- 文藝春秋 (2011年6月10日発売)
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感想 : 24件
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784167664060
みんなの感想まとめ
アンダーグラウンドな世界を舞台にした物語は、地下鉄サリン事件で妻子を失った男と中国不法滞在の孤児との出会いを描いています。彼は救命士として人々を助ける一方で、次第にダークな世界に足を踏み入れていく様子...
感想・レビュー・書評
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地下鉄サリン事件、中国不法滞在孤児、テロなどなど日本の中でアンダーグラウンドの世界でありそうでなさそうな話。退廃的でありながらも、グッとくる話だった。
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地下鉄サリン事件で妻子を失った男が、中国不法滞在残留孤児と出会いどんどん深みにはまっていく。
救命士として普段人々を救っている男が子供たちのためにどんどんダークな世界で犯罪にまで手を出すようになるとは。
織田と子供たちの絆がだんだんと深くなっていく様子が切なかった。 -
ノワールなのかないのか
すごく中途半端なところにいる話でした。 -
ヒエラルキーに対する逆襲劇。受験勉強するより理解できないことに対してどう対応するかがサイバイバーの子供には重要である。サバイバルに適応できないと死ぬ。
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地下鉄サリン事件で家族を失った救命士が、戸籍を持たない中国残留孤児の子供たちと出会い、彼らを守るために次第に破滅への道を歩む姿を描いています。
著者の作品の中では、主人公が比較的真っ当な人物として描かれているだけに、彼の堕ちていく展開にはかなり強引さを感じてしまいました。
また、主人公の行動に共感できない部分もあり、他の方法もあるのではと思ってしまいました。
しかし、現実の世で不法滞在の戸籍無し残留孤児がどれくらいいるのかを考えると、子供たちに罪はないだけに、その生きづらさに胸が痛み、その辺の描写にはリアリティを感じました。
馳作品らしいダークな世界観と、社会の闇を浮き彫りにするテーマが印象的な一冊でした。 -
織田さんと子供達の絆が深くなるにつれ、こちら側のストーリーへの引き込まれ度数も上がっていくのが手に取るようわかった。
これまで読んだ馳さんの中でも描写が秀逸だと感じたし、喩えが突出して上手く感じられた。
爆破後の子供達はどうなってしまったのか⁈気にはなるが、このエンディングがスッキリして良かったのかな。 -
ドキドキハラハラさせられる展開で、また展開が気になって一気に読み進めてしまった!ありえない設定など気になるところはあったものの、なかなか面白かった!
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発想がおもしろく、早く読み切った
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地下鉄サリン事件で家族を失った救急救命士織田が、歌舞伎町浄化作戦で親を失った国籍のない子供達を守るうちに壊れていく話。主人公の真面目なパラノイア感、子供達の悲惨な境遇、中国マフィアのアンダーグラウンドっぷり、個人的に勝手知ったる歌舞伎町から都庁周りの疾走感溢れる逃亡劇。ラスト捕まりながらも、爆発に揺れる都庁を見つめ涙を流す織田と一緒にウルっとしてしまった。馳星周、ものすごく久しぶりに読んだけどハードボイルド好きには堪らない素晴らしい作品だった。
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主人公がなぜそこまで少年たちに入れ込むのかが最後までスッキリと理解出来なかった。
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日本の象徴、東京の象徴としての都庁を爆破させることを生きる目標にして、必死に生きる戸籍を持たない子供達。馳作品によく見られる「理不尽さへの反発」「抗えず理不尽に死ぬ」が全体的なテーマなんだけど、ギリギリまで抗うなかでのスピード感のある逃避シーンがやっぱり面白い。ただ「漂流街」のような、ぶるぶる震えながら一気に読んでしまうほどの緊迫感はないかな。
