遭敵海域 (文春文庫 ニ-1-6)

  • 文藝春秋 (2005年5月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (432ページ) / ISBN・EAN: 9784167661977

みんなの感想まとめ

歴史的背景を巧みに織り交ぜた冒険小説で、第一次世界大戦を舞台にした物語が展開されます。主人公はカナダから帰国した海軍少佐、銛一三郎で、彼の魅力的な人物像を通じて、日本と英国の微妙な関係や心理的距離が生...

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。セポイの反乱のような文字だけでしか知らなかった事件がどういう状況でどのように起こったのか生々しさを伴って伝わってきた。当時の英国と日本の微妙な関係もうまく描かれている。何よりも主人公が魅力的だった。

  • CWニコルと言えばティキシーなどナチュラリスト御用達の作家と思われがちだが、なかなかどうして、気骨のある小説も手がけている。本書は、カナダに渡ったグジラ漁師銛一家の3代目で日本に帰り仕官した海軍少佐銛一三郎が主人公であるが、その人物像に日本人のある理想像を投影しており、CWニコル氏の武術を通じた精神性が色濃く滲んで、こう言っては失礼ではあるが、よほど日本に生まれ育った日本人が書くより品格のある日本人を描いている。さて、本書は、第一次世界大戦すなわち日英同盟健在の頃を背景としており、海軍情報部の少佐としてカナダ、シンガポールそして英国と駐在した各地での活躍を描く。日本と英国との心理的な距離も絶妙で読者を飽きさせない。

  • 「勇魚」「盟約」につづく第三弾。第一次世界大戦へと突き進む不穏な空気の中、日英同盟の橋渡し役として活躍する海軍少佐銛一三郎。ミステリーというより冒険小説という趣の、気軽に楽しめる作品。アイルランド出身で日本を愛する作者らしく、日本と英国対ドイツとインド(日本陸軍はドイツ寄りなので敵側)の対立が明快に描かれていてそのあたりの作者の心情を量るのも楽しい。

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