横道世之介 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 4503
レビュー : 580
  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167665050

感想・レビュー・書評

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  • 大学時代を懐かしく感じた。
    やはり先はわからない

  • 映画は見ていたのに、珍しく原作を読んでいなかった作品。続編がそろそろ刊行ということで読んだ。

    世之介という人物を彼と関わった人たちとのエピソードから形づくっていく構成が、より世之介の人物を際立たせる。
    主人公然としない世之介に対して、主人公然とする周囲の人たちのエピソードの中では、世之介はやはり主人公然としていないけど、全体を通すと忘れ難き人物像に結びつく。

    人生の中で大きな影響をもたらした人物や出来事は、接したり体験した時間やインパクトとは関係がない場合も多い。些細な出来事でも、自分がどう感じたかって思い出せることもある。そういう小さな感情が人を形作っていくのだろう。

    読んでよかった。

  • ひと昔前ののんきな大学生、横道世之介。
    田舎から上京し、様々な人との出会いを通じて、成長していく。彼と出会った人のその後の人生も描かれる。時代設定はひと昔前だが、大学生の青春の眩しさとともに、登場人物のその後も描くことで、その眩しさと唯一性が際だって感じられる。世之介氏の愛すべきキャラクターに読んでいて笑顔にさせられるが、作品を通じて感じられる、過ぎていく時間、変わっていくものに対する切なさも、また感じる。
    彼との出会いがきっかけで人生の新たなステップに踏み出した登場人物。人との出会い、かかわりとはおもしろきものなり。私も、世之介のように誰かの人生においてキーパースンになっていたりするのだろうか、また、逆は誰だろうか、そんなことを考えながら読んでいた。
    初々しくて、笑えて、切なくて、そんな希望に満ちた青春小説。

  • 映画で興味をもったけど、小説もよくできている。何しろ読みやすくて、田舎から上京した大学生の生活がうまく描かれている。映画の続編もみたい。

  • 読んだらきっとみんな世之介を好きになる!世之介に会ってみたいなぁ、、と思わせてくれる。祥子ちゃんも大好き。二人のやりとりはおかしくて笑っちゃう、でもなんだか切ない。とても好きなお話です。

  • ものすごくドラマティックなことが起こるわけではないけど、ごくごく一般人な主人公・横道世之介の一般的な日常の中に起こる一般人なりのドラマというか、たとえば大学で初めてできた友達ふたりが付き合いだすとか、やがてできちゃった婚するとか、ひょんなことから仲良くなった奴がゲイだったとか、知り合った子がすごいお嬢様だったとか、その子から好かれるとか、、、一般的な大学生なりの「いろいろある」的な人生と、それを通して大人になっていく世之介に、どんどん引き込まれる。
    クスッと笑えるセリフやエピソードが散りばめられて笑いも絶えない。
    読んでスッキリ!とか感動!とかじゃないけど、なんてゆうか、人生ってこういうかんじだよねーみたいな気持ちになったし、それがなんとも言えず心地よい読後感のある作品だった。

  • 世之介の温かくて可笑しくて切ない話。
    描写も面白可笑しくばんばん入るので、思わず声を出して笑ってしまいました。
    この話、どう結末がくるのだろうかと思っていたら衝撃的な結末でした。
    そう思うと、世之介とお別れが寂しくて…また会いたくなったら読みたいと思います。
    温かくて笑える!
    これは最高の組み合わせですね。

  • ちょっと抜けていてノウテンキ、なるようになるさ精神のイエスマンな主人公・横道世之介。
    長崎から上京した大学1年生の世之介の1年間を描いた青春小説。

    世之介のほんわかしたキャラが面白く、いろんなことに巻き込まれながら何だかんだで人を見捨てない姿に好感がもてる。

    章の途中で世之介が関わってきた人たちの未来(現在?)が描写されているところはさすが吉田修一さん。
    そして、世之介と祥子ちゃんの未来は切なくて悲しくて胸が苦しくなる。
    祥子ちゃんのピュアで浮世離れしたキャラクターが特に好きでした。

  • ほっこりして温かい。まるで味噌汁の様な物語。やりたい事とは探し出すとなかなか見つからず、平々凡々な暮らしの中でひょっこり出会えるんだな。ライカは僕のローリングストーン。

  • 淡々とした物語なのに、吸い込まれるように読んだ
    この人天才

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著者プロフィール

吉田 修一(よしだ しゅういち)
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業後、スイミングスクールのインストラクターのアルバイトなどを経験。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作は第117回芥川龍之介賞候補にもなった。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞を同年「パーク・ライフ」で第127回芥川龍之介賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞及び第34回大佛次郎賞、2010年『横道世之介』で第23回柴田錬三郎賞、2019年『国宝』で第14回中央公論文芸賞をそれぞれ受賞。2016年には芥川龍之介賞選考委員に就任している。その他の代表作に、2014年刊行、本屋大賞ノミネート作の『怒り』。2016年に映画化され、数々の映画賞を受賞。

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