ミカ! (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 710
レビュー : 128
  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679026

作品紹介・あらすじ

活発で男まさりのミカ。スカートなんてイヤ!おっぱいなんていらない!思春期の入口にたつ不安定なミカを、双子のユウスケがそばで見まもる。両親の別居、姉の家出、こっそり飼っていた「オトトイ」の死…。流した涙の数だけ幸せな未来が待っている。第49回小学館児童出版文化賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • みんなに「オトコオンナ」と言われ、
    活発で女の子扱いをされると怒ってしまう
    ミカちゃんと優しい双子のユウスケ。

    そんな二人が出逢うモグラによく似た、
    でも何者ともつかない動物。
    おととい出逢ったから名前は「オトトイ」。

    二人だけの秘密の場所でひっそりと
    子供の時間を共に過ごすオトトイ。
    悲しい涙を流した後にはなぜか大きくなるオトトイと
    吸い込まれるように不思議と消えている悲しみの感情。

    毎日の中で起きるうれしいこと、楽しいこと、悲しいこと。
    たくさんの感情を越え、自分でも知らずのうちに成長して
    少し遠くなり、1つから2つへと分かれていく双子たち。

    オトトイは、感情がこんがらがることから逃げた
    ミカちゃんの中で分離した悲しみのカタチで
    ぴったりと同じ世界に寄り添っていた
    ユウスケだけには共有できた世界なのかな。

    子供の心理描写も感覚も絶妙なバランスで書かれていて、
    懐かしさやあの頃のとまどいが読むごとに次々と蘇っては、
    一緒にわくわくしたり、悲しんだり。
    あの頃のあの気持ちはそういうことだったのかと気づいたり。

    過去の自分に教えられ、明日を迎える喜びで
    心がわくわくしてくる。私も元気に「おーい!」と
    未来の自分にエールを送り続けたい。

  • 双子の小学生の可愛いお話。こんな子おったなーと思いながら読んだ。オトトイは結局何だったんだろう?

  • これはわたし的におすすめ。
    重松さんあたりの作品の主人公の男の子とはちょっと違って
    もうすこし鈍い男子であるところのゲーム大好きユウスケ。
    そしてオトコオンナでスポーツ万能のミカ。
    この二人は双子。
    二人の成長過程が素敵です。
    ネイティブ関西弁がなかなかいい。

    2012/06/30

  • 思春期の入口に立った子供たちの微妙な気持ちがとてもキュートに描かれています。本作品には心が暖かになる癒しがあるようです。児童文学なのですが、大人が読んでも、ちょっと疲れたときには、元気を取り戻すにはよいでしょう。ああ、癒されちゃう!

  •  

  • タイトル*ミカ!
    作者*伊藤たかみ
    出版社*文藝春秋

  • 素直な気持ちになれる/なりたくなるね。
    言葉も活きてるなぁ。

  • 男の子のようなミカが、告白されたり生理が来ておっぱいが大きくなってだんだん男女の違いに気づきはじめて…
    そんな戸惑いやモヤモヤを、双子の弟の目から描く。
    酸っぱい涙を食べる?オトトイという謎の生き物が不思議。ムニュムニュ。

  • 伊藤たかみさんの【ぎぶそん】が好きなので作家さんの名前だけで買った本。
    児童出版賞だから児童書だと思うんだけど大人が読んでも、懐かしい気持ちで読める本。
    子供の頃には何も思わなかった事が大人になって児童書読んで、あ~あの時あんな気持ちだったなぁとか
    素直な気持ち?で読めるんだよね。あの時読みたかったとか思う本って多いけど、その時読んでもきっと何も心に響かない物語が大人になってから響く物もあるよね。逆もあるけど・・

  • 大人も楽しく読める児童文学。

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著者プロフィール

いとう・たかみ
1971年兵庫県生まれ。1995年、早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」で第32回文藝賞を受賞し作家デビュー。2000年『ミカ!』で、小学館児童出版文化賞、’06年『ぎぶそん』で坪田譲治文学賞受賞、「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。主な作品に『ドライブイン蒲生』『誰かと暮らすということ』『 そのころ、白旗アパートでは』『秋田さんの卵』『ゆずこの形見』『あなたの空洞』など。

「2016年 『歌姫メイの秘密』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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