カジノを罠にかけろ (文春文庫 ス 11-1)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167661946

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で。
    イカサマ師を見破るコンサルをしている引退刑事のお話…と言うと少し乱暴すぎるかな。でも自分の年齢の半分の女性に言い寄られてもオカシイ、と思う辺り流石コンサルだ。だよね。

    という訳でコイツ怪しいなあという登場人物しかいないという恐ろしさ(笑)。ラスベガスって怖い所だ。とは言えみょうちきりんな格言を作るお隣さんとちゃらんぽらんな息子といかめしい親父さんのトリオはなかなか面白かったので続巻も借りてみようかな、と思いました。

  • 元カードマジシャンという作家が書いた、ラス・ヴェガスのカジノを舞台にしたいかさま師をめぐる話。主人公は引退した警察官で、いまはカジノのいかさまコンサルタントをしているヴァレンタイン。62歳。最愛の妻に先立たれ、ひとり息子とは折り合いが悪く、隣に住んでいるメイベルお婆ちゃんと友情をはぐくんでいる変わり者。

    個性溢れる変な登場人物はどこか憎めなくて、ちょっとハイアセン作品を髣髴とさせます。法律や社会通念といった杓子定規のものさしではなく、キテレツでも自分自身の経験と信念に裏打ちされた価値観を持った変わり者たちが、ラスヴェガスという、お金が一神教の神様でみんなが平気で嘘をつく、というような一種独特の土地でそれぞれ精一杯がんばってるお話。

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