- 文藝春秋 (2005年12月6日発売)
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感想 : 96件
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Amazon.co.jp ・本 (528ページ) / ISBN・EAN: 9784167679620
みんなの感想まとめ
テーマは復讐と逃避、そして人間の闇が描かれた物語です。17歳の少年によって妻子を奪われ、自堕落な生活を送る真壁と、DVから逃げる裕子が織りなすストーリーは、思わぬ展開を迎えます。二人は工務店の社長に助...
感想・レビュー・書評
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面白かった
少年犯罪と復讐劇とあったので、少年法に対する被害者尾復讐劇と思っていたら、ちょっと違ってました。
しかし、これはこれで楽しめました。
ストーリとしては
17歳の少年に妻子を殺され、自堕落な生活を送っていた真壁。
DVの警察官の夫から逃げてきた裕子。
そんな二人を職場で受け入れた工務店の社長の波多野。
無期懲役だった少年乃武夫が7年ほどで出所。それを知った真壁は復讐を決意します。
一方、DV警察官の門脇は警察官の職権を利用して裕子の行方を追いかけます。
乃武夫のくずっぷり、門脇の悪役っぷりがすごい(笑)
さらに門脇の執拗な追跡が狂気(笑)
真壁の復讐派は結果的に乃武夫の殺害には至りませんでしたが、襲撃された乃武夫は逆に真壁を殺害しようと行方を追います。
乃武夫と門脇の追跡から真壁と裕子は逃れることができるのか?
といった展開です。
んで、結末は意外にあっけなくあっさり終わっちゃいました(笑)
ちょっと残念
ま、想定通りと言えばそうですが
もうちょっと考えさせられる物語かと思いましたが、どちらかというと追跡サスペンス系でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
7年前に妻と生まれて間もない娘を、当時未成だった少年に殺された真鍋。
少年は成人であれば死刑だったが未成年ということで無期懲役になった。
その日から真鍋は仕事への意欲も失くし、酒に溺れる日々を送っていた。
一方、警察官の夫にDVを受けている、主婦で5歳の息子を持つ祐子。
暴力を受け病院に行くと医師には警察に届けた方がいいと勧められるが、その後の報復が怖くてとても出来ない。
だが、とうとう耐えかねて家を出る。
そんな2人が工務店の社長と、たまたま駅でのある事故に遭遇したことから、その社長の元で働くことになる。
ただ、2人に忍び寄る黒い闇。
おぞましい悪意に目を覆いたくなる後半。
あまりにも衝撃的。
2025.11.5 -
はじめて読む佐々木譲さん。
最初は文章が合わないかも…と思いながら読んでいたけど、怒涛の展開でいつの間にか夢中になってしまった。
なかなかスリリングな話。 -
久しぶりに本を読む楽しさを思い出した。
壊れた家族同士が新たな家族を作る。破綻と再生。心がほっこりします。
一方、犯罪者たちは救いようがない。当然の報いとして、個人的には満足のラストです。 -
ふう・・ 手に汗握るってこういうこと。
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読みやすくて面白かったけど、なんだか苦しかったです。悪いヤツにも事情があって、悔悛するとかありえないんだろうと思うとやりきれない。
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読みたい本に登録していた小説。やっと見つけて読んでみた。
嫁子を殺された男と夫の暴力から逃げる女の逃走劇は緩急が凄くあっという間に読み終わってしまった。誰にでもオススメできる一冊だと思う。
ユニットというタイトルは最後までしっくりこなかった、、 -
まず…序盤で『あぁ〜こんな展開になるんだろうな』と想像がつきます。
が、!!!安心してください、多分、想像を超えてくれます^ ^
4人の目線でかなり早いペースで進んでいくので、すいすい読めちゃう。
途中の思い違いであったり、偶然が重なったり…そして終盤のスピードはすごい!
