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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167663346
みんなの感想まとめ
歴史的な人物である乃木希典の生涯と内面に迫る作品は、彼の軍人としての評価や精神主義について考察を深めています。日露戦争での指揮や明治天皇への忠誠心から、彼がどのようにして「軍神」として崇められ、最終的...
感想・レビュー・書評
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拾い読み程度。
乃木希典について書かれている。
新たに知ったことは、
・乃木が長州出身であり、それが昇進に有利だったようだ、とのこと。
●2022年10月10日、追記。
本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
乃木希典-日露戦争で苦闘したこの第三軍司令官、陸軍大将は、輝ける英雄として称えられた。戦後は伯爵となり、学習院院長、軍事参議官、宮内省御用掛など、数多くの栄誉を一身にうけた彼が、明治帝の崩御に殉じて、妻とともに自らの命を断ったのはなぜか?"軍神"の内面に迫り、人間像を浮き彫りにした問題作。
●2023年4月25日、追記。
ウィキペディアによると、
乃木 希典(のぎ まれすけ、1849年12月25日〈嘉永2年11月11日〉 - 1912年〈大正元年〉9月13日)は、日本の陸軍軍人[1]。日露戦争における旅順攻囲戦の指揮や、明治天皇を慕い、あとを追って殉死したことでも知られる。最終階級は陸軍大将。栄典は贈正二位勲一等功一級伯爵。明治天皇より第10代学習院長に任じられ、迪宮裕仁親王(昭和天皇)の教育係も務めた。人々より「乃木大将」や「乃木将軍」と呼ばれて深く敬愛され、「乃木神社」や「乃木坂」にも名前を残している。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「昭和天皇物語」の登場人物の一人、乃木希典が主人公。究極に不器用な男、という印象を受けた。これまで読んだ著者の作品に比べるとあまり作品に入り込めなかった。
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「坂の上の雲」の主要人物として登場する乃木希典のその後を描いたスピンオフ作品。
司馬遼太郎による軍人、乃木の評価は著しく低い。「坂の上の雲」でも本小説でも、日露戦争の対旅順要塞での無策ぶりの描写は痛烈だ。
そもそも乃木という人は、軍に求められるのは戦略や戦術ではなく精神主義と考え、軍司令官として自身の失敗を「自死」で片付けようとする傾向にあった。そんな人間は軍を含めて、組織の管理者としては無責任すぎて、不適切だ。が、外部の国民や天皇からすれば、彼の死を恐れない部分が軍人としての潔さ、カッコよさに見えた。
そして、乃木は夫婦そろって明治天皇の後を追って殉死する。日露戦争では2人の息子を亡くしている。一族をあげて日本に殉じた乃木将軍は神の存在となる。
この軍神乃木の存在が、日本軍の悪しき精神主義の基礎となり、昭和の戦力や戦局を無視した戦争につながった。著者が「坂の上の雲」から一貫して乃木の無能をたたき続けた理由はそこにあるんだろう。 -
坂の上の雲が再放送されており、本棚にあるのにずっと読んでいなかった本書を急に読みたくなる。
司馬遼太郎の乃木評はけっこう辛いものがあるとずっと思っていたが、本書を読んでその想いは少し違ったものになった。軍人としては無能に近いと評しながらも人間乃木については評価するところもあり。
不器用な人だったんだなと思う。本書の中に「乃木にはどこかひとの庇護意識を刺激するものがあるのであろう」という面白い一文がある。司馬遼太郎もまさにそんな目で乃木を見ていたのであろうか。 -
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/689036 -
筆者の作品としては珍しくグイグイ引き込む力が希薄だったように思う。
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自身が思う美と忠誠を生涯にわたって体現した乃木希典。ひとつひとつの挙動からクライマックスの切腹に至るまで、全てが美しく思えてくる。死を前提とした武士道、己の信じた善を(成否を案ずることなく)実行する陽明学に通ずる部分があるという。
彼の陰鬱さや滑稽さ、間の悪さもひっくるめて、明治帝や児玉源太郎がそうだったように我々もいつのまにか魅了され心を揺さぶられる。『どこかひとの庇護意識を刺激する』という表現がまさにぴったり。
中盤、日露戦争における旅順攻略のあたりは坂の上の雲で読んだ内容で中ダレしたけれども、司馬遼太郎の眼鏡を通して見た乃木希典とその周辺はとてもドラマチックで一気に惹きつけられた。
お七、妻静子は最期に何を考えたんだろう。ひとは15分間で覚悟を決められるものなのだろうか。または乃木希典という人物が静子の心も動かしたのか。いやはや自分にはそこまでスピる自信がないな…。
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司馬さんは、乃木ファンではない。
では、何故この作品を書いたのか?
