High and dry(はつ恋) (文春文庫 よ 20-3)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167667030

作品紹介・あらすじ

14歳の秋。生まれて初めての恋。相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ、ちょっとずつ心の距離を縮めながら仲良くなっていくふたりに、やがて訪れる小さな奇蹟とは…。毎日を生きる私たちに、ひととき魔法をかけてくれる、美しい魂の物語。かわいらしいイラスト満載で、心がぽかぽか温まる宝石のような一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。読んだのは二度目で昔読んだ時と少し感想が変わった。良かった。

    夕子とキュウくんそれぞれが家庭で子としての立ち位置を考えていくことで、夕子は大人にキュウくんは幼くなり、二人の内面の歳の差は縮まった。

    見えないものが見える力やライバル(?)の登場についてはよく分からなかったし、詩的というか自分の感情について客観的で理屈っぽい部分があったが、初恋のフレッシュさ・エネルギッシュさを感じることができた。身体うんぬんよりも先に、気持ち的な大事なことがあるでしょうと。

    意外と若い子より大人が読んだ方が来るものがあるのかも?! 挿絵も可愛かった。

  • くりかえし読み返したくなるたいせつなおはなし。

    はつ恋のピーク!
    かみしめたいよね。

  • 14才の女の子の話。
    世の中のいろんなことがキラキラしている作品。

  • たまたまラジオで紹介されていた一冊。近所の本屋にはなく、ブックオフで探して読んだ。主人公は中学生。14歳の子供でも大人でもない女の子の目線でストーリーが進む。絵画教室の年上の先生キュウくんに初恋をする。でも、単なる恋愛小説ではなく、親子関係のことにも深く触れられていて、夢中になって読んだ。読後感がなんとも言えない良さがある。キュウくんの誠実さがまたたまらない。主人公の少女の心根の美しさ、実直さ、そして少しづつじんわり成長していく姿に、心が洗われる一冊だった。一枚一枚丁寧にページをめくりながら読んだ。

  • 小学生の頃から大切に読んできた本。
    この一冊でよしもとばなな沼に引きずり込まれた。
    この本だけは手放すことはないと思う。

  • 見えないものが見える独自の精神世界を持った子でした。だから考え過ぎて不安で怖くなる。恋愛、家庭環境、私自身。ペパーミントはそれ等への抵抗と挑戦。月下美人の君は私の心を見透かす。大人に憧れ恋をした。でも私はもう貴方の歳を超えても未熟で子供だと気付きました。着信を待つ震えと窒息感で死んでしまうような気がしてた。親も君も自分の世界の住人。別々の人間が同じ涙を流す隙間から愛が覗く。離れてると星の様に輝いて、リアルだと雲に隠れてしまうのは寂しい。私が選んだ像は、不器用に抱きしめたいと込めた母の愛。君は宝もの。そんな君の隣で呼吸をしていたい、これが私のはつ恋でした。

  • 14才の夕子ちゃんのはつ恋。そして、家族との関係。夕子ちゃんの言葉遣いが綺麗なので、よけいに透き通った印象を受けました。幸せな気持ちになるお話です。

  • 30!
    よかった心が暖かくなる本
    ひとつひとつの感情をここまでうまく言葉当てはめられるばななさんやっぱすごすぎ
    一個一個の文を大事に心に留めながら読んだよ

  • みんな強いなぁと思った。言葉を選んでいるし、人それぞれ捉え方がができそう。私はこの本読んでよかったと思う。吉本バナナさんは見えてるんだろうな〜色々と

  • 読了

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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