弁護士は奇策で勝負する (文春文庫 ロ-5-1)

  • 文藝春秋 (2004年4月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167661601

みんなの感想まとめ

法廷を舞台にしたこの物語は、冤罪事件を巡る弁護士の奮闘を描いています。主人公は、父の頼みで死刑囚の弁護を引き受けることになり、彼の私生活や人間関係が巧みに絡み合う中で、さまざまな葛藤が展開されます。特...

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりの本格法廷サスペンス。
    まず、法廷でのやりとりや裁判の進め方がリアルで面白い。謎解きも無理なく収まる所に収まってます。
    とはいえ、物語の発端に多少異議あり。
    以下はネタバレあります。

    主人公の弁護士アンディの父親が殺人事件の裁判の検事として犯人ミラーを有罪としたが、別の真犯人がいるのではという懸念を抱き続け、(7年後に)息子アンディにミラー事件の上訴を行い真相を究明するように言い残した後に心臓発作で急死する。
    まず、この設定には無理がある。なぜなら、父親は(口止め料として)友人からあり得ない大金を受け取っている。ずっと手つかずとはいえなぜそんな大金を受け取ったのか、つまり、状況的に冤罪の懸念どころか、冤罪に加担していた認識があったのでは。
    もし父親に元検事としての良心があったなら、そもそもそんな金は受け取るはずもなく、さらに7年も冤罪を放置しないはず。
    そして自身の罪滅ぼしで息子アンディに贖罪を託すなら、もっと事件解決へのヒントを与えておくべきでしょう。にもかかわらず最後まで、父親は事件から第三者的位置づけで終わっている。
    もう一つ気になる点。
    物語終盤では、アンディの妻ニコルの父親フィリップが真相究明を阻止するためにギャングを雇い、アンディを脅迫し殺そうとして誤ってニコルに銃弾を撃ち込むという事態があった。上院議員で金持ちの支配階級の父親がいくら保身のためとはいえ、自分の娘を危険にさらしたり、そんな間抜けな狙撃者を雇うか。

    細かな点が気になるのが私の悪い癖、しらんけど。

  •  父の頼みで、死刑囚の冤罪事件の弁護をすることになった主人公の話。主人公が、妻と別居中なんだけど秘書の子を狙っててそれがはちあわせしたりとか、結構ヘタレなのが面白い。伏線も細かく張ってあって、読んでてかなりわくわくした。
     「近頃のどきついミステリにウンザリしている人必読です」っていう帯の宣伝文句は、嘘じゃなかったよ。

  • 話は面白いけど、主人公の一人称の文体が好みじゃない。

  • 純粋に法廷物がお好きな方なら結末のちょっとご都合主義のとりまとめ方には頷けないかもしれないけれど、主人公である弁護士の父親や元妻、およびその家族や現恋人との関係・葛藤などのヒューマニティが私には好印象。すらすら読めました。

  • 絶対的窮地を機転とへらず口と不屈の闘志でひっくり返す弁護士アンディもの第一弾。
    近頃のどぎついミステリにうんざりしている人、必読との惹句。なかなか合ってるかも。
    でもあんなに奇策ばかりで乗り越えられるものなのかという疑問がちらほら。

  • 最近読んだ作品の中ではベスト級。作品の雰囲気がいい。シリーズ物のらしいので今後が楽しみ。

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著者プロフィール

翻訳家。1959年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。訳書に、スティーヴン・キング『アウトサイダー』、ジョン・グリシャム『冤罪法廷』、ジェイムズ・ヒルトン『チップス先生、さようなら』他多数。

「2022年 『はじめて読む!海外文学ブックガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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