チエちゃんと私 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2009年4月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784167667054

みんなの感想まとめ

自分の生き方や価値観を見つけることがテーマのこの作品は、無口でコミュニケーションが苦手なチエちゃんと、そのいとこカオリの共同生活を通じて描かれています。カオリは幼少期の経験から自分の感情を淡々と受け入...

感想・レビュー・書評

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  • 優しい本。
    人から押しつけられる価値観、そういうものはどうでもよくて、自分が好きなこと、好きな生き方をみつけていく。
    それが自分の幸せであって、生き甲斐なのだ。
    人生ってすばらしい。

    よい一日をお過ごしください。

  • 無口でコミュニケーションが苦手ないとこのチエちゃんと私の共同生活の話。とても久しぶりにあっためったに会わないいとこに対して一緒に住みたいと申し出たチエちゃんの言動に驚いたけれど、それを割とすんなりお金目当てではなく受け入れたカオリにも驚いた。幼少期母が弟にかまけて存分に可愛がられた記憶がないことも影響してるのか?でもその幼少期を嘆かず淡々と受け入れているカオリはなはり素敵。淡々とした中にもイタリアの恋人に何度も会いに行ったり、コネの一般的には不安定な仕事で本人は安定していたりとギャップもあり不思議な魅力も感じました。チエちゃんとの関係では共依存にもっていこうとするところからのチエちゃんを信頼し意思を尊重し見守る愛を学ぶ過程が素敵でした。篠田さんとの関係は、最後まで素敵でしたし『ちぇ』が良かったです。

  • 著者本人が作品の最後に書いているように、ゆとりある環境で自分の好きな事で仕事ができ、自分の好きな人たちと触れ合って生きている贅沢は女…と言ってしまえばそれまでのストーリーなのだが、それが読み終わった後、こういう人生もあって良いのだ、と感じさせてしまうのは、ばななさんだからなのだと思わせる作品だった。

  • 「他者」を感じる心が描かれていた。素直で率直でひたむきな愛情を感じた。居心地の゙良い「他者」との関係で癒やされることってあると思う。

  • 「チエちゃんがとなりにいて、なんとなくうなずいてくれるだけで、そこにはふんわりと柔らかい感触があった。父や母や弟にいくら説明しても、ときには熱弁をふるっても、どうしても通じなかった私の本質というものが、チエちゃんにはわかっている。なぜだか確信を持ってそう感じた。誰といるよりも居心地がよかったのだ。」

    主人公のカオリと従兄弟のチエちゃんの中年女性ふたりの少女のような共同生活。なにが起きるわけでもない日常を、きれいな言葉と共感力の高い文章で綴る。人生のたいせつなものは何かを考え直すきっかけになれる作品。

  • イタリア雑貨の買い付けをしながら一人暮らしをしていた私の家に、七歳下の従妹チエちゃんがやって来た。率直で嘘のないチエちゃんとの少し変わった同居生活は、ずっと続くかに思われたが…。家族、仕事、恋、お金、欲望。現代を生きる人々にとって大切なテーマがちりばめられた、人生のほんとうの輝きを知るための静謐な物語。

    自分のコンディションのせいかもしれないが、言葉がサラサラと頭の中を通過して、全然残らない。
    感銘を受けた言葉があったような気もするが、空っぽ、という感想。でも、なぜか自分の人生を肯定されたような、不思議な安心感が、読んでいる最中にずっとあった。
    不思議な救いのお話だった。

  • よしもとばななさん、初めてよみました。
    有名な方なのに なんとなく御縁がなかったのか、特に避けていたわけでもなく、食わず嫌いのような感じだった…のかなぁ?不思議。それがいま、こうして触れているのも不思議です。

    たまたま、10年くらい前の雑誌のインタビューをみて、そのまま流れるように読んでみました。
    自分であること、そこには世界があること、誰のものでもなくて、急かされていなくて、卑屈になることはなくて、大事なものを大事にしていられるしあわせ。

    生き方、言葉にならない寂しさ、仕事をするということ、自分とも重なったり違ったり、悩みながら生きている人はどこかしらにひっかかるところがあるのではと感じました。

    物語を読んでいるのだけれど、自分の中の自分に会いにいくような感覚。
    カオリさんは自分の中にダイブできるのがすごい。自分は浅瀬で潜りかたがわからなくてじたばたしているところでもあるし、ある程度自分も歳を重ねてきて、感じることがあるんだろうなと思いながら読めました。空気感が心地よかったです。文章の感じはクセもあるのでしょうか。他のも読んでみたいと思います。

