十三の冥府 上 (文春文庫 う 14-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 153
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167666071

作品紹介・あらすじ

『都賀留三郡史』なる書物の真偽を確かめるため、青森に赴いた光彦。三郡史を発見した八荒神社=アラハバキ神社の宮司は、史実であると譲らない。一方、偽書だとする人々の死-大学教授がその学会発表の直前に病死、神社に出入りする大工の棟梁が事故死、その唯一の目撃者が刺殺-が相次ぐ。アラハバキ神の祟りなのか。

感想・レビュー・書評

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  • 上巻だからか、全然話が進まない。
    このペースの話の進み方で大丈夫なんかしら。
    今までの経験則からいうと、この進み方だと
    最後は強引に終わらせて、ワケワカメになる悪寒。

    下巻にすさまじく期待。

  • 『都賀留三郡史』なる書物の真偽を確かめるため、青森に赴いた光彦。三郡史を発見した八荒神社=アラハバキ神社の宮司は、史実であると譲らない。一方、偽書だとする人々の死―大学教授がその学会発表の直前に病死、神社に出入りする大工の棟梁が事故死、その唯一の目撃者が刺殺―が相次ぐ。アラハバキ神の祟りなのか。

  • ひさしぶりに読んだ浅見光彦シリーズ。なかなか面白かった。

    名前こそ変えているが、「東日流外三郡誌」をモデルにした青森県の古代史を題材に使い、事故死、病死と思われていた事件が、ある巡礼の殺人事件をきっかけに、浅見の手により次々と明らかになっていく。そして地元の若い女性の悲しい出生の謎も解き明かされていくが、その女性はその真実を知ることはない・・・。

    やっぱりこの人は上手いなあ、とうならされる。ちょっと長くて読み応えがあったが、全編に流れる旅情、悲しみ、そしてたくみに張り巡らされ、解き明かされていく謎。日本ならではのすばらしいミステリー作家である。

    ちなみに、テレビでもよくシリーズ化されているこの浅見光彦シリーズ。今Wikipediaで見たら、歴代多くの俳優が浅見を演じているが、私の中で定着しているイメージは榎本孝明さんである。あのちょっとお坊ちゃんぽい品の良さが実にぴったりだった記憶があるのだ(笑)。

    そして青森にも行ってみたくなる。東北は未知の世界だが、最近けっこう興味がわいてきているのだ・・・。

  • 浅見光彦が活躍する長篇旅情ミステリの傑作

    八戸のお遍路が絞殺される。相前後して古文書「都賀留三郡史」にまつわる不可解な死が……。謎めいた伝説と信仰の背後に潜む悪意

  • 青森を舞台にした浅見光彦シリーズ。

    東北の歴史ってあまり知らなかったなあと反省しつつ読みました。
    歴史は勝者の都合によって作られる・・・、メインの殺人事件に関係無いのに色々納得してしまいました。

    浅見さんが食べてた「しじみラーメン」食べたくなっちゃいましたよ~。

  • 薦められて読んだ本。感想は下で。

  • 十年ぶりの浅見光彦

  • 「都賀留三郡史」なる古文書の真偽を確かめるために取材で訪れた青森で、不可解な変死事件に遭遇するが、いつものように、行き当たりばったり、行く先々で重要な手懸りが目の前に現れてくれてるという強運の名探偵物語。

    いちおうフィクションなんですが、現実の世界でも『東日流外三郡誌』というのがあって、これの真贋論争もいろいろあるようですね。詳しいこと知りませんけど。。。

    なお、「冥府」という、おどろおどろしいタイトルですが、上巻を読んだ限り、内容とは全然マッチしていないという印象でした。

    (2008/1/25)

  • 青森を舞台にした浅見シリーズの長編作品。
    少し長めだが,読みやすさは他の作品と変わらない。
    もともと,神話に興味はあったが,
    アラハバキ神など古代から根付く東北文化に興味をひかれた。
    東北に追いやられた人々の思いが伝わってくる。
    壮大なテーマで描かれていく。いつものパターンにはまってしまう。

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著者プロフィール

1934年東京都北区生まれ。1980年に自費出版した『死者の木霊』で衝撃的デビュー。主人公の信濃のコロンボこと竹村警部が活躍する作品に加え、1982年に刊行された『後鳥羽伝説殺人事件』で初登場した浅見光彦を主人公にしたミステリー作品は大ベストセラーに。映像化作品も多数。2018年逝去。

「2022年 『箸墓幻想』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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