贄門島 上 (文春文庫 う 14-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167666040

感想・レビュー・書評

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  • 千葉県の南にある美瀬島が舞台のミステリー
    例のごとく浅見光彦が事件に巻き込まれ
    探偵役になるのだけどちょっと展開が遅いかな
    (読むのが遅いだけかも)
    下巻の展開が楽しみです

  • 夏の複数巻同時に読破シリーズ。今回は軽いの。

    千葉の鴨川沖にあること贄門島こと美瀬島は、観光及び行政サービスもすべて遮断した島である。浅見光彦の父は生前、船が転覆した際に美瀬島において助けられたという逸話と、その際の不思議な出来事を調べるため、浅見は島へと赴くが、島民はどことなくよそよそしく…。

    最近読んでる本の中では、非常に読みやすく、親切。多少読み飛ばしても全部その後にフォローが入るので、ものすごい勢いで読めてしまう本である。

    プロローグの暗さから、日本海側か瀬戸内か、それとも五島列島のほうかと思いきや、千葉はいすみ市大原。浅見もソアラですぐ着くわという場所。実際には「仁右衛門島」と言う無人島があるらしいが、それとはまた別の島である。

    さて内容。人口が数十人の村の話と言う部分も含め、登場人物が絞られてしまうという事情はわかるのだが、出てくる人出てくる人殺されそうで、実際に次々と殺されてしまうのである。下巻ではもう少し登場人物が増えて、誰が関係者で、誰が殺されるかがパット見でわからなくなればよいのだけど。全体に感情移入はしにくいのが難点。浅見に感情移入できる人は除く。

    途中でニューヨークのテロ事件や北朝鮮の不審船の銃撃といった、割と最近(私が読む本の中では)の、2001年の時事ネタが出てくる。

    また一方で、やっぱり里見氏からの源平かー。内田康夫の十八番ですわな。

    今の所気楽に読めて、あまりハラハラもしない展開だが、安定感はある。下巻に期待。

  • 内田さん、お初で読みました。
    浅見さんシリーズというんですね。
    島という話で自らテンションがあがるのですけど、情景が思い描きだされる描写で物語にもスンナリと入り込める。内田さん、面白いです。
    南総里見八剣伝にも触れられて
    謎がふかまる

  • 非常に面白かった。社会派的なミステリーの視点と思いもがけない真実がドンドン出てくる。後半、下巻は1日で読んでしまいました。

  • 内田康夫作品は(良い意味で)雑誌感覚で読める、まさに「娯楽の一冊」。
    だけどこの作品だけは、日本で今も存在するかもしれない(?)ロマンスとミステリーを十分に感じるはず!
    個人的にはこれを映画化してほしい!

    日本にまだ、海賊と密入国がアジトにしている島があったら、あなたはどう思いますか?

  • 浅見光彦シリーズです!上下だったけど、結構一気に読みました。特に下巻。
    浅見光彦シリーズはドラマとかにもなってて、結構親しみがあります。家にある浅見光彦シリーズは全部父のです。
    ミステリーなのであんまり書けませんが…面白かったです。

  • 「生贄の島」は地上の楽園か悪夢の島か?

    房総の海に浮かぶ美瀬島には「贄送り」の風習があるという。謎に挑む浅見光彦に忍び寄る危機と驚くべき真相! 傑作長篇ミステリ

  • 面白いんだが、なんかだらだらしてる気がする。
    あとあんまり文章の相性が良くないみたいで、若干読みづらい。

    どうも私の好みが、
    どっかぶっ飛んでたり、
    騙されたり、
    展開がスピーディーだったりと現代っ子っぽいので、
    特に響かなかったです。

    まだ内田さんは早すぎるのか。

  • 21年前に浅見光彦の父がボート事故で美瀬島(贄門島)の人たちに助けられた。
    その時に聞いた「送る」という言葉。
    その父の言葉を調べるために美瀬島に出かける。

    下巻に続く。

  • 20年前に浅見の父親が遭遇した海難事故の謎を調べているうちに、その関係で知り合ったばかりの知人が、房総沖と、小田原という、遠く(?)離れた海域で、ほぼ同日に殺され、水死体となって発見される(発見された日時は異なる)。警察は当然、連続殺人など想像もつかないが、例によって、名探偵のカンと行き当たりばったりで繋がりが解きほぐされていくわけです。<BR>
    本書のタイトルから連想される「生贄」が、現在もまだ残っているかの先入観を抱かせる物語展開ですが、多分、予定調和的などんでん返しを用意してくれているだろうと、この先が楽しみです。
    <BR>2006/10/19

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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