確かに乃木希典の精神主義は、その後の日本陸軍に負の影響を与えた。
だが日本男児には、生まれ持った武士道精神が宿っていて何故かこの愚将乃木希典に惹かれてしまうのかもしれない。
奥さんには、同情しますが…。 -
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日露戦争の英雄、乃木希典について、司馬遼太郎が悩みながら書いてる本。
司馬による乃木評は、大方以下のようになるかと思う。
・西南戦争・日露戦争など、失敗した時に死にたがる癖がある。
・やたら死にたがるのは、陽明学的な性向があるから。
・戦術を学びにドイツに留学したはずが、精神美に目覚めちゃった。
・軍功・将才がないのに、明治帝・藩閥首脳に気に入られて出世。
・本人は能力がないという意識はなく、むしろ不遇だと思っていた。
・明治帝個人の郎党という意識が強固。帝もそれを愛した。
とまあ、この人の価値は「精神美」の一点に尽きるとでも言わんばかり。
疑問なのは、初の近代要塞戦に充てられちゃったゆえに過小評価されている軍略の才と、常に精神美に走りたがる性向の2つ。特に後者。
ポーズに走るのが興じた結果が殉死だとしたらどうだろう、と思ったりもする。 -
2011年12月13日読み始め 2011年12月14日読了
ドラマ「坂の上の雲」を見ていたら、原作として本書もクレジットに出ていたので読んでみました。
薄い本なので「坂の上の雲」全部読むのはちょっと…という人にも読みやすいと思います。前半は203高地などの戦争についての乃木、後半は明治天皇に殉死するまでの乃木の人生を描いています。
本書は小説ではなく、司馬遼太郎が乃木について考えたことをまとめたもので、エッセイでもなく評伝でもなく中途半端な感じですが、それでも読ませる力がありさすがだと思うし、司馬はわりとこういった「寄り道」的な文章が面白いです。
賛否両論ある本ですが、乃木の複雑な魅力が伝わってくる本だと思います。若いころは児玉源太郎のような独創的ヒーローがいいと思ってましたが、乃木のような白黒つけがたい、評価できない人物も興味深いなと思えるようになりました。上司としては、ちょっと歓迎できないですが… -
30代までに主要な司馬作品は読んできたが、本書は読んでなかった。理由は、予想がついたから。司馬さんは『坂の上の雲』の秋山兄弟や正岡子規、『竜馬がゆく』の坂本龍馬など、好きな人物を明るく描き、好評を得た。『坂の上の雲』で執拗とも思えるくらい無能ぶりを批判してきた乃木希典を題材とした本書の書きぶりは予想がついた。
読み始めて直ぐ合点、「自分の思考を確認するために著した」とのこと。「Ⅰ 要塞」は『坂の上の雲』のスピンオフな内容。「Ⅱ 腹を切ること」は日露戦争後から明治45年9月13日に殉死するまでを描いている。ここでも司馬さんの乃木評は変わらないのだが、劇的に生きる嫌いな乃木に驚きすら感じているように読めた。
気になったのは乃木が“教育係”を務めた昭和天皇への影響と同日殉死せざるを得なくなった妻、静子さん。時代とは言え、日露戦争で二人の息子を亡くし、夫の“指示”から15分後の殉死(52歳)は気の毒でしかない。 -
坂の上の雲で基本的にはエンドレスボロカス言われる乃木希典。(少しフォローも入るが)
彼のバックグラウンドと、日露戦争後から自決まで。小説ではない。
「希典自身、自分の一生を暗い不遇なものとして感じていたらしいが、これはどうであろう」
という司馬さんの締めくくりが、いろんな想いを巡らさせる。 -
乃木希典・日露戦争で苦闘した司令官は輝ける英雄として称えられた。そして、明治帝の崩御に殉じて、その妻とともにみずからの命を断ったのはなぜか。
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陽明思想とナルシスティズムに凝り固まった軍人で、自分の友達や仲間にはしたくないと思った。
だけど少し自分に似ているところもあった。
同族嫌悪…? -
明治期はやはりこれからも読み進めたい。
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