- 文藝春秋 (2009年12月4日発売)
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感想 : 195件
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784167669089
AIがまとめたこの本の要点
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みんなの感想まとめ
小学五年生の心の葛藤や成長を描いた短編集で、読者は自身の子ども時代を思い起こすことができる。17の物語を通じて、当時の微細な感情や思い出が鮮やかに蘇り、懐かしさと共に生々しい感覚を味わえる。特に、記憶...
感想・レビュー・書評
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自分自身の小学五年生を思い出しながら読んだ。
読書には知識を身につけたり物語を楽しんだりする以外に、作者の検討内容に自分自身の考察を加えたり、文章から自分自身の思い出を想起するなどの効用もある。短編なので情景が錯綜するが、故に記憶の検索ワード、検索イメージが増える。飛行機内にある機内誌の読み物くらいの文章量だろうか。
漫然と生きる日々は記憶に刻まれず、好悪関わらず、心や環境の変動が大きいポイントのみが思い出として蘇る。バスの話がきっかけになり、自分が初めて一人で乗ったバスの緊張感を。
そんなノスタルジックな読書だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐かしさもあるが生々しい。
重松さんは五年生当時のことを、日記をつけ、保存しているのかな。正確過ぎる。
四年生では幼く、六年生では大人になりかけていて•••。
そんな微細な感性を持つ、約50年前の五年生にスポットを当てている。
好きな作品ではない。
子どもとはいえ、僕も当時は当時で必死で毎日を送っていて、(もちろん、厳しい国々の人々とは比べものにならないが)今では封印しようとしている、自分の中の身勝手さや残酷さ、自己厭悪に陥りそうな自意識が、炙り出されているような短編集なので。
特に胸に刺さるのが⑦、どれだけ僕は、無責任な言葉と、相手の心を思いやらない子ども時代を送ってきたことか•••。
そんなことが思い出されてしまう。
そして⑯、小学五年生のとき、隣に住むでっかいおばちゃんに、
「ほれっ!、あんたにも」
といってバレンタインデーのチョコレートを渡され、屈辱のあまり号泣したのを覚えている。
これだけは懐かしい思い出かな。
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①葉桜
②おとうと
③友だちの友だち
④カンダさん
⑤雨やどり
⑥もこちん
⑦南小、フォーエバー
⑧プラネタリウム
⑨ケンタのたそがれ
⑩バスに乗って
⑪ライギョ
⑫すねぼんさん
⑬川湯にて
⑭おこた
⑮正
⑯どきどき
⑰タオル
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再読。小学五年生の男の子を主人公にした17話の短編集。あとがきに重松清さんが「どうやら僕の中には小学五年生の少年がいるようだ」と書いている通り、小学五年生の少年の揺れ動く微妙な心情が描かれていて、読み終えた後ほのぼのとした気持ちになった。また、かつて小学五年生だった時のことを思い出してなつかしい気持ちにもなった。「プラネタリウム」「バスに乗って」「どきどき」が心に残った。
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色々な小学5年生の物語。
いいね -
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2020/10/23
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2020/10/24
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2020/10/24
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・小学五年生の男子視点で小五男子の気持ちがわかったし、共感できるところもあった。
(主は女 )
・短編集で一つの話が簡単に読め、色々なジャンルなあったので飽きなかった。
・イラストもたまにありその作品に更にのめり込む事ができる。
・重松清の本はほんとうに最高!
