蒼龍 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2005年4月8日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784167670030

みんなの感想まとめ

多様な人々の生き様を描いた短編が五篇収められた作品は、江戸時代の職人や商人、武士たちの物語を通じて、読者に深い感動をもたらします。各短編は、現代にも通じるテーマを持ち、特に『のぼりうなぎ』や『筋わかれ...

感想・レビュー・書評

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  • ☆4つ。 とても洗練された読みでのある作品達だと思います。 読む程に聞いたこ事ない言葉がそこここに出てきて調べながらでないと読み進むことができません。 エンタメ作品だとそのようなことが少々あってもガシガシ先に進んでいけば最後は、ああ面白かった、で落ち着きますがこの純文学作品ではそうは問屋がおろさない。 途中で何度も居眠りしていました、わたしw。 というわけで、読んで大変意義のある作家さんだとは思うのですが次作へが延びることはちょっと先でしょう。もっとエンタメ色の濃い作品もきっとあるのでしょうけど。

  • 表題作の『蒼龍』含む5つの短編が収録。いずれも江戸時代を生きる市井の職人、商人、武士たちが主人公。
    読者に想像させる大胆な終わり方が印象的。

    『のぼりうなぎ』・・・職人が大店の手代に転職して四苦八苦する話。現代でもありそうな話である。
    『筋わかれ』・・・現代のビジネスでも通じそうな、商人の話。
    『菜の花のかんざし』・・・個人的に一番好きかも。憎いところで話は終わる。人によっては消化不良かもしれないが。
    『長い串』・・・ラストのタイトル回収はお見事。
    『蒼龍』・・・落語の人情噺にありそうな物語。作者の遍歴も知って読むと、なお感慨深い。

  • 良いですね。山本一力。
    上記のように最後の「蒼竜」を除いては2001年に発表された作品です。山本さんが「あかね雲」で直木賞を受賞したのが2001年ですので、ちょうどその頃の作品になります。
    一方「蒼竜」はデビュー作です。本人があとがきに書いているように、荒っぽさもありますが、新鮮な力も感じます。膨大な借金を背に新天地での活躍を狙う、自らの体験を時代小説に映した作品です。
    どの作品も時代小説らしいしっとりした情緒の中で、物語が悲惨にならずポジティブです。そして爽やかな読後感が得られます。そこが山本一力さんの魅力ですね。
    お勧めです。

  • 作家初期の作品で短編5編集でしたが、どの話も良かったですね!江戸時代の清々しい人間模様を描いた作品ばかりで、まさに下町の人情にふれた作品ばかりでした。「菜の花かんざし」だけは時代の悲しい宿命を描いた作品でしたが。
    貧乏でもしっかりと生きていく主人公の姿や家族を含む、まわりの絆(支え)を描くのが作者の真骨頂ですね!
    すっかり山本一力ワールドに、はまった私は、これから作品を読み進めていきたいと思う今日この頃です!

  • うーん、また同じ感じ

  • 人情物の時代小説。それぞれの短編にテーマがありました。

  • 4.0
    山本一力の小説を初めて読んだけれど、なんとなく先が読めながらも感動できるので、好みなのかもしれない。次はあかね空を読む。

  • 人から大量に貰った本の中に入っていました。初めて読む作者ということもあってか、とても読みづらく苦戦してやっと状況が把握してきたところで終わるという短編集でした。

    でも慣れている方にとっては面白いんだと思います。この作者の本がまだあるので糖分補給しながら読んでいきたいと思います。

  • 島田宿が重要な舞台となる「長い串」を所収。高知藩と掛川藩の関わりも伏線に。

  • (古本を購入)
    読み始めた(11月7日)~読み終わった(11月17日)

    『のぼりうなぎ』
    指物職人でありながら、大店の呉服屋、近江屋と手代となった弥助。あるじの久右衞門の来し方も気になったが、紆余曲折の後のこれからが気になり始めて短編が終わった。
    続編があるなら読みたい作品である。

    『節分かれ』
    どんな商売にも波がある。大波に備えて大きく変化が出来ることの大切さを感じる。

    『菜の花かんざし』
    武士の体面を保つことと家族の命を守ること。
    どちらが大切かは時代の流れによるものか?それとも変わらないものかを考えさせる作品だった。

    『長い串』
    変わったタイトルだなぁと思った最初。種明かしは最後に。

    『蒼龍』
    で、三度目の正直となるのか?

    一つ一つの作品は読み易くてとても優しい内容です。評価は★5つに相当かと思いますが、続編が出ることを期待して★3つです。

  • 2018.7.2(月)¥180(-2割引き)+税。
    2018.7.30(月)。

  • 29年6月21日読了。

  • 短編集。
    えっ!?そこで終わり!?どうなるの!?みたいなところで終わるのが多い。「俺たちのたたかいはこれからだ!」みたいなのも。
    少なくとも「のぼりうなぎ」はもう少し先を見せてほしかったなあ。

  • 時代物短編。

    5つの短編のうち、最初の『のぼりうなぎ』と
    『菜の花かんざし』は最後どうなったのか。
    妙な所でくぎられ、後は想像にお任せします状態?
    どう転んだのかが気になります。

    主人公も様々で、職人だったり店の若君だったり
    武家だったり大工だったり。
    おかげで色々な生活やら考え方やらが分かります。

  • 短編ですが読み応えあり。

  • 短編5編。オール讀物新人賞受賞作でもある表題作『蒼龍』は作品単体で魅力的であるが、著者の投影(解説によれば)である事を知れば、その凄味はいや増す。選者をして『このひとが新人賞に応募し、私が原稿料をもらう違いは何か』といわしめたエピソードは惹きつけられた。

  • 面白くない

  • 「あかね空」を読み終えたあとだと、どこか物足りない感はあった。
    それでも「あかね空」の下地としてしっかり読み応えはあったし、なにより自らの境遇と重ねたと勘ぐってしまうような「蒼龍」の展開。終わり方はぼかしてあるが、筆者の境遇を考えればきっと誉なのだと確信できる。

  • 2013/03/09読み始め
    2013/03/15読了

  • 山本一力さんの短編集。
    ストーリーは長編と同じくワクワクしたりしみじみしたり出来るんだけど、
    短編なので、わくわくドキドキのピークで終わっちゃうのが寂しい。

    まぁこの方の作品って、いつも最後が尻切れトンボな感じなので一緒と言えば一緒なのかもしれないけれど、
    やっぱりそこまでの話が面白いだけに、分かっていても、その後の続きも読みたい!と思ってしまうんですよねぇ~。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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