発明マニア (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2010年8月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (592ページ) / ISBN・EAN: 9784167671068

みんなの感想まとめ

日常の中に潜む発明の可能性を探求する本書は、著者の独自の視点と豊かなアイデアに満ちています。著者が自身の困難を真剣に捉えた結果生まれた発明は、実現可能性を問わず、読者に新たなインスピレーションを与えま...

感想・レビュー・書評

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  • 米原万里がガンを患いながらも継続した仕事2つのうちのひとつが本書だという。真剣に怒り、憂い、考えた数多の発明。これらが実際的に発明可能かはさておき、真剣だからこそ、驚きがある。こんなのあればいいなと、こちらも真剣に思う。
    20年近く前から、政権が抱える問題も、環境破壊の問題も何ひとつ変わっていない。この頃からずっと言われてきた問題なのだと感じる。もし米原万里が今の世にいたら何を発明したのか、是非見てみたい。

  • たいへーんに分厚い、米原万里さんの発明アイデア集。正直、読みきるまでが長く、政治的な内容も多く難しかったです。米原さんの作品はあとから「あ、そういえは米原さんの本に書いてあったなぁ」と思い出すことがあるので、本書の内容も時々脳みそにふって降りてきそう。米原さんは考えて、考えて、政治的な物事を他人事にはしないで問題を正面から考えてきた方なのだと改めて思いました。また、タバコ!米原さんには先見の才があったのですね。今の時代を米原さんが見られたらどのように考えられるのか、気になるところです。

  • ☆3.5 ときどきおもしろい
     単行本で。
     米原万里は共産党幹部の娘で、ソ聯で通訳をし、妹が井上ひさしと結婚した。井上も米原も左翼である。
     これを読むと、政治的毒が横溢してゐる。当時のイラク戦争を非難して、ブッシュだの小泉純一郎だの、ビンラディンだのが頻出。左翼だなあと。ムーアを思ひ出した。凡庸だらう。

     しかし、なかにはアイデアが光ったエッセーがあり、そちらはすなほにおもしろい。たとへば、「寿命倍増プログラム」「ビルの高さの測り方」や「卓抜なる節税法」等。
     さういふエッセーを読むと、こちらも自然にインスピレーションがわいてきた。

     サンデー毎日の週刊連載だったから、書くネタに困ったらう内容もあるが、どこからネタを蒐集したのか、よく書けたものだ。

     挿絵は米原自身のもので、味がある。

  • "ロシア語の同時通訳者であり、多くの書物を世に出したユニークな思想を持つ才女米原さん。
    彼女の本を読むと、いかに自分の知らない事柄が多いかを思いさらされる。
    犬や猫をこよなく愛した人柄がうかがえる発明もあったり、
    政治的な風刺をこめたものであったりする。
    あじのあるイラストもあり、楽しめること間違いない本"

  • 2018.3.18.天野屋書店にて購入。

  • 2016年8月26日購入。

  • つくづく惜しい方が亡くなったと思う。
    発明と言うより、改革案的な。
    そして、10年前の出来事が思い起こされる。

  • 「せこい発明でこの世の大問題を解決するしかけ」
    といっているが、そのアイデアには ほっと するものが多い。

    ほかのエッセイが 文化の違いをうまくとらえて、
    そのギャップに 米原万理節が さえるのだが、
    この本は 全く違った 視点で 組み立てている。
    興味 というものの 広がりや アンテナの感度がいい。

    ブッシュの好戦性に、すがりつく小泉の関係を
    ブラックユーモアで 釘を刺す。
    よく、そのエッセイが 掲載されたなと思うほどである。

    死の直前まで、書かれていることに
    米原万理の 情熱を 感じるのである。

    同居者である イヌやネコに対する愛情も注ぎ込まれている。

    この『せこい発明』が 実用化されたら おもしろいかも。 

  • 2006年に亡くなった著者の絶筆です。著者が常日頃不便を感じる事柄に対する発明についてたくさん書かれています。だれか商品化してくんあいかなぁ~。

    九州大学
    ニックネーム:上野泰三

  • ロシア通訳の米原万里さん著。
    実際に米原さんが何か発明するわけではないですが、世相にひとくさりした後(本書が描かれた時節柄、ブッシュ元大統領や、小泉元首相に対するものが多いですが)、それを解決するアイデア・発明を全部で119紹介。実現性よりはむしろ(ブラック)ユーモアととったほうがよいものばかりではありますが。

  • 米原さんの考える便利でくだらない発明品の数々。
    その風刺の効いた文体と、添えられたイラストが良い味を出している。

  • 米原万里『発明マニア』読了。国内外の情勢あれこれを鋭く切り取り、よくぞここまでと思うほどのアイデアでなぎ倒していくエッセイ。著者は特に外交に明るく、特に小泉政権やイラク・ブッシュ問題をシニカルに綴る。また、かなりばかばかしかったり、ものすごくブラックだったり。挿絵も笑える。

  • 再読。
    米原万里さんの頭の中。
    またこの人が好きになる。
    何回も読み返すと思う。

  • 米原さんが最後まで続けていた連載をまとめたもの。大事に大事に読んだけれど読み終わってしまった。あら、いやよ(ARAIYAYO)のペンネームで描かれたイラストも楽しい。

  • 「 ロシア愛猫家クラブ連盟会長のニーナさんはネコ語が自由自在な人で来日中は野良猫飼い猫雌雄国籍の別無くあらゆるネコどもt会話をたのしんでいたのだが、ある日、
    『日本のネコだけでなく、人ともネコ語で話してみたい』
     などと言い出したものだから、とっさに唐津(仮名)教授の顔が浮かんだ。」

    米原さんの残された著作もあとわずかになってしまいました。最近は、米原さんの本だからという理由で惰性で読んでいる部分もあります。でも、この本からは、米原さんの国際感覚、教養、そして犬猫を含む弱きものへの愛情、弱きものを虐げる強者に歯向かう反骨精神が感じられます。惜しい人を亡くしたなぁ。
     週刊誌で連載したものをまとめているので、一気に読むのには適していません。1作ずつ、間をあけて読んだ方がいい本です。
     ただ、やっぱり初期の作品の方がスキです。

  • 小さいころから発明好き、工夫好きだった著者が最後に残した119の「せこい発明でこの世の大問題を解決するしかけ」。
    内容はとんでもないものから実現可能そうなものまで様々だが、米原さんのアイデア集大成という感じ。相変わらず面白くてふふっと笑えたり、ちょっと深刻な事態に顔をしかめたりと、読者は忙しいのだけれど、「発明マニア」というタイトルにはうーん・・・納得いかないというか。確かに発明は詰まってるけど、それに惹かれて読む人には足りないかも。他人の笑えるアイデアとかも幅占めてるし。個人的に好きだったのは「持ち込み原稿の断り方」「天国行きの片道切符」「ノンストップ超特急を実現する方法」「『創造的な』判決を下す裁判官の判例」。

  • 物凄く面白い。
    小泉政権をメッタ切り。
    その他、ここまで言って命を狙われたりしない?とも心配になってしまうほどいろんな分野にズバズバ切り込む。

    惜しい人を亡くしてしまった。
    今更ですが、ご冥福をお祈りします。

  • 単行本で既読。

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著者プロフィール

1950年東京生まれ。作家。在プラハ・ソビエト学校で学ぶ。東京外国語大学卒、東京大学大学院露語露文学専攻修士課程修了。ロシア語会議通訳、ロシア語通訳協会会長として活躍。『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川文庫)ほか著書多数。2006年5月、逝去。

「2016年 『米原万里ベストエッセイII』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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