- Amazon.co.jp ・本 (415ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167669041
感想・レビュー・書評
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短編集
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「私鉄沿線」という軸があるので統一性があり、読みやすかった。なんといっても「送り火」が出色。
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架空の私鉄「富士見線」を舞台にした短編9編を収めた2003年発売に発売された文庫本です。
あとがきに「それぞれ独立した話だが、書き手としてはひそかに縦糸を通しておいたつもりだ」と書かれていましたが、私鉄沿線という素材を使いながら「人の暮らし・幸せ」という共通テーマを持たせたオムニバスな作品だなと思います。
自分自身の具体的な日常生活につながりながら、「家族とは」「親子とは」など振り返って考えせてくれるものでした。
お勧めの一冊です。 -
富士見駅をテーマにした短編集。
いつもの重松さんらしい、あたたかでじんとくるお話は少なく、ぞわりと不気味なお話が多かった。ベビーカーの話やフリーのライターが町の噂を捏造するお話は特に…。ムラさんの話やホームの幽霊の話はいつもの重松さんで安心した。 -
短編集。前半のお話はちょっと怖い。寝る前に読むの失敗した・・・と思ったものの、後半に向かうにつれほっこり。家族って何かな。親子って夫婦って。と自然と自分の家族と対比させながら読んでいた。みんな折り合いつけながらやってる。家族っていいなぁと思う反面、やっぱり煩わしいなぁとも。これから私が作る家族はどんな物語になっていくのでしょう。
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2007
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しみじみ語る市井の人々のお話。語り口はうまいなあ
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泣ける
登場人物がみんなあったかい -
後半は少々飽きた。短篇の良さである各章のダイナミックさはなかった。
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夜中に地元の私鉄電車に乗っていると、ふと違う世界に迷い込む感覚に襲われるときがある。
田んぼばかりの田舎。灯りのない真っ暗な景色。不安と高揚感が入り混じったような胸のざわめき。
この作品はそのときの感覚に似ている。
不気味で怖いけれど、その先に何があるのか知りたくなる。