  • うーん。ちょっと手元に本が切れたので、うっかり購入してしまったけど、やっぱり最近のよしもとばななの文体は好みじゃないなあ。「○○な考え方な人はいっぱいいるけど、私はそうじゃない」的記述が多くて、自分は「イヤな考え方をする人」じゃないぞーアピールがちょっとうるさい気がしちゃうんですよね。あと、表現が微妙で、これってウケ狙いでこんなボケ的文章書いてるんじゃないのか?と突っ込み入れたくなったり・・・(違うんだけどさ・・・)物語の雰囲気とか、目指しているところは嫌いではないだけに、文体がだいぶ惜しいと思ってしまうのです。いや、それがよしもとばななさんの味なのだと思うんだけどね。好みじゃないなあ・・・

  • 全てのページをあたたかいと思った。

  • 難しい!
    流れに乗るってどうやってやるんだろう?

    『「違うこと」をしないこと』を再読してからこっちも再読しないと。

  • 好き
    カオリちゃんと自分の重なる部分があって、好きでした。周りではなく、自分の中の何かを大切に生きれること、生きれる環境が描かれてて理想の世界でした。吉本ばななさんの小説初めてだったのですが、もっと読んでみたい!

  • 私にとってのよしもとばなな作品は、心が弱ってるとき、心が渇いてるときに読んで「しみしみ」するものだった。
    久しぶりに読んで、渇いてなくとも「じわじわ」とした。
    自分の重ねた年月と変化も同時に味わった。

  • 今は今だけ

  • よしもとばななの作品は、まるで友達と話をするように読んでいる。内容ではなく、話の行き着くところではなく、ただ読んでいて落ち着く。たまにはっとさせられる。

    「チエちゃんと私」では、 友達の考え方や、旅の考え方、チエちゃんの生き方にはっとさせられた。友人と旅行に行く飛行機の中だったが、いいタイミングで読むことができた。相変わらずすらすらと読むことができる。いろんな生き方があるな、そう思える本。

  • 世間で一般的に「勝ち組」とカテゴライズされる生き方とかに縛られず、自分を、自分の人生を生きることの大切さと尊さを再認識できる。
    最初はチエチャンへ依存してる感じが少し狂気的にも感じたけど、後半でそれを主人公が自覚して自分の人生にチエチャンの存在を正しく落とし込んでいっていく感じがした(表現むずい、、、)
    私も心の中にチエチャンを宿して生きてゆきたい!

  • 日々の当たり前の日常を大切に丁寧に過ごしていきたいと思える作品だった。当たり前のことが当たり前にそこにあるって感謝だな。
    この小説ではチエちゃんという他人のような親戚の子を私の中では愛犬だと思って読んだ。
    私の中で愛犬とチエちゃんは似ている。
    平凡な日常のひとつひとつって実は輝いていて宝石なんだ。私も私だけの宝石の輝きを見つけながら生きていきたい。

  • 彼氏と別れたあと傷心中に呼んだのでいつもよりのめり込めた気がする。チエちゃんとの共同生活の苦しさと居心地の良さ的なのが重なって後悔

  • 作者特有の無意識に自分に課す自意識やこだわりや、恋におぼれているようで冷静な部分のようなある意味の生々しさがよく出てる

  • チエちゃんの強さ、真っ直ぐさには見習うべきところがあるな、とおもった。小説の中では、何の生涯もないと書かれていたが、私は普段関わっている自閉症の子が思い浮かんだ。それぞれの特性をしっかり分かってくれて、愛してくれる それは他人でも身内でも存在自体がありがたいこと きっと、チエちゃんは心から感謝してると思った

  • ほっこりほっこりほっこり。^_^

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著者プロフィール

1964年07月24日東京都生まれ。A型。日本大学芸術学部文藝学科卒業。1987年11月小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞受賞。1988年01月『キッチン』で第16回泉鏡花文学賞受賞。1988年08月『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞受賞。1989年03月『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞受賞。1993年06月イタリアのスカンノ賞受賞。1995年11月『アムリタ』で第5回紫式部賞受賞。1996年03月イタリアのフェンディッシメ文学賞「Under 35」受賞。1999年11月イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門受賞。2000年09月『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞受賞。『キッチン』をはじめ、諸作品は海外30数カ国で翻訳、出版されている。

「2013年 『女子の遺伝子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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