コフィン・ダンサー 下 (文春文庫)

制作 : Jeffery Deaver  池田 真紀子 
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 772
レビュー : 100
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167661786

感想・レビュー・書評

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  • 上巻はダラダラと読んでしまったけど、下巻は一気読み。
    まさかの展開にえっ?ってなって、まだページ残ってるから何かあるかも…と思ったら案の定!
    このシリーズ、全部読むな、きっと。

  • 映画化され話題を呼んだ『ボーン・コレクター』に続き、四肢麻痺の科学捜査専門家リンカーン・ライムを主人公としたシリーズ。ベッドから一歩も動かずスーパーコンピュータなみの頭脳で犯人を追い詰めていく異色捜査官の本作における敵は、その刺青から「コフィン・ダンサー(棺桶の前で踊る死神)」と呼ばれる殺し屋。大陪審で大物武器密売人に不利な証言をする予定の証人を消すために雇われた彼によって、民間航空運輸会社の社長兼パイロットがその毒牙にかかり、彼の妻が次の標的に。大陪審まであと2日。追う者と追われる者の息詰まる勝負の行方は…。

    最先端の科学捜査をフィーチャーした綿密なディテール、そのひとつひとつがすべて結末への伏線となっているその構成は見事と言うほかはない。前作に比べて犯人の人物造詣が少々浅いのが気にかかるファンもいそうだが、その分、被害者サイドおよびライムとその仲間たちの造詣はより厚みを増した。特に、ライムの麻痺した四肢の代わりに活動する美貌の捜査官、アメリアの存在感が光る。本作で彼への思慕の念をはっきりと自覚したアメリア。シリーズ3作において、ライムを待ち構える事件の内容はもちろん、皮肉屋で人間関係にきわめて臆病な彼が、彼女によってどう変化するのか。ちょっと下世話なお楽しみを用意しておくあたりも、エンターテイメント作家としての著者の手練だといえる。

  • ある事件の重要証人として、大陪審で証言予定の男が殺された。
    その男、エド・カーニーはパイロットで、ある日のフライト中、
    着陸間際の飛行機ごと爆弾で吹っ飛ばされたのだ。
    エドの殺害を行ったのは、大陪審にかけられる予定の実業家が雇った
    超一流の腕を持つ殺し屋「棺の前で踊る男(コフィン・ダンサー)」。
    この事件の捜査への協力を要請されたリンカーン・ライムは
    かつてダンサーに部下を殺された苦い経験があった。
    四肢麻痺のため手足が動かせないライムの代わりに
    アメリア・サックスやメル・クーパーが鑑識を行い、
    刑事のロン・セリットーやFBI捜査官のフレッド・デルレイらが協力し
    ダンサーを追い詰めるべく全力を尽くす。
    一方で、ダンサーの標的はエド一人ではなかった。
    ある事件に関する重要な場面を彼と一緒に目撃したのは、
    彼の妻であり、彼女自身もまたパイロットであるパーシー・クレイと、
    夫婦の親友でありパイロットでもあるブリット・ヘイルの二人。
    ライムは、執拗に狙ってくるダンサーの魔手から二人を守り、
    そしてダンサーを捕まえなければならない。
    かつての恨みもあって執念を燃やすライムだったが、
    現場に出て鑑識を行うサックスの命が失われることも恐れる。
    用心深く行動し標的に確実に迫るダンサーと、
    その裏をかくべく頭脳をフル回転させるライム。
    果たしてその死闘の行方は――?

    「このミステリーがすごい!」ではもはや常連。
    ディーヴァーのリンカーン・ライムシリーズ第2作。
    原題「The Coffin Dancer」。

    久々に読んだディーヴァーのこのシリーズだが
    もっと早く手をつけなかったことを後悔するほど素晴らしかった。

    このシリーズの作品に共通する魅力といえば、
    サスペンス小説としての質の高さと、
    終盤で必ず読者を驚愕させてくれるどんでん返しだろう。
    それはもちろん本作でも健在である。

    互いの意図を探り合い、相手を出し抜くべく手を打つ
    ライムとダンサーの戦いは行方が気になって仕方ないし、
    また個々の場面で発生する危機的状況のどれをとっても
    巧みな描写で手に汗握るシチュエーションが演出されている。
    「巻を措く能わず」というのはこういう本に対して使う言葉だと思う。

