パーク・ライフ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4457
レビュー : 590
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167665036

感想・レビュー・書評

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  • 2014.7記。

    若者の何気ない日常、ふとよぎる孤独感、みたいなのはもう一種定番のモチーフだし、僕自身そういう歳でもないので積極的に手に取るジャンルではない。そんなタイプの書き手、との印象だった吉田修一氏だが、とにかくエッセイの類で露出が多いし、その内容が面白いのでどんな小説を書くのか気になっていた。

    で、芥川賞の本作。一読、うーん、ちょっと感動のポイントがよくわからない。が、「またいつもの『誰も僕をわかってくれない本』か・・・」と投げ出す感じでも全然ない。なんか、不思議なのだ。というかそもそもベタな孤独感がテーマ、ということ自体、僕の単なる思い込みだった。

    どうやら近作の「悪人」も映画化されたりして話題らしいから(昔の話?)、それも読んでみようか・・・

  • オレンジ色の白菜の違和感。

  • 男臭い感じの小説。ちょっと苦手かも。

  • 日常系の物語で大きな展開があったようには思えなかった。
    スラスラとページを進めることができたが、何を伝えたかったのか自分にはうまく読み取ることができなかった
    つまらない作品では決してないが読みごたえをあまり感じなかった。
    芥川賞の作品ではあるが、吉田修一さんの代表作として他の人にオススメすることはないと思う。

  • 誰にでも起こるような日常の風景を思い出させてくれる作品。
    言葉の使い方がすごいと思った。
    日常の何気ない風景を頭で思い出せるのは
    その言葉巧みな技術もあると思った。

  • ドラマチックな展開も、わかりやすい結末が用意されているわけでもないけれど、文章から生活感というか、その場面の空気が伝わってくるのかすごいと思った。

  • 好き

  • ★2008年10月29日 79冊目読了 『パーク・ライフ』吉田修一 文春文庫 評価C
    ごく普通の独身30男の何気ない生活を日比谷公園をバックに描いた「パークライフ」と運送屋助手の生活を描いた「flowers」
    どちらもそれ程の特徴もなく、私に訴えるところは何もなかった。物語に新奇性もなく、うーん実に淡泊 評価はCですね。BOOKOFFの105円で買って良かった。

  • わたしには日常の機微をかんじとる敏感さがないのかもかなしい

  • うーん
    正直よくわからなかった

  • 初めて読みました
    こういう本

  • 都会の、何かあるようでキラキラしてそうで、何もないしとくに何も起こっていない、日常。パーク・ライフ。

  • 友人の勧めで衝動買い。100p程度の短編が2本収録されており、どちらも日常に潜む男女の微妙な心の動きを描いた小品といったところ。登場人物にほとんど共感できなかったが、まあまあ楽しめたと思う。ちなみに後半に入っている「flowers」には、露骨な性描写があるので、苦手な人は注意。

  • 短編二作が収録されています。

    大きな出来事が起こるわけではない。
    淡々と、つらつらと、といった印象を受けました。

  • 軽く読めるものをと薄めの本を選んだ。軽く読もうと思えば軽く読めるし、軽く読もうと思わなければそうもできる。

  • 日比谷公園で俺と彼女(スタバ女)は出会った。そして日比谷公園のベンチから見える風景、ベンチで過ごす時間を共有することになる。
    ベンチから俺と彼女がギャラリーに移動していったとき…二人の物語は大きく変化しそう!という瞬間だが…そこで物語は閉じられた。
    ドラマが起こる場所、そして、そこから見える語り手の視点、道具だて…それは現代的でおもしろいと思った。
    自分の視界に入ってきた人をどう思うか…自分の中の何かの価値が大きく変わると思ったときってどんなときなんだろう。

  • コンビニ人間、と同時期に読んだが、題材的には似ている。
    日比谷公園が人生の一部のような生活。
    終わり方がそっけないというか、読後感は充実しなかったなぁ。

  • 久々に小説をと手にとってみた。書店や実家で見かけた気がするタイトルだった。

    自身はそんなに好きではなかった。
    日常の中に潜む意外性や面白さがテーマとは感じた。

    うまくストーリーに引き込まれない時もこれから面白くなるのでは、なるのではとズンズン読んでいっても中々グッとは来ず、これはもう自身にはあっていないと完全に気づいたのは半分以上読んだあとだったので、それからあとは惰性で読んだようなものだ。

  • デートで日比谷公園の池の主を探したのを思い出した。近所の知らないおじさんから戦時中の話をされて困ったのだった。個人的には「flower」の狂気じみた雰囲気の方が好み。

  • 「パークライフ」と「flowers」の二編を収録。
    「パークライフ」が芥川賞受賞作。
     日比谷公園で出会った「ぼく」と「スタバ女」、そして「気球を飛ばして公園を上空から撮影したいおじさん」の話。
     この三人に加え、離婚の危機にあるカップルや、そのカップルのペットであるリスザル、「ぼく」の母親や上司が絡んでくる。
     小説になるようなことが全く起こらない小説と説明すればいいのか。
     意地悪な言い方をすれば、それ故に非常にリアル。
    「事実は小説よりも奇なり」ではなく、「小説のような事象は現実には起こりえない」ということなのかもしれない。
     読んでいて気持ちの良い文章を書く人なので、物語よりも、文章を味わう作家なのかも知れない……あるいは何も起こらないことに対するムズムズする雰囲気を味わうというか。
     悪くはないし、意外と好感を持ったのだけれども、正直、無くても僕は困らない。
    「flowers」は「パークライフ」よりも動きが多く、感情を高ぶらせてもくれる。
     ただし、あまり好きな内容ではない。

