パーク・ライフ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 589
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167665036

感想・レビュー・書評

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  • 芥川賞受賞という点と、公園でひとりで座っているとあなたには何が見えますか?という文に惹かれ購入。
    うーん。
    なんかよく分からないまま読了。
    期待して読んだだけに拍子抜けしてしまった。

  • 芥川賞受賞作品
    ちょっと今風な都会的な現代っ子的な
    軽いのかやさしいのか深いのか、色々な解釈ができる小説
    芥川賞ってむずかしい・・・

  • 吉田修一さんの作品は、『パレード』だとか『悪人』だとか、読みたい読みたいと思う本はいくつかあったのですが、いざ本を買う時になるとなぜか頭に浮かんでこなくて、ずっと読めずにいました。そんな折、空き時間にふと立ち寄った心斎橋のとある本屋さんにて偶然見つけたので、迷わず購入し、2,3日で読み切りました。

    この本には「パーク・ライフ」と「flowers」の2つが入っています。

    読んでみて、まるでスローモーションで確認しながら再生しているかのように、私たちが日常で知らず知らずに意識していることが丁寧に描かれているなー、と思いました。
    というのはつまり…普段私たちは、とりわけ何かに集中している時でなければ、何にも考えていないわけではないけれどだからといって何かを考えているわけでもない、そんな感じで生活していると思います。そういう日常の中で、私たちの意識はまわりのいろんな物事に、はたらきかけているかいないかの微妙なところでふらふらしていると思うんです。だから、30分前のことを詳しく説明しようとしても、思いだせなかったりいろいろなことが抜け落ちてしまったりしますよね…そういう、なんとも言いにくい印象のようなものを、この作品では、うまく言葉にのせてきちんと描いてくれているような気がします。だから、僕は日比谷公園には行ったことがありませんが、なんだか何度も行ったことのあるような公園がそこに立ち現われてきました。そういう印象をずばっと与えてくれるのが、この本のいいところではないかと思います。

    ただ、個人的にはもう少し理想的な、美的要素があるやつのほうが好きですね。なんというか、この作品は具材の味をしっかり楽しめるようにゴロゴロした大口の野菜が入っているカレー、ってかんじです(僕は、野菜があまり好きではないので、もうすこし煮崩れてしまっているカレーの方が好きです)。特に、flowersはそういう意味で「キツイ」ので、好みが分かれると思います。

  • すがすがしい爽快感を感じさせる表題作より、やるせないまでに倦んだ凶暴さが匂い立つ「flowers」の方が好みということで、この人の作品の読み方が定まったかな。

  • どんな心境のときでもどんな状況のときでも吉田修一だけは読める。このパークライフは何も事件が起きない系の代表作と言ってもいいでしょう。悪人のようなしっかりストーリーが展開する作品もパークライフのように特に何も起きない作品も等しく素晴らしいのは、吉田修一ならでは。

  •  芥川賞をとったときに読みました。
     日比谷公園に行き来する人たちのなにげない日常を丹念に観察した描写に筆力を感じます。人物も良く描けています。
    でも題材が日常的なことすぎて、日常からのカタルシスを小説に求める自分には、まったく肌に合いませんでした。
     すごい好きという方もいますので、好き嫌いがはっきり分かれるのかもしれません。

  • 公園の風景、そこに来る人の生活や気持ちとそっと脇から覗いている感じ。何が起こるというわけでもないから、ストーリーとしても印象はあまり残らない。

  • 短編2作品。タイトルのパークライフは、薄ぼんやりな、とかぬるま湯に浸っている感じがしましたけど、でも日常ってこんな感じで良いのか、と。ラストはバッツリ切れた感じで、もっと続きが読みたかったです。もう1つの作品は対照的でした。花が唯一、汚れてないと言いますか。読んだ後、暗い気分になるのがちょっと・・・。2作品合わせると吉田氏らしい文章だなぁ、と思いました、ええ。

  • この作者の作品は初めて読んだけど、きれいな文章。すき。

    内容もやんわりと日常が進んでいく感じがすき。他の作品も読んでみたい。

  • 数年ぶりに再読。やっぱり好きな作品。取り立てたエピソードはなくても物語は成立し、快い読後感を与えてくれる。

  • スターバックスのコーヒーを飲む女」という解説書き
    にひかれて購入。日比谷公園を利用するちょっとだけ
    普通と変わった人たちの生活模様。

    公園のベンチをぼんやりしていると…から始まる
    …気がするのだまでの長い段落は、次々と浮かぶ想像を
    文章に書ききったという感じで、なかなか。

  • 著者が芥川賞を受賞したものを含む、ふたつのお話。

    終始物語が平坦で、いまいち読んだ気になれないかんじ。

    flowersは気持ちわるい話でした。

    うーん。

  • よくも悪くも芥川賞らしい芥川賞受賞作品。
    特筆すべき事もなくどこかにありそうな感じでした。

  • 吉田さんの芥川賞受賞作!!
    短編2作品。
    パークライフは、読者に考えさせようとしてるのか・・・?不思議な世界。
    ただ、淡々と過ぎていく感じ。感想が書きづらい。

    フラワーは、少しエロくて何だか気持ち悪い気がした。
    でも、こういう話も現実的にあるのかもな。と思うと人を信じるのって難しい。と思った。
    裏切る方は、気持ちイイのかもしれないけど、裏切られる方も何考えてんのか・・・おえっな話でした。
    ただ、標題のパークライフよりは読めた!!

