司馬遼太郎対話選集 (10) (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2006年12月6日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167663308

作品紹介・あらすじ

満洲四平の戦車学校にいた時分から、司馬遼太郎は「しゃべくりまわる」ことで有名な士官候補生であった。おもしろかったがうるさかった、というのが同期生の感想である。

彼はそこで「説話」を「文学化」する方法を無意識のうちに追い、これに二十代における仏教の勉強を加えた。最後に三十代前半までの「理論との格闘と決別」が司馬遼太郎をして司馬遼太郎たらしめたのではないかと私は考えている(解説・解題 関川夏央より)。



どの民族にも便利な技術として受容される〈文明〉に対し、個別に異なり、不合理かつ強烈に排他主義になる〈文化〉の複雑さと危険性を見つめる最終巻。



目次



稲作文化と言葉 松原正毅



稲作文明を探る 岡本太郎



民族と国家、そして文明 梅棹忠夫

民族の原像、国家のかたち

地球時代の混迷を超えて



ロシア望見 中村喜和



日本人の源流を訪ねて 佐原真



二十世紀末の闇と光 井筒俊彦



異国と鎖国 ロナルド・トビ





「人間の営み」という物語を生きる 解説・解題 関川夏央

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

民族や国家の本質を深く掘り下げ、その両刃性を考察する対談集で、異なる視点を持つ著名な対談者たちとのやり取りが魅力です。編集の巧みさにより、一貫したテーマが貫かれており、文化と国家の関係についての洞察が...

感想・レビュー・書評

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  • 対談が終わってしまった。次はやはり街道をゆくシリーズの読破かな。




  • 文春文庫
    司馬遼太郎 対話選集 10
    民族と国家を超えるもの


    それぞれ異なる対談者なのに 前後関係を感じさせる編集が素晴らしい。1冊を通して、民族や国家は どういうもので、どういう両刃性があり、民族と国家をどう超克するかを 伝えている


    民族と国家を超えるには、その不合理性を みんながわきまえるしかなく、「郷に入っては郷に従え」という態度でのぞむほかないという結論


    岡本太郎 との対談では、文化が 自然に入ってきて、何となく混じり合ってきた自由さ、その文化が国家のフィルターがかかることで 不自由になる様子がよくわかる


    梅棹忠夫 との対談では、文化の不自由さを「文化は不信の体系」と表現し、他人の文化を信じず、自分自身の文化しかない体系と捉えている



    民族について、梅棹忠夫は 「すばらしいものであると同時に 恐ろしいもの。両刃の剣を素手でつかんでいるようなもの」と表現


    民族の重要条件を 言語を含む文化の共有とし、民族意識は優劣判断につながると指摘。その優劣判断が、他民族支配の上に立った 統治機構としての帝国主義に至ったとする論調。




  • 読んでる時はなるほどなーって思うんだけど、頭が悪いから読んだ端から忘れていく。

  • 一通り読んで思うのは、しっかりとした歴史観と知識と行動力に裏打ちされた対話は、どこまでも自由に広がるということ。

    ◯お互いに国家が重すぎて、国家を通してしか相手の人文地理がわからないというのは、不自由

    ◯文化というのは互いに不合理なもの

    ◯普遍原理の持つ力が小さくなってきたので、民族問題は個別解決しかない。

    ◯国連は消防団であって警察ではない。極地的に鎮静させるということだけ。原理性がないからかえっていい。

    ◯物事を識別して統合する心の働き(大局的に事態を捉え、その中で明日を考える能力)、イデオロギー中心と正反対が上等な能力

  • 国家意識について考えるにはよい。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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