で、タイトルにもなってる『ユニット』
被害者ユニットvs.加害者ユニット
そんな感じですかね〜。
楽しく読ませていただきました♪ -
面白かったです。終わり方もグッド。次も読んでみようと思います。犯人の言葉ですが「世の中にはとことん犯罪者ってやつがいる。更生なんてできっこないって人間が」そのとおりだと思います。未成年の凶悪犯罪者なんてほぼ全てがそういった人間でしょう。育ち方が原因だとしても更生できない人間を社会に置いておいてはいけません。それと、仇討ちは法的に認めて良いのかも知れません
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一気に読めた。最初から、次が気になる!と思い続け、飽きることはなかった。
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序盤であまりに悲惨な状況にとても苦しくなりました。
妻と幼い子を未成年に殺害された真鍋。
警察官の夫にDVを受け続け逃亡する祐子と晴也。
手に汗握る展開に引き込まれていきました。
現実でも起こっている未成年の残虐な事件や家庭でのDV。
重い内容です。
読み応えは最高でした。 -
17歳に妻と1歳の娘を殺された真鍋。
刑事の妻でDVから逃げ出した祐子。
少年が出所して物語が動き出した -
少年犯罪とDVと私刑
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さまざまな問題を抱えた人々が
どのようにつながっていくのかを
最後まで楽しめた。
ただ、最後の最後は尻すぼみな
きれいすぎる感じがしたので、
少し残念だと思う。
とはいえ、
社会的問題として取り上げられる「DV」と
賛否両論ある「少年法」を
うまく融合させてある作品である。
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2019.12.03おそらく再読。内容は何となく覚えているが結末が不明なので読んでみることに。
2019.12.07.読了
確かにハラハラドキドキだが、おもしろくはないなー -
内容(「BOOK」データベースより)
十七歳の少年に妻を凌辱され殺された男、真鍋。警察官である夫の家庭内暴力に苦しみ、家を飛び出した女、祐子。やがて二人は同じ職場で働くことになる。ある日、少年の出所を知った真鍋は復讐を決意。一方、祐子にも夫の執拗な追跡の手が迫っていた。少年犯罪と復讐権、さらに家族のあり方を問う長編 -
2009/10/11 2回目読了。面白い。★4
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佐々木譲さんの本を読むのは初めてだったが、良かった。スリリングな展開、そしてところどころある暖かいシーン。ファンになりました。
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著者お得意の北海道を舞台にしたハードボイルド群集劇。主要人物は5人。妻子を殺された男と殺した男、DV夫の警察官とその被害者の妻、そして妻に逃げられた工務店経営者。
「類は友を呼ぶ」の通り、共通点を持った彼らは、出会い、足りない部分を補い合う「ユニット」を組む。
少年犯罪に家庭内DVと作品発表時の社会ネタを盛り込み、5人の距離がジワジワと狭まってくる展開はスリリングだ。そして、逃げるユニット対追うユニットの息もつかせぬたたみかけの末、一気に完結。このスピード感は快感。
悪役側の加速するやり過ぎ感がハンパないが、それもまた本作品の魅力。 -
かなり面白かった。奥田さんの本気サスペンスみたいな感じで、あちこちで起きる事件がひとつになっていきつく間もなく展開!って感じで一気に読んでしまった。ノブオのほうは本当にあった山口の事件を思い出してしまって少し悲しくなりました。人の心の中の本当のことは誰にもわからないけど、まったく悔悟も反省もしてないのにどうして仮出所させてるのか、市民の感情としてはやっぱり理解に苦しむ。いっぽうで門脇さん!途中から坂を転げ落ちるようにどんどん怖くなってきました。
波多野さんの生き方・考え方・働き方、小説の中の世界としてはとても好きだしすばらしい経営者だなあと思いました。でも、個人的には奥さん派かも・・・・自分自身はその生活はきついなあと思うけど、やってみたら意外に楽しいのかなあ。
主人公以外の登場人物も全員キャラが立ってて、面白かった!映像化してもいいのに。
そして、この小説でふと気づきましたが、飯場の生活って、最近はやりの「持たない」生き方かも!
古くて新しい!
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