パーク・ライフ (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4455
レビュー : 590
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167665036

感想・レビュー・書評

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  • flowerのほうが印象に残った。
    胸糞悪いほうが印象に残りますよね。

  • 吉田修一さんの作品2作目。
    日比谷公園を軸に都会の日常が描かれるパーク・ライフと、配送業で働き出した主人公が、元旦という掴みどころのない同僚と出会うことで始まるフラワーズの2作品収録。

    パークライフの、ちょっといいなと思う異性とのちょうどいい関係が、今っぽくて心地が良い。日常が、妙にリアル。

    フラワーズの元旦は、人生に時折出現するへんなやつ。出会いたいような、出会いたくないような。劇団女優になった妻との危うい夫婦関係、地元で親戚の仕事を継ぐ兄のと関係がこちらも今っぽかった。

  • 『パークライフ』の最後のシーンは、最近読んだ中でも結構なお気に入りに入るかもしれない。それぞれに自分の現実を抱えた人々にとって、互いに「なんで?」と深入りしないゆるい関係および時間を社会生活の合間に持つことが、癒しや心の整理に繋がる。その結果生まれた「よし。……私ね、決めた」という台詞には、確かなエネルギーと前向きさが滲み出ていて、とても清々しい。こういうちょっとした救いのある話は好きです。
    一方の『flowers』はドロドロとした人間模様が描かれていてあまり救いがなく、好きではない。けれども、表題作がオモテ面だとしたらこちらはウラ面になっているというか、表題作が「ゆとり」の効用を描いていて、こちらは「ゆとり」がなくなるとどうなってしまうかということを描いているのかなあと思った。
    いまいちだなと思ったのは、いかにも「構成された物語感」があって、作品の上にいる作者の存在が時々チラつくせいか、なんとなく物語に没入できない感覚があった。

  • あっさり読めた。これといってオチのない中編が二本。
    「パークライフ」の雰囲気のシャレオツ感を楽しむ感じ。美味しいサンドウィッチが食べたくなった。
    「flowers」の妻たちに嫌悪感を抱いた。

    芥川賞ってよくわからない、と受賞作を読む度に思う。

  • 話が鎖のようにつながってゆく。
    「臓器提供」とか「人体解剖図」とか「人体模型」とかいう言葉がしきりに出てくるけど、公園に結びつけるのは無理があるなぁ。
    地下鉄で知り合った女性との関係もいまひとつ曖昧で、何だかなぁ。
    都会的な雰囲気は好きなんだけど。

  • 淡々としたストーリー。
    本を読んでいる間だけ、他の人の日常を味わえた感じ。
    こういう本をたまに読むのもおもしろい。

  • は2つの短編があり それぞれ全く違うストーリーで進んだ行く

    一つ目の話は何かモワッとした暖かい話のような気がした。

    2つ目の話はちょっと難しい話でした、

  • 日常の中に起こる非日常...。人間関係って?属性やラベルを貼ることでしかヒトと接することができない人とそうでないヒト...。うん、表題作はなかなか面白く読めた。「flowers」の方が著者っぽさが表現された作品だと思う。

  • 実際のところは★2.3位。テクニックは認めるが、話自体はあまり面白くなかった。

  • 「パーク・ライフ」は背景がなんとなく好き。
    これといった事件は起こらないけど、会社もプライベートも普通に楽しくやれている人の安心感がある。
    日比谷公園、駒沢公園が出てきて楽しい。
    「flowers」はなんだかよくわからない。好きじゃない。

  • 芥川賞かー。
    スッキリしない系

    190114

  • オレンジ色の白菜の違和感。

  • 日常系の物語で大きな展開があったようには思えなかった。
    スラスラとページを進めることができたが、何を伝えたかったのか自分にはうまく読み取ることができなかった
    つまらない作品では決してないが読みごたえをあまり感じなかった。
    芥川賞の作品ではあるが、吉田修一さんの代表作として他の人にオススメすることはないと思う。

  • 誰にでも起こるような日常の風景を思い出させてくれる作品。
    言葉の使い方がすごいと思った。
    日常の何気ない風景を頭で思い出せるのは
    その言葉巧みな技術もあると思った。

  • 短編二作が収録されています。

    大きな出来事が起こるわけではない。
    淡々と、つらつらと、といった印象を受けました。

  • 日比谷公園で俺と彼女(スタバ女)は出会った。そして日比谷公園のベンチから見える風景、ベンチで過ごす時間を共有することになる。
    ベンチから俺と彼女がギャラリーに移動していったとき…二人の物語は大きく変化しそう!という瞬間だが…そこで物語は閉じられた。
    ドラマが起こる場所、そして、そこから見える語り手の視点、道具だて…それは現代的でおもしろいと思った。
    自分の視界に入ってきた人をどう思うか…自分の中の何かの価値が大きく変わると思ったときってどんなときなんだろう。

