- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167679163
感想・レビュー・書評
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途中からなんと無く。
ヒントを出してくれてた感じで。
逃亡シーンや監禁シーンがちょっと長いかなと感じたけど恐らくは敢えての感。
長めのやつもたまには良いのでしょうな。
好みは短めでサクサクっと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらずの葉村の不運!わざとらしくないところがすごい。
しかし今回は本当に肉体的にも精神的にも大変そうでしたが、乗り越えて向かって行くところがかっこいい。でも暑苦しくない。
登場人物の男性の大半がゲスの中、光浦さんは素敵でした。これからも登場してほしい。 -
葉村晶シリーズ第3弾。シリーズ初の長編。家出した女子高校生を連れ戻すために、ヘルプに駆り出された晶。連れ戻すことには成功したが、同行者とトラブルとなり、ナイフで刺され、骨折をすることから始まる。何とも、不幸を呼ぶ晶らしい始まり方だが、ここまでが「前哨戦」この先、長い長いトラブルが待っている。女子高校生の失踪、殺人、友人に近づく結婚詐欺…これでもかってくらいに次から次へと問題が発生する。それを決して格好良くはないけど、人間臭く乗り越えていく葉村晶に完全にハマった。次作「さよならの手口」は先に読んでしまったので、残るは「静かな晴天」のみ。ちょっと寂しい…
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女探偵・葉村晶シリーズの長編です。
晶は、家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負った。一ヵ月後退院した晶は、行方不明のミチルの友人・美和を探す依頼を受けた。ミチルと接触し捜査を進めると他にも姿を消した少女が居た事がわかった。彼女達は、どこに消えたのか?彼女達の接点とは?真相に差し迫る晶は、何者かに監禁される。飢餓と暗闇を晶を追い詰める。晶は、どうなるのか・・・。
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少し複雑で頭に入ってこない。最後はハラハラしました
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比較的初期の葉村晶シリーズ。
当然ながら短編に比べてボリュームがあるのだが、それを忘れさせるほどテンポが良く、面白い。 -
読み始めてからNHKのドラマの原作だと気付く。シシド・カフカはカッコ良すぎるが、彼女のように低体温のいい声で淡々と語るような筆致はそのものかも。女子高生の会話のくだけ方が不自然にならず引っ掛からなくて良かった。無理に若者言葉を使ったり、むしろ年寄りくさい言い回しをこの世代が使ったりする小説で興醒めることも多いからな。難しいものだ。しかし自分が適切だと思っていることも勘違いかもしれぬが。
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本邦で最高のハードボイルドは葉村晶シリーズだと思う。この本もその思いの裏づけになった。
しかし、積読の時間が長かった本でもある。
シリーズを順を追って読んできたが、長編ということで、ちょっと置いておいた。そうしているうちにドラマを見た。あらすじを知ってしまったら、あの結末に向かってずっと長編に付き合うのか!と読む意欲が減退したため、積読が延びた。
読み始めたら、止まらなくなった。背負いこむトラブルの豊富なことに魅了された。トラブルの中の伏線が見事だ。登場人物一人一人の癖の強さ、あくの強さが長編ならではの描きっぷりで1ページごとに迫ってくる。それを迎える主人公の脳内言語が鮮やかで気持ちよく、苦しい時には本当に苦しい。読んでいる自分が被虐趣味者と思えるくらい、苦しさがページを進ませる。
最後のカタルシスも相当なものを感じ、カタルシスを訳すと、読んでよかった、最高!ということになるだろう。
表紙のイラストから始まり、最後の最後まで、楽しみつくせる一冊だった。