いすゞ鳴る (文春文庫 や 29-14)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167670146

感想・レビュー・書評

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  • 土佐の荒くれ鯨漁師や江戸の大商人、そして
    火消し64組の人足たちが、それぞれの思いを
    胸に、江戸時代のツアーコンダクター”御師”に
    導かれて伊勢神宮を目指す。お伊勢参りを
    舞台に、さまざまな人間模様を描く時代小説。

  • 伊勢参りが結ぶ2組の縁が結んだ先に見える景色とは?という物語で、江戸の豪商伊勢屋が大地震からの復興を願い伊勢参りに出向く一行と、土佐の鯨漁師の一行が、土佐の鯨不漁を打破するためには、江戸から伊勢参りでくる一行の中の子供がカギだという予言に従い、その子供 朝太を中心とした展開になっていきます!
    朝太の子供らしい真っすぐな姿勢と、それを支える大人たちの粋な姿が最高でした!

  • おもしろい、けど、文体に慣れなかった。

  • 御師の第六感的な力が江戸と土佐の人々を結び付けてゆく。
    著者の描く商人が好きでこれまで何冊か読んできたけど、このお話はちょっと不思議系で読み慣れず戸惑った。

  • 西條奈加『御師弥五郎』が面白かったので、「御師」物をもう一冊読んでみました。こちらは、土佐の捕鯨や江戸の大地震(ボラ大発生がものすごい印象的)が同時にテーマになっていて、読み応えあり。「御師」がツアーガイド的側面と、宗教者的側面があり、その点でも面白い。お伊勢参りに行きたくなってしまった。

  • 伊勢神宮参詣者をツアコンするお話。安政の大地震直後に伊勢参りに出かける江戸一行と、土佐の鯨漁師たちとの奇縁にひきこまれた。地震も続くし、親も還暦を迎えるし、今年は伊勢参りをしようかな。

  • 分類上【読み終わった】にしましたが、5~60頁で投げ出しました

    以前だれかの文庫の解説で、花村萬月様だったと思うのですが、『考証原理主義者』などと云う言葉を使い、「考証だけで完結しているモノを読むと腹がたつ、吐きつけたくなる」と云うようなことを書かれていたと…(あまり自信がありませんが)

    安政三年(1865)、明け六つ(午前六時半)からはじまり、何百何十間が何百メートルだとか何尺何寸が何センチだとか…
    これが、そのテの数字が現れる度に()付きで…

    まぁ…、言葉は悪いですがウザッタいことこの上ありません

    「電卓叩きながら親切に書いてるんだぞッ!」なのか、文字数(頁数)を増やしたいのか…
    とてもではありませんが、筋(-があるかどうかも不明ですが)に入るなんてことはできませんでした
    デキの悪い「さんすう」の教科書みたいでした

    因みに帯の惹句は「爽快エンターテイメント時代小説!」 …だ、そうです
    爽快(モヤモヤ)?

  • あっきーさんおすすめの作家。
    選択を誤ったかも。。
    こんな時期に江戸大震災のお話。
    朝太のような人でありたい。

    次はもう少し江戸庶民のお話のものを読みたい。

  • 初めてこの作家さんの本を読んだけど、面白かった!江戸の職人たちがたくさん出てきて、生き生きしてて。高知の鯨漁見てみたいと思ったし、行きたいと思った。当時の人に取って、お伊勢参りがすごく特別なものだったんだね。今のパワースポットとかではなくて、本当に信心深かったんだ。恩師がツアコンていう帯はちと違うと読み終えて思ったけれど、粋な登場人物たちに魅了されました☆

  • 作者は高知出身なんだろうが、大好きな深川と結びつけるセッティングに無理を感じるのは私だけ?

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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