黄金色の祈り (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2003年11月7日発売)
3.23
  • (12)
  • (14)
  • (63)
  • (7)
  • (4)
本棚登録 : 291
感想 : 21
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784167674014

みんなの感想まとめ

自己意識が強く、他人の目を気にする主人公の葛藤を描いた物語。中学時代の特別感や、周囲との違和感を抱えながら成長する姿が、共感を呼び起こします。留学や小説家デビューといった挑戦を経て、社会の中での自身の...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 俺は周りとは違う、特別なんだと思ってた中学時代の自分を見てるかのような……読んでると自分が辱められてるかのような思いに駆られた

  • 嫉み
    渇望 羨望

    憧れってガツガツしてなくてスマートで

    サスペンス要素はなかったな

  • 一気に読み終われるくらいに読みやすい作品だったけど、「面白かった!」というカタルシスは感じさせてくれない内容だった…。
    ミステリとしては事故死の結末だったし、盗難事件に関しては途中で「僕」なんだろうなと察せられたから驚愕のラストとかではなかった。
    ただ、もう最初から最後まで主人公の痛々しい青春とそれを振り返る目線、そして周囲からの対応の数々が、読んでる我が身をグサグサ刺してくる……。真正面から。読者殺人事件か?
    自分を見つめ直したい時にはいいのかもしれないけど、わりと落ち込むので元気の残量がそこそこの時に読むタイプのものだったと思う。

  • 好きな作家、西澤保彦さん。今作の主人公の「僕」は学生の頃から自意識過剰で、成功することばかりを考えている。吹奏楽部でも他人をうらやみ人の目を気にする。国内での受験は失敗しアメリカの大学に留学することにした。それもかっこいいから的な理由で。アメリカで紆余曲折あり、何一つものにならないまま帰国。そして社会から脱落していく。その後、一発逆転を狙って小説家デビュー。そして吹奏楽部時代の友人の死を知る。…なんだかこのかっこよくない「僕」に共感してしまう。人は誰しも自分なりの完璧を目指しているが順風満帆なのは極一部。

  • ギュッとすれば半分で終わるような内容。
    主人公の何でも諦める、言い訳をするなどの偏屈な人間だが殺人との繋がりは全く関係ない。
    アメリカでの話とかなくても十分に伝わる。
    もっと嫌ミス的な気持ち悪い展開か、猟奇的な話になるかと思ったので、あっさり偶然での殺人なので不完全燃焼。
    でも読みやすい。

  • とんでも設定のない西澤ミステリーは初。

    主人公の自惚れの痛さが読んでいてツラかった。
    例によって最後はあっ!?となるのを期待したのだが、
    今回はえっ!?。。。となった。
    ミステリーとしては今イチ、物語としては面白かった。

  • 最強の鬱本…痛々しい中高生時代をすごした自覚があるもので、読んだ後一週間くらいはかるく鬱になれます。とことんダウナーになりたいときにお勧め…

  • 2016年3月14日読了。
    2016年80冊目。

  • 中二で自分が特別だと目覚めたり,他人を妬んだり,挫折したり,逃げ出したり,一発逆転を狙ったりの青春ミステリ。
    地味に良かったが,読んだあとに「うわぁぁ」となる負の作品。

  • ※ネタバレあり※

    2012.6.4.mon

    【経路】
    図書館。西澤保彦 三作目!

    【感想】
    西澤さんはどうもミステリー作家にしては登場人物の内面と心情にえらく真摯に向き合うようだ。
    正直この作品はミステリーとしてのオチはオマケみたいなもので、本題は「なにものにも成れないじぶんとの対峙」なんだろな。
    ただの無神論者だ云々は、芥川の「歯車」を思わせた。

    【いたた…】
    •なんでもできる→なにも物にできていない
    •認めてくれない女性→歪んだ女性観→スプラッタやポルノでの女性の「モノ」化
    •中途半端に手を出す→チームワークを乱す
    •書きたいものがあるからではなく名声のために書く

    【内容メモ】
    •著者と経歴が酷似
    •天才へのコンプレックス
    •人のせい、逃避
    •名声願望

  • 作者の名前は知らず、図書館でタイトルに惹かれてふと手に取る。主人公の行動や思考が自分自身と重なる部分が多く、その点はなかなか痛かった・・・。ミステリーに純文学のテイストも入り混じった、ちょっと不思議な作品。

  • ミステリ小説なのですが、この作品は著者の自己投影をしているような作品です。
    ミステリ要素もありますが、物語を薦めていくにつれて顕著になっていく自意識過剰な主人公像や、エゴイズム。思春期の想念がのちに表れる違和感や齟齬、葛藤など、共感できるような、しいて言えば「自己陶酔」など、ミステリ要素以外にも様々な見方ができる作品です。

  • 昔通っていた校舎から死体が発見された。
    それが話の始まりであり、終着地点。
    なぜ彼は死んだのか、どうしてこうなったのか。

    一人称で進んで行くのですが、まぁ驚くほどというか
    面白いほど責任を他者に預ける主人公です。
    自分は悪くない、と必死になってる感だけが続きます。
    その思考回路にいらいらしてくる、という状態。

    こういう考えは持った事がありますし
    こう思う事も、そう考える事も理解できます。
    が、そのまま延々大人になるとなると話が違います。
    そうして繋ぎ合わされる記憶。
    いっそ見事と拍手したくなります。

  • うーん。


    私小説?いや?
    西澤氏の想いや育ちなどを考えながら読む、ファンにはたまらない一冊なのだけど、一般論としては勧めづらい。
    ので、悩んだけど★は3つで。

  • 2005年3月13日読了

  • ものすごく鬱屈した話であるのは、作者のおいたちと無関係ではないのかと思わされます。
    あまり読み返す気は起こらない本です

  • 「作者の実人生を思わせる」!?それはどうなんだ?
    今まで読んだ「人格転移の殺人」も「七回死んだ男」も、主人公が憎めなくて良かったんだけど、今度は真逆。
    主人公はとってもエゴが強くて、人の目を気にしてばかり。
    それに、いつも楽をしようと考えてばかりだし。
    なんだか自分を見ているみたいで、さらに人間の醜い部分を見せつけられているようで、凹んだ。
    どんなミステリィを読んでも、たいてい「だまされた〜!」と満足するわたしだけど、これは珍しく、フェアじゃない!と思って納得できなかった。

  • 読むのがつらい。

全18件中 1 - 18件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

西澤保彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×