闇に問いかける男 (文春文庫 ク-6-13)

  • 文藝春秋 (2003年7月10日発売)
3.23
  • (1)
  • (14)
  • (28)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 117
感想 : 13
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167661403

みんなの感想まとめ

人間の闇を深く掘り下げた物語が展開され、登場人物たちの痛みや葛藤が鮮明に描かれています。少女の殺害事件を巡り、容疑者は証拠も自白もなく、11時間の拘留期間が迫る中で繰り広げられる緊迫したドラマが魅力で...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ふむ

  • 登場人物すべてが闇を抱えていて、誰も幸せになれなくて、誰が真実を突き止めるのか最後まで分からない。分かったところで、じゃあアンタどうしてくれるのと叫びたい。何回も読み直した

  •  公園で少女が殺され、その公園に住む浮浪者の若者が拘束される。しかし、証拠はなく本人の自白も取れないまま時間ばかりが過ぎ、拘留期限が切れるまで残り11時間となり……

     登場人物それぞれに暗いものを抱えていることが書かれているのですが、登場人物が多いことや、事件の捜査と並行して描く、ということもあってか、登場人物たちの過去の書き込みが少し甘かったように思いました。

     登場人物たちの苦悩も伝わってくるものもあれば、そうでもないものもあってマチマチという感じ。そのため捜査の様子もどこか盛り上がりに欠けてしまったように思います。

     ミステリとしての一仕掛けはしっかりとあるのですが、結局最初に拘留された若者が何者かよく分からなかったり、刑事の末路だったり、話としてなぜそうしたのか納得のいかないものも多くて、イマイチ乗り切れませんでした。

  • クックと言えばやはり記憶シリーズ。
    それに比べたらイマイチかもしれないけど
    やっぱりクックはすごい。

    少女が殺されてホームレスの容疑者が見つかって
    でも何も証拠もなく自白も取れない。
    釈放までの十数時間をなんという濃密さで書くのか。

    底の見えない容疑者はもちろん
    追い詰めようとする2人の刑事、その上の本部長まで
    主要人物は深い痛みを抱えていて
    しかも、それらがエンドで結びついていくのよ。

    夜の記憶みたいな深い重さは無いけど
    誰も幸せにならないというものすごく悲しい終わり。
    でもこの深さ、読む価値は大きい。

  • 殺された少女の容疑者を追い詰める刑事たちの話。

    脇役たちやこいつには何の役割があるのだろうとずっと思っていたエディにも、きちんとした背景や苦しみがあるのがいい。

    ただ、一度も「姿を見せてない人間」が犯人なのはどうなんだろうか。

  • 期待を裏切るラストが面白い!
    こういう終わり方もいいですな

  • 途中で中だるみしました
    それでも読ませるのはさすがクックといったところでしょうか

  •  滅茶苦茶読みにくい。登場人物が多くて、個々の過去とか心情とか交錯するので、もうそこからわかりにくい。各章の頭に、時計の絵があって、それも読みにくい原因になってる。クックじゃなきゃ、絶対途中でやめてた。
     公園で八歳の少女が殺され、その容疑者としてホームレスの青年が拘束されたのだが、どうしても容疑を認めず、このままでいくと10時間後に保釈しなければならないというタイムリミットミステリー。
     最後に、畳み掛けるように事実が明確になってくる。全く感情を排したような文故か、かえって胸に響いてくる。前半の読みにくさも、この為のものだったのだろうかと思えるぐらいだった。
     でも、一般受けはしないんだろうな(苦笑)

  • 日本での出版が2003年なので、クックの比較的古い作品ではあるが、昔のクックの作品はあまり読んでいなかったので、読んでみたが、やっぱり非常に面白い。少女殺しの容疑者を逮捕したのであるが、その拘留期限が11時間後にせまっている。しかし、容疑者は頑として容疑を否認している。その11時間の間のドラマを扱った作品。一気読みだった。

  • 05年2月。サスペンス・ミステリー。
    ずっとリストに入っていたけどなかなか読む機会がなかった。

    解説によれば、物語の結末まで事件の真相が闇に覆われ、最後の最後になって思わぬ真相が暴露される。
    というのが読者の楽しみだそうで。

    公園で少女が殺害され、容疑者が拘留されるが証拠物件がなく、釈放まで残された時間がわずか。
    物語の展開とは関係のないような人物も登場するが、やがてひとつに結ばれ確かに意外な真相が。

    この人の本たくさん出てるので、また機会があったら読んでみたい。

  • 記憶シリーズのクックなので。ハズレないっす。

  • クック初のタイムリミットサスペンス。カウントを刻むスリルの裏で、確実にストーリーは流れていく。謎解きを期待すると肩透かしを喰らう。皮肉なめぐり合わせの終盤もいいけど、そこに引きずり込まれた人物の内面に共感できれば、もっと面白く感じたはず・・・残念。翻訳がいいのか、原文がシンプルなのか、クック作品は毎回読みやすい。海外ミステリ初心者にはお勧め。

全12件中 1 - 12件を表示

著者プロフィール

1946年、東京生まれ。訳書に、シャルル・ペロー『眠れる森の美女――シャルル・ペロー童話集』(2016)、ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』(上下巻、2012)(以上、新潮文庫)、イアン・マキューアン『未成年』(2015)、ジョン・バンヴィル『いにしえの光』(2013)、マイケル・オンダーチェ『ディビザデロ通り』(2009)(以上、新潮クレスト・ブックス)、トマス・H. クック『サンドリーヌ裁判』(早川書房、2015)、ジョン・バージャー/ジャン・モア『果報者ササル――ある田舎医者の物語』(みすず書房、2016)ほか多数。

「2016年 『果報者ササル ある田舎医者の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

村松潔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×