横道世之介 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4496
レビュー : 579
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167665050

感想・レビュー・書評

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  • 世之介と友達になりたい

  • 久しぶりに、読み終わりたくない本に出会った。

    完全に19・20才の青二才の世界にタイムスリップ

    しかも
    読んでいるのは、
    高校時代にコクって玉砕した彼女に、ン十年ぶりの同窓会で再会した帰りの新幹線の中

    どんな縁だかその彼女の名が祥子ちゃん

    悲しいという意思表示が、「あっちのお店にサザエの壺焼きが!」になっちゃう祥子ちゃんにキュンキュンとなり、妖艶な空気を纏う千春にウズウズ・・

    突然、
    お嬢様言葉が消え、母親を「普通」にあしらい、
    強靭な精神力を身につけた祥子が・・
    大好きな海外ドラマ 「this is us 」のように、突然切り替わる場面と時間軸に、「ん?」と一瞬迷子になるけれど、いつのまにかその繋がりを楽しんでいた




    大切に育てるという事は、「大切なもの」を与えてやるのでなく、その「大切なもの」を失った時にどうやってそれを乗り越えるか、その強さを教えてやる事なのではないか

    ◯横道世之介(主人公)・・ユッルユルで隙だらけの愛すべき大学生。

    ◯与謝野祥子・・教習所で知り合った超天然お嬢様。
    何故か世之介の帰省について来て両親に気に入られる

    ◯倉持・・大学で最初の友達。世之介と共にサンバサークルに入るが唯が妊娠し、中退して結婚。

    ◯阿久津唯・・倉持の彼女。アイプチをからかわれた事がキッカケで、付き合う。やがて・・

    ◯加藤・・同じクラスの友人。世之介がクーラーの部屋が目当てで入り浸る。
    ホモセクシュアル。

    ◯大崎さくら・・世之介の高校時代の恋人。故郷の友人のジローと付き合っている。

    ◯片瀬千春・・行く先々で遭遇する魅惑的で謎だらけの女。 世之介憧れのひと。

  • なんだろう。本を閉じた後にとても穏やかな気持ちになった。ただ1人の主人公の1年を記しただけの小説なのに、なぜか飽きのこない、そして主人公のことがとても憎めなかったのだ。
    世之介みたいな存在は誰にだってあると思う。どこか自分の人生の一部になっていて、ふと思い出してちょっと気持ちが落ち着くような。
    ドラマティックじゃない、こんな大学生活の方がよっぽど青春だなって思った。
    なんだかほっこりするけど、どこか切ない青春の一ページ。私もいつか今の生活を顧みてそんな風に感じられたらいいなぁ。

  • 学生時代の自分を思い出しました。穏やかな日々と、ちょっとした出来事の積み重なり。気がつかずにおいていった物が私にもあったのかもしれません。最後が切ないなぁ

  • ★4.0
    押しに弱くて優柔不断に見えるけれど、何故か不思議と憎めない、むしろ愛おしく思えてしまう横道世之介。そんな世之介が、大学進学で長崎から上京した1年間、初めての東京、初めての大学生活、初めて出会う人たちが綴られる。そして所々に挟まれる、世之介と出会った人たちの約20年後のエピソード。千春さんだけは残念だったものの、彼らが世之介を思い出す時にふと笑いが漏れるのが、他人事ながら嬉しかった。強烈な何かがなくても、常に自然体な世之介が居るだけで明るくなる。それにしても、世之介の母親が書いた手紙が泣ける…!

  • 図書館で借りたもの。
    大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる。誰の人生にも温かな光を灯す、青春小説の金字塔。

    すごく良かった~!
    なんで今まで読んでなかったのか!
    最近「続 横道世之介」が出たみたいだから早く読みたい!

    1987年のバブル期が舞台。
    当時の生活が感じられるところがいい。
    公衆電話、アドレス帳、ディスコ…。
    世之介は冴えない感じかと思いきや、めちゃめちゃリア充!
    来るもの拒まずというか、心の扉オープン!って感じ。羨ましい。

    世之介の周囲の人々の視点からの、未来の描写も入りつつ。
    周りの人に影響を与えるというと大袈裟だけど、ふとした時に思い出してもらえる人ってなかなかいない。
    報道関係のカメラマンになった世之介だったが、線路に転落した人を助けようとして亡くなっていた。
    人と関わって亡くなるのが世之介らしい。
    読み終わったあとはかなりの満足感があった。

  • 終始柔らかい雰囲気で読み進められた。
    読みながら自分の学生時代のことを思い浮かべることもでき、懐かしい気持ちになる作品だった。

  • 過去に映画を観たことがあって、記憶が曖昧なまま改めて本を読んだ。もう世之介ワールドがゆるーくて最高!祥子ちゃんも加藤も倉持も登場人物みんな最高!!ポーッと抜けているところだらけだけど、愛されキャラの世之介。青春時代を鮮やかに描かれていて、何度でも読みたくなるような、あったかい作品。

  • 数年前に映画化された作品を観た。切なく、懐かしく、感動した。原作である本書を今更読む。伏線の意味、展開、結末を知っているのに、切なく、懐かしく、感動した。

    • ポポンさん
      吉高由里子さん。これもいいんだ!
      吉高由里子さん。これもいいんだ!
      2019/03/05
    • pandaclubさん
      で、カーテンのシーンはあり?
      で、カーテンのシーンはあり?
      2019/03/05
    • ポポンさん
      そこか!観てのおたのしみ〜
      そこか!観てのおたのしみ〜
      2019/03/05
  • 大学時代に戻りたくなった!
    映画もかなり原作に忠実な作りで良かった。
    キャスティングもバッチリ。
    続編も読みたい。

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。
2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。
その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。体当たりの演技を披露した広瀬すず出世作としても名を残すことになる。

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