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んー。。。
消防士がなぜ医療知識を持っているのか。設定が苦しい。当帰芍薬散を飲ませる下りもちょっと酷い。医学的でないのは構わないがそこに寄りかかっている以上、責められるべき。
前園もまともな医者なら(そもそも内科って、、、専門は?)絶対に病院受診させるでしょう。いくら「強制送還」が足かせになっているとしても。大元の設定が弱すぎる。 -
こないだ読んだ『沈黙の森』といい、10年前に読んでた、馳星周とすごい違いを感じる作品やった。以前のような暴力的な部分がメインだったのが、人間的な部分がすごく増えて、不快感が少なく、話にのめり込むことができた。
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馳さんの作品の中でも時に切ないラスト。
最悪な環境で寄り添い合いながら共に暮らす少年、少女達…
そして友情…
そんな子供達を助けでくれるひとりの大人…
大満足の作品です。 -
不夜城以来の馳さんの本。やはりアウトローと新宿の話。
見える部分と見えない分と、強者と弱者と、いろんな混沌の都市の一角のごく狭い地域の話。解説者によれば、都庁の「権力」に牙をむいた作品ということなのだが・・・ -
馳星周を読むのは久しぶりだ。「不夜城」の頃から、読んでいた作家だけれども、最後に読んだのは「弥勒世」で2009年、だからほぼ3年ぶり。
一読、変わらないな、と思った。それは、マンネリということではない。プロットや文体は工夫が凝らされていて、以前の著作の焼き直し、という印象は全く受けない。それでも、変わらないな、と思ったのは、物語の本質的な暗さだ。
僕が読んだ馳星周の本では、主人公が何らかの理由で、何か抜き差しならない状況に追い込まれていき、徐々に体力と健全な精神・思考力を蝕まれていく。狂気の世界に足を踏み入れていく感じがするのだ。その展開が馳星周の本の魅力なのだと思う。 -
人間の闇の部分の描写が美しい。そして人はきっかけ一つで崩壊していく様子を独特の表現で表している。現在の日本の危機管理の甘さをさらりと指摘している。まさに馳ワールド。読み応えある。
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久々に馳作品を読んだが、既読作品ほどディープな感じはしなかったものの舞台が新宿でアジア系の裏社会を取り扱ってる部分では、馳ワールドとしての構成要素はしっかりと踏襲されている。まぁ、今までに比べると主人公のドス黒さは薄れているが。。。
そして、地下鉄サリン事件や歌舞伎町浄化計画、更にタイトルにもなってる9・11などの実社会での事件、背景を元にテロ行為によって生ずる歪や行政に対する皮肉を描いたような作品に仕上がってる感じかと。。。。
展開的にはテロによって妻子を亡くした主人公 織田の哀しみ、考え方は十分に伝わってきて共感できる部分は多い。それ故に感情移入はしやすいのだが、彼の取る行動自体には若干の不可解さが残った。
それは、偶然出会った少年たちの生い立ち等を理解した上での織田本人の選択だったとはいえ、それまでの織田の生き様からして他の母娘を犠牲にしたり、犯罪に手を下してしまうまでがあまりにも安易すぎるからではないだろうか…
確かに、その後の葛藤やら心情の変化などは描かれていたものの、少年たちがこの国で生き抜く手段としての犯罪と違って、あまりにも軽々しく映ってしまったのも事実。 最終着地点が少年たちと相対的に贅を尽くした象徴である都庁の破壊であったとしても、織田がそれに協力・賛同していくまでの重みというかプロセスはもう少し丁寧でも良かったのでは??
とは言え、テロによって1人の人間が抱える哀しみ・苦しみ、そして行政の強大な力によって得られる安泰の犠牲となった弱者たちが、それでもしたたかに生き抜いていく様を描いたエンターテイメントとしては、最初から最後まで疾走感を失わずに楽しめる作品だった。
ラストも印象的だったしで… -
はじめての馳星周。
ひどい。ひどすぎる。
話が面白くないとか、文章がお粗末とかそういうことでは決してなく、たいへん読ませる作品であることは認めます。うまいよ。でも、やっぱり私にノワールは無理。つらすぎる。
たぶんこの人の本はもう読みません。
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著者プロフィール
馳星周の作品
