- 文藝春秋 (2011年6月10日発売)
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感想 : 187件
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784167667061
感想・レビュー・書評
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ばななさんの作品の中でもかなり好きな本です。
エネルギーと静けさがせめぎ合っていて、苦しくなるような感じがたまりません。
おそろしい出来事は日常の延長上に存在する事をあらためて思う一冊でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉本ばななさんの短編以外を初めて読んだけど、言葉が好きすぎるから長ければ長いほどたすかる。パンチライン多すぎて抉られた。
まゆちも誰かの夢になれたらいいのになと思うよ❣️ -
自分が親から貰った愛情を
きちんと受け取りなおすこと
自分を客観視すること
そんな通過儀礼を、
この一冊通じて体験したような気がした
自分が決めた愛のイデアみたいな像があって
それに当てはまらないものは
見て見ぬ振りをしてきていた
ほんとうはこの世の中は
愛でいっぱい溢れているのに
悲しい思い出がなければ、幸せになれる訳じゃない
受ける歯車と渡す歯車がかみ合わないだけで
人ってこんなに孤独になってしまうものなんだなぁ
未来に心奪われるのは過去に捕らわれるのと一緒
ただ、今ここの、特別でも何でもない
一つ一つの手の動き、話す言葉、噛み締める味わいが
人生を形作って乗り越えさせてくれる
毎日をしっかり生きる、っていうのはつまり、今の自分の動きにどっしりと集中することなんだなと最近になってよく思う
よしもとばななと同じ時代に生きられて良かった
長生きしてほしいなと身勝手に願う
職業として小説家の体を取っているけど、彼女こそ現代のよい魔女なのかもなぁと思う -
あり得ないくらい重い状況の中にふわふわのたんぽぽの綿毛が彷徨ってて、そこから日常を大切にしたいなって思える物語だったなあ
ちょっとスピリチュアル要素強くて個人的にはアムリタの方が好みだけど、またこれも読み直してみたい。 -
近しい人が亡くなったとき、誰しも少なからず後悔が残るのかもしれない。そういうものを優しく溶かして受け入れやすくしてくれるような物語でした。
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ばななさんの小説でこんなにどんでん返しで涙が出るなんて初めて、曖昧な疑問全てに納得がいきました。不幸中の幸い、のひと言でまとめられてしまえる由美子だけれど、綺麗に安らかな終わり方で良かった。そして、どんなに惨い死に方をしても少し泣いてしまうくらいの夜を幼少期から何度も過ごしていても、最後に思い出すのは楽しいことばかりだということが私をとても安心させた。重いのに温かくて、不思議な気持ち
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私の傷もスーッと包み込んで
いっしょに溶かしてくれるような本 -
p167
オーラとかではなく、細かく人を見ていけば物理的にわかる問題なのよ。
…
自分の考えを入れないで見るのが大事なのよね。人はほとんどのものを自分の考えだけで見ているから。
人は、なんでもできるの
物語として伝えたい事とは全然別だと思うんだけど、
自分の考えを入れずに見るって非常に難しい。
先入観なく感情無しに向き合いたい。全てに -
びっくりした。つらいファンタジー小説。ハッピーエンドになるのだとばかり思ったのに。
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自分の人生どうなのかと自問する時、何かを成し遂げたり、望むものが手に入ったりといった確かな幸せの手応えをついつい求めてしまう。でも、周りの人の愛情や日々の小さな思い出も自分を形作っている大切な要素なのだと教えられた。
作者は暗い小説というが、自分には終始光にあふれた物語に思えた。もしかしたら作者自身もこれを書くことで何か救われたのかもしれない。 -
彼女の魂の物語
終盤幸せな空気が漂い始めてこのまま終わると思ったら予想外の展開だった。 -
魔女、母、呪い、というキーワードに惹かれてこの本を借りました。『王国』に出てくるような、生命力の強い善い魔女を期待して読むと、今回は少し違いました。終始暗い過去の話であるはずなのに、涙を流して浄化されるような、心が上昇気流にのって軽くなるようなお話でした。話が順調に進みそうだというところにくると、突然足場がなくなるみたいに不安にとりつかれる。常にぐらぐら揺れていて怖いのに、何度でも立ち上がろうとする。そういうところが私にとってリアルで生々しかった。最後の、イメージの話もそう。私が心の底では確信しつつも、客観的に説明するのが難しく、否定されるのが怖いことを、はっきり肯定してくれた。母に会いに行き帰る電車の中でぼろぼろ泣いた。