    また、どんでん返しもちゃんと最後に待っている。
    大まかに言うと二段階のどんでん返しなのだが、
    個人的に感動したのは一段目のほう。

    最初の数十ページを読めばわかることだが、
    本作のプロットでは、
    「どんでん返しを仕込むならこういう形でだろうな」
    というのはかなり正確に予想がつく。
    そして、その予想通りのどんでん返しが待っている。
    何が凄いのかというと、それでもそのどんでん返しに
    読者がきっちり驚かされてしまうということだ。

    どのようにしてそんなことを実現させているかといえば
    要するにミスリードを用いて読者の目をそらしているのだが、
    そのミスリードに用いているものが何か、というのが凄さの肝である。

    なんと、「サスペンス小説としての面白さ」をミスリードにして
    読者にどんでん返しの存在を忘れさせてしまうのである。
    つまり、ミステリ読み特有の変な猜疑心・警戒心を
    サスペンスのハラハラドキドキで吹っ飛ばして忘れさせ、
    そのうえで改めて驚かせてくる、という趣向なのだ。

    小説自体の面白さに惹きつけておいて、
    その裏に仕掛けを潜ませるというのはなんという豪腕だろう。
    よほどの巧者でなければ実行できないと思われる。
    なんということをやってのけるのだ、
    という呆れにも似た賞賛を読後に感じた。

    二段目のどんでん返しのほうは、
    正直に言えば蛇足的な印象が否めないのだが、
    しかし張った伏線をきっちり回収する姿勢は素晴らしい。

    パーシー・クレイという女性が登場するが、
    彼女のキャラクターは魅力的に描写されていたし、
    彼女の存在によって少しぎくしゃくするも
    最終的には和解するライムとサックスの関係も良い。
    人間ドラマとしても非常に優れた作品なのだ。

    1作目、2作目と大変素晴らしい作品だったわけで、
    こうなると3作目にも大きな期待をかけざるをえない。
    だが、ディーヴァーはどうやら物凄い作家のようなので
    その期待は裏切られずに済むだろう。
    なるべく早いうちに「エンプティー・チェア」に取り掛かりたい。

  • 2作目もハラハラ、ドキドキ、止まらない。そうだったのか〜!? 何回か読み返したよ。

  • ボーンコレクターが縦の軸の展開とすると、コフィンダンサーは横の軸で読ませる展開でした。
    (縦は時間、横は人物として特に意味はありません)
    伏線回収やあっと驚く仕掛けなどはミステリーには必須ですが、今回読んだ「コフィンダンサー」に求めたものは、シリーズとしての主人公を含めた登場人物の変化でした。リンカーンライムに抱いていた幻想は、「ボーンコレクター」の時よりも良い意味でも悪い意味でも近しい存在となり、次の作品でどんな変化を遂げるのか楽しみなシリーズになりました。

    衝動買いした「ウォッチメイカー」から読み始めずに、「ボーンコレクター」から読んだ自分の勘に感謝!

  • 久し振りに予想を裏切らた推理小説。面白いと思いました。ボーンコレクターは残酷なので読んでいて嫌でしたが、これはそこまで残酷な描写はありません。

    ジェフリーさんの本は高校時代に読んでましたが、今こうして読み返しても面白いです。

    リンカーンシリーズは電子書籍化されているので、有り難いです。全て完読したいです。

  • もうディーヴァーにやられっぱなし!

  • えーっ!まさかそんなこと~!雇い主どころか、殺し屋の正体まで、全然気づかなかった!完敗だ!

  • リンカーン・ライムシリーズ2作目。四肢麻痺で身動きの取れない元科学捜査官ライム。気持ちのいい大どんでん返し!この手のミステリ、先読みせずに読むのが自分の型ですが、ラストから読むという読み方を以前聞いて驚いた。

  • (上巻より)

    殺し屋と言えば、ゴルゴ13的な固定観念の持ち主としては。
    なんだか不安定な殺し屋だとは思っていたが、
    まさかそれも囮だったとはまったく気がつかなかった。

    高度を下げると爆発する爆弾を避けるため、
    高度のあるデンバー空港に着陸したのは面白かったけど、
    コロラド州は砂漠の州?

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