡査がさらにキーパースンになってきますよ。

  • アガサクリスティの書評の中で、「ABC殺人事件と同様のつくり」というような紹介があったので、気になり手に取りました。
    以下は下巻まで読んでの感想です。

    ----------

    無闇にグロさが際立つのと、スピードが早すぎ、あまり趣味ではない、、と感じました。
    じっくり謎解きに取り組むのとは違い、魅力的なキャラクターの動きとスリルを楽しむお話と読みました。
    次作以降の物語はどう動いていくのか?
    「コフィンダンサー」も読んでみたいと思います。

  • 序盤は難しくて苦労したけど
    慣れてくると物語の筋が掴めて
    久しぶりの一気読み。
    この後のボーン・コレクターの動きが気になる

  • 本の雑誌・どんでん特集で、ディーヴァーは基本と書かれていて、実際取り上げられていた作品も多かった訳だけど、そういえば読んでないなってことで、まずは大前提の本作から。オールタイムベスト級ってことで。確か映画版は観た気がするんだけど、内容は完全に忘却の彼方。ライムってこんなキャラなんだ⁉って、ちょっとイメージと違ったりもしたけど、内容はさすがのクオリティ。後半も楽しめそう。

  • 面白かった。
    ただ、被害者が亡くなるシーンは割とグロい。
    いわゆる本格ミステリではないけど、ハラハラする展開でよかった。
    隠蔽捜査に系統が似てて、隠蔽捜査好きなんでこれも好き。

  • 鬼★5 ハラハラドキドキ! リアル安楽椅子探偵と新米女性巡査が殺人鬼を追う! #ボーン・コレクター

    ■きっと読みたくなるレビュー
    凄い凄いとは聞いてましたが、読み終わってやっぱり凄かった。
    これは猟奇殺人サスペンスミステリーの傑作ですね。圧倒的★5です。

    なにより登場人物がエグイ。
    主人公のリンカーンライム。リアルな安楽椅子探偵、そして鑑識のプロって、どんな設定なんだ。しかも胸に秘めた想い、過去を悔いる描写がマジ痺れる。

    バディとなる女性巡査もキュートなんですよね~
    ひた向きで純粋、それでいて強い信念をもつ彼女の姿に惚れてします。

    そしてある意味主人公、不気味な犯人、ボーンコレクター。
    こんなにも魅力的な犯人は見たことがない。単なる猟奇殺人ではなく、あきらかに知的で愚直。なぜこんなことをやっているのか、いったい何者なのか…
    少しずつ手掛かりが明るみになるも、全然正体がわからない。これは怖い!!

    犯人を追う緻密な鑑識技術も本作の読みどころ。
    指紋足跡はもちろん、ひとつの塵、ごくわずかな繊維からも、どんどん情報を引き出していく。さらに圧倒的な知識と分析力で犯人の特徴や居場所を推理していく。

    ここまで磨き抜かれた証拠推理は体験したことがないです。
    また驚かされたのは、猟奇殺人事件が起こった理由、動機ですね。正直、常人が考えられる内容ではありません、すごい発想力でした!

    物語としてもよくできてる。プロットが完璧なんですよね。
    序盤、最初の事件発生から登場人物を紹介。その後、鑑識技術をもとに捜査を展開させていく。アクションあり、警察内部のゴタゴタもありで、怒涛の後半へ。

    下巻にはいると、もう読み手は止まらない。想像していた三歩くらい先をいく急展開!信じられないような真相、そして犯人とのやりとり…

    はぁ?マジで?!
    まさに「ハラハラドキドキ」という形容がそのまま当てはまる、超ド級のサスペンスミステリーでした。

    続きはこちらの下巻にて。
    https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4167661357

  • むかーーーし、映画で観たけどサッパリ記憶から消えてた。
    殺し方すごい。
    日本との発想の違いなのか、なかなかのもの。
    捜査権を取り上げられちゃったよ。
    アメリアとギスギスしてるよ。
    第四の被害者はタクシーに乗ってしまったよ。
    よし、下巻も楽しみにしています!

  • 映画は見たけど、小説でも面白い。下巻へ。

  • 初っぱなからのめり込んだ。
    いつでも良いから呼んだ方が良いとおもう。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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