  • コンビニ人間、と同時期に読んだが、題材的には似ている。
    日比谷公園が人生の一部のような生活。
    終わり方がそっけないというか、読後感は充実しなかったなぁ。

  • 「パークライフ」と「flowers」の二編を収録。
    「パークライフ」が芥川賞受賞作。
     日比谷公園で出会った「ぼく」と「スタバ女」、そして「気球を飛ばして公園を上空から撮影したいおじさん」の話。
     この三人に加え、離婚の危機にあるカップルや、そのカップルのペットであるリスザル、「ぼく」の母親や上司が絡んでくる。
     小説になるようなことが全く起こらない小説と説明すればいいのか。
     意地悪な言い方をすれば、それ故に非常にリアル。
    「事実は小説よりも奇なり」ではなく、「小説のような事象は現実には起こりえない」ということなのかもしれない。
     読んでいて気持ちの良い文章を書く人なので、物語よりも、文章を味わう作家なのかも知れない……あるいは何も起こらないことに対するムズムズする雰囲気を味わうというか。
     悪くはないし、意外と好感を持ったのだけれども、正直、無くても僕は困らない。
    「flowers」は「パークライフ」よりも動きが多く、感情を高ぶらせてもくれる。
     ただし、あまり好きな内容ではない。

  • 解説には「男女の微妙な距離感を描き・・・」と有ります。ナルホドとうなづける表現です。そして芥川賞受賞作。うん、確かに完成度は高い。
    でも、結末が無いのです。
    新しい形の私小説?それとも私小説の形を取った物語?何れにせよ、ある風景を抜き出したものなのですが、「だから何が」という主張が極めて抑えられている気がします。恐らく意識的にやっているのでしょうが。
    ただ、描き手の上手さのようなものは充分感じさせます。他のテーマを描いたらどうなるのか、そんなことが気になる作家さんです。

  • 表題作とflowers の2作品。表題作はとても淡々とした話。無味無臭というか、主張があるのか無いのか分からない。flowers は一変してかなり胸糞悪い話。疲れた日の夜に読むものじゃなかった。刺激が欲しい日に読むと良いかも

    パークライフ、村上春樹の作品と同じ匂いを感じる。描かれるのは淡々とした日常なんだけど、世間から一歩引いたような、次元が0.5くらいズレたような日常。なんとなく清潔感があり、なんとなく魅力的なんだけど、筋があるんだか無いんだか分からないストーリー。

  • 日常のなかの不健康さ
    毎日同じにはならないんだな

  • p.36「ベンチに座ってるとき、俺、何を見てるように見えるのかと思って…」

    日比谷公園とそこでの男女の会話。日比谷公園は何度か訪れたことがあるのでその場にいる感じで読むことができた。クラクラ感はこんど試してみたい。
    人体模型や内臓の話が出てくるけど、何か解決するわけでもなく発想が唐突でよく分からなかった。

    ありふれた日常が書かれてるけど、ちょっとした視点の面白さがある。

    flowers、なんかうまくいかない、仕事の同僚との関係、夫婦関係、理解する前に終わってしまった。永井さんの奥さんがもっと文学的に鮮やかに書かれてればよかったのに。

  • 芥川賞受賞。日比谷公園を舞台に男女の微妙な関係が描かれている。もう一作、flowersも収録。

  • 不思議な世界

  • パークライフ
    flowers
    2本のお話

    パークライフ
    なんだろう・・・こういう流れの小説が人気なんでしょうか?
    何気ない毎日が淡々と流れる。話の筋に関係ない自分の目についた物を淡々と表現する。それで話の流れがあっちこっち・・・
    すみません。自分の読解能力が低いせいかもしれませんがすごく苦手です。
    朝井リョウさんの作品もこういう流れの話が多いような・・・

    flowers
    こちらの作品は内容がわかりやすくて読みやすかったです。

  • 2本の短編。

    最初の話は、ふと会話をした女性が、利用している公園の
    同じ利用者だった、と分かる話。
    そういう繋がりもあるんだな、ですが
    最後は結局、何を決意したのか。
    それよりも気になるのは、自分の分身、を旅行させるHP。
    本当にあるなら、どんなものでしょう?

    二つ目は、主人公が妻帯者。
    理不尽にはあらがっても無駄だ、と
    最後言われてる気がします。
    いや、生贄がいれば大丈夫、という事??
    何だかなさそうでありそうな日常生活、な感じです。
    特に土地の一括化。

  • 何も無いがある。

  • うーん。文章は読みやすいし、表現も文体も好きなのだけど
    何を伝えたいのか皆目わからず。。
    flowerに関してはもっと意味不明。
    日常を切り取るといったところなのか。

  • 日常とは

  • 情景描写のしかたが好き。初めて吉田修一作品を読んだけど、角田光代と並んで好きになりそうな作家さん。

著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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パーク・ライフ 単行本 パーク・ライフ 吉田修一

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