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半分死んでいる女の子が優しい男の子の手を取って清潔な部屋に招かれる。一言でまとめるとこう。優しいファンタジー。
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これは大変な話。こころに訴えるパワーが大きすぎて太刀打ちできない。
いまの私にとても必要な本だった。
救われたのか救われないのか分からない結末だけれど、癒されてゆく過程を感じられた。
「自分が綺麗なものを見た時の感情はいつまでも自分のもので、それは変わらない」と決心する幼児の頃の話も美しくて悲しい。
親からかけられた呪い、というのは最後にわかるのだけれど、どんなものでもその人が呪いだと思えば全てそうなんだだと思う。自分にかけられていると信じる限りにおいては。
身体感覚で良い悪いを感じるところも好きだ。頭で考えすぎるとおかしなところまで彷徨って帰ってこられないことがあるんだもの。
自分だけが知っている自分の悪さ、汚さ、惨めさなんかを”制御”する、これはとても苦しそうだけれどきっとおばさんは良い感情でやっていたのだと思う、それは誰でもやってるかもしれないけれどだれも教えてくれないことで、はぐれると戻りづらい。
芯がある、とか、落ち着いていられる、というのもここに繋がるんだろう。
主人公は、志半ばで迷子になって、適当でいいのです、という感じだけれど、「私にしかできない考え方と感じ方を持っていて、それだけでよいのだ。」と自分で言えるところがやっぱり芯がある人だったのだと思う。
でも、それが頑なであることや盲目であることとは繋がっていなくて、一貫していなくてもべつにかまわないのが面白い。
ママを愛するが故に、ママがどうであっても全て受け入れてしまった主人公は、まさに愛を求める子供だ。あきらめて受け入れることが自分にとって何をもたらすかを考えまいとしていた。親の悲しみを受け取ることは子供がする仕事じゃないのだと思う。
食べること、痛むこと、皮膚の違和感なんかに敏感なことはとても生きづらいけれど、それによって、手遅れにならずにすんでいるのは感謝しなくちゃいけないのかも。
幸せの記憶が人間の土台になる、というのは本当に感動した。
私も素直に誰かに助けを求めて、そして助けたりしながら幸せに暮らしたい。なにかおかしなことも起きるだろうけれど、なんとか上塗りしたりして、笑っていたい。
主人公は最後に、「ママはもう素直にだれか子供なんかに席をゆずってもいいと思うことができなかったのだ」、と気がついて、そこで許し、というか哀れみをもつことで本当に幸福になれたと思えた。
私は、なにか目の前で起きている事件にとらわれたりしがちだけど、身体が言うことや、幸せの記憶があれば生きていけるかもしれない、と思えた。 -
だれが見ても不幸でつらい人生だって
ほんとうはあたたかいものが散りばめられていて
そのことを自分と自分にとってたいせつなひとがわかっていれば
いいのかなあと思いました。
ひとつひとつのことばが
じんわりと染みてきて
なんとなく自分の一部になったような気がします。-
よしもとばななさんの本は、わたしにとって当たり外れが極端にあり、本を選ぶ時には、みわさんのレビューを参考にさせていただいています。
シロネコ...よしもとばななさんの本は、わたしにとって当たり外れが極端にあり、本を選ぶ時には、みわさんのレビューを参考にさせていただいています。
シロネコさんのレビューを参考にさせていただき、早速読んでみたい本に登録させていただきましたd(^_^o)。
2012/10/26
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不思議な話だった。
言葉がすーっと入ってくるけど、そこに染み込むことはなくて、気付いたら読み終えてしまっていた。
でも何だかわたしの好きな映画と同じ匂いがして、読んでいて心地好かった。
自然に囲まれたロケ地に、セリフが少ない脚本で、出演者の表情をじっと撮影してその人の感情を観客に読ませようとする、静かな映画。
「実は幽霊だった」いう設定はあまりに非現実的だけれど、それを感じさせないようなどこかリアルで儚い作品でした。
個人的には由美子と昇一の食事の場面が好きです。 -
110714
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あったかいけど悲しい話。
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暗い話なのに、なんとなーくほんわりと、さくっと読めた。ゆるやかに幸せでいたい。
著者プロフィール
よしもとばななの作品