  • 雰囲気が今っぽくておもしろかった。今を描けている。少し特殊な状況だけど感じるものはある。ちょうど飛躍しすぎずベタすぎず。二編とも絶妙な設定のように思った。その信用で平成猿蟹合戦図」を購入。そのうち読もうかなと思っている。

  • 「悪人」「パレード」と読んできた後これにたどり着いたもんだから、最初はかなり戸惑った……( ゚д゚ )
     そうか、修ちゃんって純文学出身だったんだ(゚д゚)!
     てっきりミステリー畑直送かと……(・ ε ・)フーン

     社会・人間の断片を見せる、という短篇文学のお手本みたいな作品二編( ´ ▽ ` )ノ
     俯瞰したり接写したりピントをずらしたり、様々な手法で周りのひとやものごとを綴っていく表題作( ´ ▽ ` )ノ
     それを支えるのは巧みな描写力( ´ ▽ ` )ノ
     さほど字数を割いているわけでもないのに、謎の女とか小気球おじさん(いまならドローン飛ばしてるんだろうな)とか、映像で見るように外貌がくっきり想像できる( ´ ▽ ` )ノ
     すごいもんだね( ´ ▽ ` )ノ
     正直、土曜日の深夜に放送される最近の邦画みたいな話(というか、映画界のほうがこういう小説の影響を受けて後追いしてるんだろうね)で、ストーリー自体は起伏もどんでんもなくそれほど「すごい」ものではない( ´ ▽ ` )ノ
     二本目の方も、なんかヘッセとかジードとかっぽい話が、モヤモヤモヤモヤしたまま終わり(鞠子も元旦とできてるんだろうな……)、ちょっと物足りない( ´ ▽ ` )ノ
    「そこがいいんだ」という方も多いんだろうけど、やっぱりどうせならもう一つ、波乱なり転回なり暴露なり、「なにか(おたのしみ)」がほしいんだよなあ( ´ ▽ ` )ノ
     元旦の名の由来とか臓器への執拗なこだわりとか、読み解こうと思えばどこまでも掘り下げられる「裏」はあるんだろうけどね( ´ ▽ ` )ノ
     
     このまま純文学畑で狭い読者相手にしこしこやってく生き方もあったろうに、その後大きくエンタメ方向に舵をきった修ちゃんの英断に拍手を贈りたい( ´ ▽ ` )ノ

    2017/11/21



     ……私事ながら、これでブクログレビュー400本達成( ´ ▽ ` )ノ
     ちかごろとんとご無沙汰だった純文学が区切りになったけど、それもまたよしか( ´ ▽ ` )ノ
     まあ、500本までは行けそうだ( ´ ▽ ` )ノ
     がんばろう( ´ ▽ ` )ノ

     

  • 解説には「男女の微妙な距離感を描き・・・」と有ります。ナルホドとうなづける表現です。そして芥川賞受賞作。うん、確かに完成度は高い。
    でも、結末が無いのです。
    新しい形の私小説?それとも私小説の形を取った物語?何れにせよ、ある風景を抜き出したものなのですが、「だから何が」という主張が極めて抑えられている気がします。恐らく意識的にやっているのでしょうが。
    ただ、描き手の上手さのようなものは充分感じさせます。他のテーマを描いたらどうなるのか、そんなことが気になる作家さんです。

  • 表題作とflowers の2作品。表題作はとても淡々とした話。無味無臭というか、主張があるのか無いのか分からない。flowers は一変してかなり胸糞悪い話。疲れた日の夜に読むものじゃなかった。刺激が欲しい日に読むと良いかも

    パークライフ、村上春樹の作品と同じ匂いを感じる。描かれるのは淡々とした日常なんだけど、世間から一歩引いたような、次元が0.5くらいズレたような日常。なんとなく清潔感があり、なんとなく魅力的なんだけど、筋があるんだか無いんだか分からないストーリー。

  • 日常のなかの不健康さ
    毎日同じにはならないんだな

  • p.36「ベンチに座ってるとき、俺、何を見てるように見えるのかと思って…」

    日比谷公園とそこでの男女の会話。日比谷公園は何度か訪れたことがあるのでその場にいる感じで読むことができた。クラクラ感はこんど試してみたい。
    人体模型や内臓の話が出てくるけど、何か解決するわけでもなく発想が唐突でよく分からなかった。

    ありふれた日常が書かれてるけど、ちょっとした視点の面白さがある。

    flowers、なんかうまくいかない、仕事の同僚との関係、夫婦関係、理解する前に終わってしまった。永井さんの奥さんがもっと文学的に鮮やかに書かれてればよかったのに。

  • 表題作とflowersのふたつの短編収録。
    どちらもありふれた日常から、
    ふとしたきっかけから非日常のような出来事が起きるが、それも毎日続くことで日常になっていく。

  • 何気ない生活の中で何か起こってるけどやっぱり日常。
    些細な心的なすれ違い。

  • 芥川賞受賞。日比谷公園を舞台に男女の微妙な関係が描かれている。もう一作、flowersも収録。

  • 不思議な世界

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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パーク・ライフ Audible版 パーク・ライフ 吉田修一
パーク・ライフ 単行本 パーク・ライフ 吉田修一

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