パーク・ライフ (文春文庫 よ 19-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167665036

感想・レビュー・書評

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  • ▼福岡県立大学附属図書館の所蔵はこちらです
    https://library.fukuoka-pu.ac.jp/opac/volume/151793

  • 感想
    いつもと少し違うことに挑戦。何に期待するわけでもないが朝起きるのが少し楽しくなる。いつか終わってもダメージはない。というのはウソ。

  • 日比谷交差点をデコレーションケーキに例える冒頭の表現が好きで、グッと世界観に引き込まれた。
    また、目の前の風景をぼんやりと見つめながら、目に映る箇所を過去と結びつけ、連想している頭の中を誰かに盗み見られていないか気になる性格が自分とそっくりで、面白かった。

    日比谷線のハプニングで出会った女性とのやり取りが好き。恋人や趣味が特になく、同じような毎日を暮らしている中に、自分と正反対な性格の女性が現れて、刺激をもらい昼に楽しみを見出した主人公、
    相手の個人情報や連絡先を知らぬまま、同じ時間帯に同じ場所で出会う、しがらみのない、また希薄な繋がりより期待してしまう、そんなワクワクが日常に欲しいと羨ましく思った。


    flowersは、あまり好きではない。
    夫婦でそれぞれ違う新天地へ向かうのはリスキー。
    まだ芽生えていない自分の可能性や出会いに期待をしてしまう間は、結婚など考えない方が自分にとってはもちろんのこと、相手に失礼のないお付き合いができるのかな。

  • 悪人が面白かったのでこちらも読んでみたが、余りの作風の違いに驚いた!この本の内容がどうというより、私は純文学が好きでは無いという事がわかった

  • わかりやすい起承転結ばかり読んできた自分には向いていない内容だった

  • 桃山学院大学附属図書館電子ブックへのリンク↓
    https://web.d-library.jp/momoyama1040/g0102/libcontentsinfo/?cid=JD201510000191

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  • 自然の情景描写が心に残った。その後どうなったかは読者の想像に任せる感じ、自分にはまだ難しかったな。どうなんたんだろう

  • 【パークライフ】なんでもない日常の中に、気づかない程度の違和感が混ぜられてて、でも物語の登場人物はそれらを全部無視するから何も起こらなまま話が進む。…と表現すれば面白い気がしてきた!考えてみれば、カズオイシグロの「私を離さないで」の序盤パートみたいな雰囲気はあった!けど私を離さないでと違って、不自然なほどの穏やかさが特に何にも繋がってなかった…

    【flower】極端な思考回路・感情を持った登場人物しか出てこなくてあまり感情移入とかができなかった…胸糞が悪いのでトラウマみたいに印象は残るけど、特にそこから得るものはなかったな〜とおもった。

    かなり微妙な感想を書いちゃった気がするけど、各々の短編の意図はなんとなく分かったし、何より不思議と一気読みできる文章だったので星3以下はつけなかった。

  • 芥川賞受賞作とのことだが、一体何が評価されたんだろう?こういう、ストーリー性がほとんどない作品はどう楽しめば良いのか分からない。語り口調もそれほど文学的でもないし。臓器提供とか、死産とか、人体模型とか、何か始まりそうな糸口だけがたくさん提示されているだけ、ただそれだけだった。こういう作品ほど解説が読みたいものだけど載ってない。
    パーク・ライフでもう十分、と感じたのでflowersは読んでいない…。

  • 127回 2002上 芥川賞受賞

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著者プロフィール

1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年『最後の息子』で「文學界新人賞」を受賞し、デビュー。2002年『パーク・ライフ』で「芥川賞」を受賞。07年『悪人』で「毎日出版文化賞」、10年『横道世之介』で「柴田錬三郎」、19年『国宝』で「芸術選奨文部科学大臣賞」「中央公論文芸賞」を受賞する。その他著書に、『パレード』『悪人』『さよなら渓谷』『路』『怒り』『森は知っている』『太陽は動かない』『湖の女たち』等がある。

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