(ぜひ読んでみてね❣)
・とても良い作品だった。 -
息子が小学5年生になった今、読んで良かったなあと感じる。
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重松さんの短編集、安定の読みやすさ。
少年達の心理がこんなにもリアルに書けるなんて、重松さん自身がきっと、ずっと少年の心を持っているんだと思う。
恋、転校、親との死別、離婚、思春期、いじめ、
色々なことを経験して成長していく。
5年生、大人ではないけどもう子どもでもない。
身体、心が成長していく子ども達を理解して、余裕をもって見守ってあげたい。
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中学受験に出題される事が多いと知り(娘が中学受験生)、図書館で借りて読んだ。
短編小説で読みやすかった。
すべて小学5年生が主役の物語。読みながら、自分もこんなことを考えてたなぁと当時を思い出す事もあった。
是非、子どもにも読んでもらいたい一冊です。
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一話20ページ程度の短編集。
どれも主人公は小学5年生の少年。
はっきりとはわからないまでも、朧げながら大人の世界が見えてくる、思春期の手前の心情が物語を通して伝わってくる。
息子が小学5年生なので、これに似た感情を抱くことがあるのかな?と思う。自分はどうだっただろう? -
小学五年生が主人公の話ばかりを集めた短編集。どれもとても詠みやすいし、5年生って確かにこんな感じだったな、特に男子、とかいろいろ思う一方、基本的に子どもが主人公の話というか、学校生活がメインの話が、自分はあまり好きではないんだな、と別の気づきもあったり。ピュアな気持ちで読める人に読んでいただきたい。
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小学五年生が主人公の短編集。転校、いじめ、父親の死、母親の病気、弟の病気などなどちょっとつらいお話から、バレンタインとか思春期に入りかけの少年の淡い思いが描かれています。プールに入るとどうしてぴょんぴょん飛びはねたくなるのだろう・・・というくだりがありますが、確かにその通りで、よくまあそんなこと思いついて小説に書くなあとちょっとうれしくなります。さて、著作権の問題もあるのか、よくこの短編集からの出題が中学入試国語にはあります。模試などにも使われることが多いのですが、一度試験監督中に、それを読んでいて泣きそうになったことがあります。あまり感情移入しすぎると問題は解けなくなるのですよね。個人的には学級委員の選挙のお話なんかが好きでした。冬休み中に図書館で借りて読みました。
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小学五年生の『少年』の視点で見た様々な出来事を追体験できる短編集です。
主人公は小学五年生の『少年』。途中で名前が判明することもあれば、記載がないこともあるけれど、『少年』たちは彼らなりのルールと感性と感情と行動をもって、その一瞬一瞬を生きている。全十七編の短編は、一作一作は短いものの、どれも濃厚に『少年』の姿を描き出す。時に驚くほど鋭く世界を捉えたかと思えば、くだらないことに悩み、自分ではどうしようもない大人の事情で振り回され、自分の気持ちを持て余す――小学四年生までのような子どもではなく、中学生や高校生やそのもっと先のような大人でもない、等身大の『小学五年生』の彼らが見る世界を、垣間見ることのできる作品集となっている。
男の人は、どこか子供っぽいところがある時がある、と感じることもあるけれど、この『小学五年生』を読むと、その根底が何なのか少し想像がつく気がしました。支離滅裂なこともあるけれど、一生懸命なその姿が愛しいです。
作中で、喧嘩したり文句を言いたかったりした時に、「ばーか!」「死ね、ばーかばーか」くらいしか語彙がないのがなんとも『らしい』感じがします。やたらと言い訳がましくなったり、理屈をこねようとしてみたり、無理矢理自分を納得させようとしてみたり、どの作品も彼らの素直な心情を書き表していて、作者の方はよくこの頃の少年のことをここまで鮮明に書けるものだと感心してしまいました。
何も知らずに無邪気でいられる『子ども』では、もういられない。けれど、格好いい『大人』にはまだなれない。そんな狭間の、極々微妙なお年頃の少年たち。彼らの日々は、大人が思うよりもずっと複雑で、繊細な彩りに満ちているのだろうと感じました。
とても良い作品集でした。またふらりと読み返せるといいとも思います。 -
再読
あまり覚えてなかったけど、バスに乗ってだけ、強烈に覚えてた。やっぱりいいストーリーでした。 -
小学5年生、という、まだまだ子どもだけれど大人への入口に足を踏み入れる年頃の少年たちが主人公の短編集。
どの話も子ども時代を思い返して切なくなったり恥ずかしくなったり。
我が子を思うと、こんなに繊細なことを考えたり感じているのか?感じてないよね!と思ってしまったけど、思い起こしてみれば自分もこのあたりから中学時代くらいは一番わかってる感があったかもしれない…
母親としては、お母さんのお見舞いに行く少年の話が良かったな…バス運転士さんというちょっと怖く感じる大人との交流、気にかけつつもおせっかいすぎない運転士さんが良かった。
まさに小学5年生、な娘にも読んでもらったけど、これは当事者世代が読むのはなかなか恥ずかしかっただろうなぁ。でも、他の人の心の機微を知るという良い体験になったのではないかと思う。 -
短編集ということで隙間時間に読みやすかった。どれもいい話でした。中学受験に出る確率も高いようです。
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ふーん、小学生男子ってこんな感じなんだぁと思って読みました。
著者の作品を読む度に「重松清」さんのイメージが、お父さんになったり、小学生になったり、中学生になったり…。どうも、ランドセルを背負ったおじさん(著者近景)が頭から離れないんです。
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