愛しいひと (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2012年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784167675059

作品紹介・あらすじ

心理サスペンスの気鋭が抉り出す“家族の病魔”



一流企業勤務の夫が失踪した。事件に巻き込まれたのか? それとも他に女がいるのか?苦悩する妻は家庭を守るために立ち上がる。

感想・レビュー・書評

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  • 現実なありそうな設定。自分ならどうだろう?
    考えさせられるなぁ。

  • 希望を感じる読後感。
    人の心をえぐってくる作家さんだと思っていたけれど、えぐる力があるだけに、その逆もお上手だなと思った。
    読んだ後、ちょっと元気になった気がする。

  • 確かに今までの作品とは様子が異なる。
    だが、こんな明野作品もアリだろう。
    突然ゼンマイが切れて社会に適応出来なくなり姿を消した夫と、息子にまで見放された妻の二人の視点で語られる。
    それぞれが相手に依存していたことを認識して再出発する目前で終わるが、悪くないと思う。
    今後に期待できそうです。

  • なんの予告もなく、夫が続いて一人息子が家を出ていく。
    専業主婦だった笠松睦子さんは、現実を受け止められず人のせいにばかりしている。
    自分で生きていこうとしないのに、誰かに寄りかかって生きていくことに、感謝も幸せも感じていない。

    読んでいて不愉快。

    少しづつ、睦子さんが変わっていくようすがまだ救いです

  • 良かったです。苦労と小さな成功の積み重ね、その中で少しずつ、何かが整っていく。いくつになっても、やり直しはきくんですね。やはり女性が家で、小さな生活をリズミカルにしっかり回していれば、必ず家族は正常に戻っていくんだと、感じました。どんなに小さくても、女性はやはり、家の太陽なんです。

  • 家族の再生の話、イマイチでした。
    睦子が自立していく課程はまぁ良かったですが、瞭平や直也の部分は薄っぺらい感じがして、、もう少し彼らの気持ちを掘り下げても良かったのではないかと。。
    なので、最後の手紙も、、何を勝手なこと言ってんだか、、としか思えませんでした。

  • (収録作品)愛しいひと/三日のち/空の巣箱/仰ぎ見る月/名無しの父子/波間より

  • 明野照葉の新境地、らしい。
    明野作品の魅力は、女性同士の悪意や嫉妬や優越感の描写に尽きるのだけれど、そういうものをいっさい封印してしまった今回は非常に残念。
    この人だからこそという要素が見当たらず。

  • なくして気づくことがある。
    それが自分にとってかけがえのないものだったのか。
    それとも重荷だったのか。

    この物語の主人公は50代の夫婦。
    有名企業の営業部長という役職に就き、何も不足のない暮らしをしていた男性が突然失踪をする。
    残された妻は夫の失踪の理由を考えるも何も思い当たらない。
    思いつくのは夫に愛人がいるのではないか?ということ。

    結婚後ずっと専業主婦だった彼女は後に社会に出て働く事になる。
    それまでは何かと夫に不満を抱えていた彼女。
    彼女の関心は一人息子の事で、夫は眼中になかった。
    しかし、夫がいなくなって経済的にも精神的にも彼を頼っていたことに気づく。
    一方、夫の方は妻と全く逆で、家族や仕事を優先している日々の中で、自分のしたい事、好きな事が分からなくなっていた。
    そしてある日突然、プツンと自分から家族の糸を切ってしまった。

    これを読んで、やはり人は自分をまず優先したのでいいんだと思いました。
    自分の好きなこと、自分のしたいこと。
    それを先ず優先する。
    それから自分以外の人のことを考える。
    誰かがいなくなって自分に何もなかったと気づく。
    どうにもうまくいかなくて全てを放棄する。
    そうなる前に。
    それは自分のことしか考えないのとは全く違う。

    専業主婦の主人公が社会に出て、つまずきながら少しずつ独り立ちしていく姿が今の時代と合わさって、とても力強く感じられました。
    大人としての自立と再生を感じるお話です。

  • 日常生活を送ることができなくなった夫、夫が突然失踪してしまった妻の気持ちはわかるような気もして、とても興味深かった。残念なのは息子の気持ちが説明されていないので、どうしてこんな行動をとるのかよく分からないこと。

  • 家も失踪してほしい

  • ドラマなんかでは良くある話だけど、失ってわかることってあるよね。
    旦那さんからの手紙に涙でました。

  • よくいる奥さんに我慢できなくなった夫の話……?

  • 明野照葉の新境地ということで手にしてみたが、、、
    やはり、彼女にはドロドロの「女の醜態」を描いていって欲しい。
    夫の失踪から始まり、一人息子まで家出状態に、、、そして、、、
    なんかどこにでも転がっていそうな物語のテンプレートをなぞった感じがした。

  • この作者は読んだことあったから期待のうちに読んだけれど、どこにでもある家庭の破局と再生の物語。
    面白味、あまり感じず

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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