梅咲きぬ (文春文庫 や 29-6)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 392
感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167670061

作品紹介・あらすじ

玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。著者の作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。「損料屋喜八郎始末控え」シリーズ番外編。
解説・田中美里

感想・レビュー・書評

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  • 江戸屋の女将 4代目英弥の若き日の話し。
    山本氏の色々な本に英弥が出て来るので、感慨深く読んだ。

  • 2回読了。素晴らしい本でした。女として、こうあるべき、お手本のような数々の振る舞い。全くしつけ本です。一応f^_^;女として、恥ずかしくなりました。もう少しまともに生きよう。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お手本のような数々の振る舞い。」
      ふ~ん、、、
      山本一力って読んだコトが無いのですが、チョッと興味が湧いてきました。。。
      「お手本のような数々の振る舞い。」
      ふ~ん、、、
      山本一力って読んだコトが無いのですが、チョッと興味が湧いてきました。。。
      2012/12/17
  • 実家に転がっていました。
    時代物の登場人物って、生き方に選択肢がほとんどないし、油断するとすぐ死ぬから、もうほんと神には縋るし、毎日全力だし、明日をも知れなくても見栄張って生きるしかないし、普通に考えると辛すぎるから、これくらい主人公補正入ってないとな…と思うくらいに主人公がチート。
    でも、山本一力氏の女主人公はみんなそうだから…

    猪牙舟とか水瓶とか、江戸深川資料館の展示が小説そのままで面白いのでお近くの方はぜひ。

  • 玉枝は、深川の料亭「江戸屋」の女将である三代目秀弥の一人娘。周囲の人々の温かく、時に厳しい目に見守られながら、老舗の女将としての器量を学びつつ一人前に成長していく。山本作品にたびたび登場する四代目秀弥の少女時代にさかのぼり、母から娘へと受け継がれる江戸の女の心意気を描く、波乱万丈の物語。(カバーより)


    時代物一辺倒の夫が感想を聞きたい、というので大至急読みました。

    はい、凛として筋が通っていて好きですよ、こういうの。

    ちょっと妬けますがね。

    だって美人で、能力があって、器であるのですもの、ヒロインが。

    しかし、なかなかのいい文章で、時代がよくわかります。

    作者のお人柄でしょうか、周五郎でもない、周平でもない、琴線に触れるものはたしかにありますね。

    ヒロイン秀弥は踊りのおっしゃん(お師匠さん)にこう教えられます。

    「つらいときは、好きなだけ泣きなはれ、足るだけ泣いてもよろし。そやけど、自分が可哀想やいうて、あわれむことだけはあきまへんえ。それは毒や。つろうて泣くのと、あわれむのとは違いますよってな」

    ちょと宮尾登美子の作品がしのばれますね。

  • 時代は宝暦年間、舞台は深川の老舗料亭
    「江戸屋」。女将・秀弥と娘・波瀾の人生を
    描く人情時代小説。

  • 江戸、深川の女の心意気、天晴れ。
    これぞ、深川の……いや、日本の女。
    まさに、大和撫子。
    お淑やかなだけではなく、芯の強さがある。
    そして、母娘の愛情の深さに涙した。

  • 2019.5.16(木)¥100(70)+税。
    2019.5.16(木)。

  • (古本を購入)
    読み始めた(11月18日)~読み終わった(11月30日)

    深川江戸屋の秀弥の成長記録。
    山本一力氏の作品は、どの作品にも深川周辺に住む人々が共通していて読みやすい。
    各作品で一人を掘り下げる。
    今回は老舗料亭の秀弥。

  • 山本一力作品ではたびたび登場する深川老舗料理店の江戸屋の女将秀弥を中心とした話で、よく登場する三代目から四代目に代替わりするための女将としての心構えを伝授する姿やそれを着実に受け継いでいく四代目の女将として成長していく姿が良かったです!
    四代目の父親が誰なのか?は、結局謎なままでしたが・・・

  • 著者の本を読んでいきます!
    深川の料亭「江戸屋」の三代目秀弥の一人娘、玉枝の成長物語。江戸の女性の心意気と、祭りを通した深川の人情にほろり。
    玉枝が四代目秀弥となった後の子育てがないのが残念・・
    江戸屋の行く末は大丈夫ですとつぶやかれたので、大丈夫ですネ・・きっと♪

    江戸物好きなのは、私自身が下町っこだからのようです^^
    今回のお気に入りを、フレーズに残しています。

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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