戦争と国土 司馬遼太郎対話選集6 (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2006年8月3日発売)
3.58
  • (3)
  • (9)
  • (11)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 85
感想 : 5
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784167663261

作品紹介・あらすじ

司馬遼太郎も70年代も早いうちから、ノモンハン事件の調査をはじめていた。彼自身が戦車兵であったという経験に加え、その貧弱な攻撃能力、防禦能力の更新を怠ったままソ連軍の機械化舞台と戦った日本軍の構造、とくに関東軍参謀たちの奇怪なビヘイビアに近代日本社会の深刻な問題点が集中してあらわれたと考えたからである。そしてそのような致命的弱点は、70年以降の戦略なき日本、義務なき権利や規律なき自由の横行する経済原理一本槍の日本社会の内部に保存されていると見たからである(解説・解題 関川夏央より)。



経済敗戦の中で語る「日本人への遺言」など8篇を収録。



目次



ノモンハン、天皇、そして日本人 アルヴィン・D・クックス



日本人と軍隊と天皇 大岡昇平



「敗戦体験」から遺すべきもの 鶴見俊輔



日本人の狂と死 鶴見俊輔



日本の土地と農民について 野坂昭如



現代資本主義を掘り崩す土地問題 松下幸之助



土地は公有にすべきもの ぬやま・ひろし



日本人への遺言 田中直毅



「ひとびとの跫音」に耳を澄ます 解説・解題 関川夏央

みんなの感想まとめ

土地や所有のあり方について深く掘り下げる本作は、日本人のアイデンティティや社会構造に対する鋭い洞察を提供します。著者は、ノモンハン事件を通じて近代日本の問題点を明らかにし、戦争や敗戦の経験が現代社会に...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おそらく読んでいるため笑

  • 土地に対する深い洞察。
    所有のあり方を掘り下げる。

    ◯日本人とは何かという内向きの思考では見えないこと

    ◯現実感を持った思考をする

    ◯現場の力、未分化のサバイバル能力

    ◯思想がないほうが、暮らしの箱としての社会は穏やかなのか

    ◯狂気による社会変革

  • 対談集だから仕方がないですが、同じ話が何回も出てきます。しかもその内容に、自分が同意できないので、読んでいて楽しくないです。他の司馬さんの著作では、大概、なるほど、と思って読んでいたのですが。
    土地を公有にするなら、著作権も作品の発表後10年位で、消滅して欲しい。作家の死後50年なんて、長すぎでしょう。

  • 私立大学で独文学科に学生が来なくて困っている。そのぐらい人気がなくなった。だから日本人の体質にドイツ語、ドイツ的な思考法が適応していたとは思えない。

    資本主義である限り、社会科学的な合理主義が確立していなければならない。

    アメリカにはかつて軍産複合体というのがあり、日本には公共事業複合体があった。どちらも国庫を圧迫します。

  • 日本の「軸」がいまだに見つかっていないから、ひとつの国としてみたときに、何をとってもぶれてしまうのだろうな、と思うのであります。
    ところで、「日本」ってほんとはどこからどこまでを指すのだ?

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

司馬遼太郎の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×