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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784167663339
感想・レビュー・書評
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歴史にまつわる花についての短編集です。どれも短い話ですが、妖しく印象深い話ばかりでした。美しい花が持つ妖しい二面性と、その花に魅惑されていく人々の姿が、歴史の中で幻想的に垣間見えます。
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【作品紹介】
「司馬さん」になる前はこんな小説を書いていた! 小説を書くと決めた33歳の新聞記者・福田定一が綴る、花にまつわる10の妖しい物語。「司馬遼太郎」になる前の記念碑的短篇集! 清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた1茎の黒い花。不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは……(「黒色の牡丹」)。人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角(おづぬ)がついに到達した夢幻の世界とは(「睡蓮」)。妖しくて物悲しい、花にまつわる幻想の世界。『坂の上の雲』『竜馬がゆく』等の大作とは全く異なる、もう1つの世界。 -
歴史作家としての司馬遼太郎を彷彿とさせるエピソードがたくさん読めます。
1篇が短く、言いたいことを端的に!
非常に読みやすい本でした。 -
幻想譚。
最初の方は、さまざまな形でよく知られてきた逸話が多いし、書きぶりもエッセイに近い感触で、なんだこんなものかと思っていたが、後半は展開の緩急がいかにも作家という趣になり、最後の一編の疾走感には興奮した。 -
司馬遼太郎初期の名作ぞろいでファンは読むべし。
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2017年9月28日読了
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司馬遼太郎がまだ福田定一だったころの作品。
華道流派の雑誌に掲載されたものなので、花でテーマが統一されているが、かなり習作っぽい感じ。 -
司馬遼太郎が小説を発表した1950年(昭和25年)、作者名は福田定一だった。本書は司馬遼太郎への移行する前の記念すべき作品である。
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日本の国民的作家 司馬遼太郎が新聞記者時代に福田定一の名で発表した花にまつわる不思議な話。
洋の東西を問わず様々な花を主題とした怪異で美しい話が語られる。
非常に興味深い趣向の物語で、司馬遼太郎の作り出す幻想的な世界にすっかり魅せられてしまった。 -
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【本の内容】
清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。
不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。
人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角がついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。
作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。
[ 目次 ]
[ POP ]
本の帯に<幻の初期短篇、初の文庫化!>とあるが、文春文庫が、司馬作品を「幻」と銘打って出すのは初めてではない。
2001年刊の『ペルシャの幻術師』は<幻のデビュー作>、03年刊の『大盗禅師』は<幻の司馬文学、復刊!>。
「幻」をうたうことで読者の目をひこうとする商魂が見え見えとはいえ、今回の「幻度」は高い。
収録作品は、司馬が1960年に『梟の城』で直木賞を受賞する以前、本名・福田定一で雑誌「未生(みしょう)」に連載したもので、まさに作家・司馬の誕生する以前。
しかも、作品は花にまつわる10の幻想小説である。
堂々の「幻」だ。
愛やエロスをロマンチックに描くウブな作品もあり、清新さにあふれる。
自らの故郷に近い奈良の葛城山で育った役(えん)ノ行者を描く「睡蓮」には、すでに司馬節が健在。
<美しいものへ放心できるこころ、これこそ世尊の説く正覚というものではあるまいか>
「竜馬がゆく」を髣髴させる明朗でおおらかな語りが魅力だ。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
長編は敷居が高いので短編から、と思ったらこれは異色だそうで。
説話調で幻想的でとても気に入ったんだけれども。 -
司馬遼太郎、になる前の作品。
読み慣れた文章とは違う、詩文的な表現が楽しめた。
平凡で平坦な人生を願うからこそ、小説の世界で味わう妖艶な世界。 -
ちょっと一風変わった短編小説。
テーマはまさしく花。
花が織り成す物語集。 -
時代小説と思って手に取ったら違いました。でも、奥深い短編集だと思いました。
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歴史の中のある一瞬に存在した人物または存在したかもしれない人物に、花の妖しさをからめて描いた短編集。
項羽の最期を描いた「烏江の月」は、司馬さんの作品としては珍しく叙情的。痺れた。もともとある謡曲を下敷きにしているためか。
シンプルで勢いのある「睡蓮」も好き。
「蒙古桜」に出て来た、”信じるという心の力み”、”奇跡の起こるひたすらな原始の心”という言葉が印象的だった。
この文庫版は文字が大きくて読みやすいです。 -
これは 短編であるが 花にまつわる話が うまく描かれている。
司馬遼太郎と名乗っていない「福田定一」の頃の作品である。
言葉の運び方 使い方など 妖しいほどに うまい。
「森の美少年」を読んで・・・
インスピレーションがわいた。
花にまつわる話が 歴史を深く掘り下げていくのが楽しい。
こういうジャンルの 物語を紡ぐ必要がある と感じながら
最初から 再び読み返した。
司馬遼太郎は 短編で十分の そのチカラを発揮する。
私は 『睡蓮』 が一番よかった。
そのタクミな広がりは 衝撃を与える。 -
司馬遼太郎になる前の短編集。作風が好みでは無かった。
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司馬遼太郎には珍しい幻想小説。今まで数々の司馬氏の歴史小説を読んできたが、このジャンルは初めてである。それもそのはず、司馬遼太郎がまだ、司馬遼太郎でなかった頃の、いや紛らわしいか、本名の福田定一の名前で執筆した、新聞記者時代の作品なのである。
本書は、花にまつわる男女の悲しい小編恋物語を10篇集めたもの。舞台は古代ギリシャ、漢、宋、清、モンゴルのチンギスハンの時代、日本の大和時代、戦国時代など様々。「幻想」であるため、どれも私好みではなく、流して読んだ感じだった。やはり司馬遼太郎作品はリアリティあふれる作風の方が好きである。司馬遼太郎ファンとして、こんな作風もあるのかと分かっただけでも良かったかな。
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