  • 派手なストーリー展開がなく、終始退屈に読み進めていたが、こういう地味で変哲のない作品も嫌いではなかった。文体が綺麗ですごく読みやすかった。

  • 芥川賞作品。吉田修一が芥川賞を取ったという事実を知らずにはまってしまっており、吉田修一の本を探して手に取ってみたら、これで芥川賞を取ったとのこと。芥川賞って小難しいイメージがあったんだけど、これは話は短いし取っ付きやすいですね。異色なんじゃないかなと思う。
    話は、電車で思いがけず話かけてしまった女と公園で出会ってしまうという、なんとも説明の仕様がない話なのだけど、うん、まあ、好きな感じです。ただ、正直なところ、最後の余韻を残す終わり方が唐突でもあり、作られた感じでもありで、なんか「うーん。。。」という感じを受けたのが正直な感想です。

  • 登場人物に心境を語らせず読者を惹きつける技術が秀逸だった。読者は主人公の視点を通して物語を体験する。芥川賞を受賞したのはパーク・ライフだが、個人的にはflowersがより優れていると思う。人間と人間が絡み合い、渦巻いていく泥のような感情。吐き気を覚える。それが虚無感を生み、さらに人間を切なくさせるのだろう。読者をここまで惹きつける書き手は、そうはいない。

  • 文章が散文的で、読み進めるのに逆に時間がかかった。
    日比谷公園にいる“ぼく”を取り囲む人々をツールとして、人の外面と内面の差異を描いている・・・ように思えた。

  • 著者が芥川賞を受賞した作品を含む短編集。
    都会の生活の中でつむぎ出される物語は東京の街を歩く隣人の物語のような感覚を覚え、読み手に妙な親近感を覚えさせる。

  • 世間的には良い評価された作品だったけど、個人的にはパッとしない作品だったように思える。高2の時に読んだのでまた読み返してみたい。

  • 人の行動はすべて、何かしらの理由があって行われているのであるが、すぐそばにいる人の行動ですら、理解不能な薄気味悪さがある。そういう都会の微妙な人間関係の距離感が巧く描かれ過ぎてて、驚きを超えてこりゃ日常だと思った次第。

  • 2011.2.25(金)。
    ¥200
    2002年 第127回芥川賞

  • 昔読んだことあるかもしれない?
    なんだかつかみどころがないというか
    公園が舞台なのだけどなんだかほんのり怖いと
    いうか。難しい話、という印象。

  •  吉田さんの作品はストーリーの続きを自分で考える問題のように感じます。

  • 公園を舞台にした話。話のオチはないし、女の名前もわからない。まるで実在する人物の日記の一部を読んでいるような感覚に陥った。主人公を取り囲む雰囲気や日比谷公園の浮世離れした楽園のような描写がかなり気に入った。しかし芥川賞受賞作と言われるとなんだか物足らない。

  • 最後の息子に収録されてる『Water』がすばらしくて、是非是非ほかの作品が読みたいとお母さんに懇願して持ってきてもらった一冊。

    お母さん、お手数かけましてゴメンナサイ。

    つまんなかったです。
    散文チックな話はダメです。
    元祖やおい(定義的な意味で)、映画化されたらSeven Years In Tibetと共に自分の中でWorstランクにはいるでしょう。

  • どこにでも転がっていそうな、
    でも奇跡のような、
    都会の虚無感を感じさせる、
    でもどこかあったかい、
    読み終わった後は自分のどこかに小さーな穴が開いてそこを生温い春風が通り抜けてるのを感じるような、

    芥川賞受賞作。

    なるほど。と思わなくもないような…

  • うーーーーーーーーーん。
    正直読み終わったあともなんともいえない。
    淡々とした作品って嫌いじゃないんだけど
    これはある意味拍子抜けでした。
    あれ?もう終わり?みたいな。
    そのそこから何か始まる予感みたいなのがいいんだろうけれども
    何気なく読んでるうちに終わってしまった。

    読み終わった後もあまり何も残らずに
    しばらくしたら内容をすぐに忘れてしまいそうだ(汗)

  • 山もなく谷もなくただひたすらに日比谷公園。どっちかというとflowersのほうが面白かった。

  • かなり面白かった、記憶があるのに
    内容をおまり覚えていないという
    公園が舞台です。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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