体は全部知っている (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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レビュー : 260
  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167667016

感想・レビュー・書評

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  • 一冊に13編の短編が入っている。ひとつひとつはすごく短い。物語さわりを少しずつ見せられて、余韻を楽しませてくれる。仕事は何をしているかよくわからないけど、とにかく会社にいる不思議な男性を描いた「田所さん」がかわいかった。

  • とある人に本を貸したらこの本を貸してくれた。十年以上ぶりの吉本ばなな。
    吉本ばなな、村上春樹、村上龍の三人が燦然と輝いていた時代に青春時代を送れたというのは、案外幸せなことだったのかもしれないと、最近思う。
    村上春樹はその後も何度か手にしたが、吉本ばななは初期の作品を4、5冊読んだ程度。本当に久しぶりに読むのだが、変わってないな、というのが第一の感想。

    作者の年齢は知らないが、二十年近く経っているというのに当時と同じ感性を持っていられるというのは、ものすごいことだと思う。単純に言えば、ハタチの小娘の時の感覚を、40のオバサンが持っていて、それがおかしくないというのは、当人がよっぽど世間ずれしていないかその感性が当人の個性となっている時くらいだろう。

    相変わらず登場人物の女性たちは、どこか世間から一歩、テンポのずれた人たちで、その感覚を厭うことなく普段着感覚でもっている。周囲の人間は彼女たちに振り回されたり、何かを気づかされたりするのだが、不思議と彼女たちを嫌ったりバッシングすることはない。
    今回は「からだ」にまつわる感覚を描いた短編が集められており、どれも手軽に読めるのだが、あとからもう一度読み返したくなる、そんな作品集になっている。

    13の作品の中で、わたしが気に入ったのは「ボート」という作品。ちょっとエキセントリックな母親との思い出を、綴った話だ。

    久しぶりの「純文学」も、なかなかいいもんだと思った。

  • 家に転がってたシリーズ。買った覚えはないけど、ってことは父か?繊細系女性作家の大御所吉本ばなな先生の、心と身体にまつわるフル一人称短編集。意外に2000年代の本だった、バブル時期の本かと思い込みながら読んだ。

  • 私たちは、すべての動物・植物・地球全体とシンクしている話。
    植物を助けるようないいことだけでなく、ヤバイと思った直感がそのとおり進むといった、好ましくないこともしかり。

    30代後半。
    からだが発する信号に耳を傾け、ひとに流されずに自分のうちから感じるものを信じて過ごしたいと思い、じんわり読了しました。

  • 短編じゃ物足りなかったー。もっと読みたくなる。

    おやじの味がすき。

    そして、あとがきが一番すき。

    頭でっかちな子ども時代を過ごすと、
    身体と心を切り離すすべを覚えてしまう・・

    大人になってから一大決心して
    身体を立て直したというばななさんのコメントが一番ぐっときた。

  • 直感的に体で感じていること、無意識に心で感じていること…そういうことを大事にしたい。

    とても好きな一冊。
    また、ふと読み返したくなる時が来るんだろうな。

  • よしもと氏の文章はすっと心のなかに入ってきて、一番感じやすい所を触っていく。「おやじの味」に出てくるオムレツが食べてみたい。

  • 自分に自信なくて、生きていることに罪悪感があったから、自分を好きと言って言い寄ってくれたひとを貴重に思わなくてはいけない、と思ってしまっていたのだ。

    おやじの味 より

    いいかげん もよかった

  • 体の感覚や本能にまかせておくことが大切。頭でっかちにならないようにしたい。

  • 好き。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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