二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2006年1月11日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784167679743

みんなの感想まとめ

独特なリミックススタイルで描かれる物語が魅力の作品であり、元は村上春樹の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』です。音楽のリミックスのように、原作の要素を生かしつつ新たな物語を構築する試みが、読者の興味...

感想・レビュー・書評

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  • あの、『平家物語』を完成させた古川日出男に触れてみようと思い。

    なにー!「中国行きのスロウ・ボート」のリミックスだとー!と興奮。

    音楽だと同じ曲を別のアーティストが尊敬を込めて自分の色を付ける。
    そういうことは文学でも、例えば後日談とか、二次創作とか、ありますけど。
    モチーフ、源流の中で創作するという試みは面白い。

    内容については、パンキッシュ。
    原曲であり村上春樹がジャズであるならば。

    そして、中国人の彼女を間違えて反対方向の電車に乗せちゃうくだりが大好きな私は、まさか彼女を追いかけて、1994年の「同時多発ゲリラ」によって、ループしない山手線に巻き込まれる主人公を描くとは。さ。
    脱帽です。

  • 私はよく作家で本を選びます。一度おもしろいと思える作品に会えればその方の別の
    作品を優先的に読んでいきます。もちろんハズレもありますが、そこそこ安定して楽
    しめてます。
    しかしこの作家は違う。『ベルカ?』でこの方はすごい好きだとベタ惚れしたのに、
    次に『LOVE』で「無理だ。ついていけない。あなたの作品を読むことはもう・・・」
    とほぼ絶縁気分だったのに奇跡的に手に取ったこの作品。がっつりはまった。やっぱ
    すごい好きだ・・・けど次の作品はどれを読めば?

  • 2006-01-00

  • 1980年の村上春樹の短編小説『中国行きのスロウ・ボート』を元にリミックスした小説。部分的な引用から新たな物語として構築されている。元ネタが分からないほど新鮮に楽しめる。‬

  • 面白い
    動きを書くのが上手い

  • 図書館で。
    前にベルカ吼えないのかが面白かった作家さんだな、と思って借りてみたんですがコレは合わなかったですねえ。

    出東京記というけど出ようと思えば出られますよね、東京。子供の頃は仕方なかったとはいえ大人になって東京に店を構えている辺り彼は実は東京を出たくなかったのではないかと踏んだ。店を出すならサイタマだってトチギだって出そうと思えば出せるじゃないか。それをなんのかんので東京に出店したのは自分なんだしな。というか脱・東京を人任せにしているから出られないのではないだろうか、と思う訳です。自分でやっぱり計画たてないとね、色々と。

  • 庖丁人の女子高生が出てきた話の、カフェを始めてからの展開が面白かった。
    最後の手紙はほろっとした。

  • 本作は、村上春樹が書いた「中国行きのスロウ・ボート」に対するオマージュ(作者の言葉で言えばリミックス)。

    残念ながら自分は「中国行きのスロウ・ボート」も読んだことが無いし、古川日出男を読むのも今作が初めてだ。敢えて言えば村上春樹の短編を幾つか過去に読んだくらいのもので、しかし、全然作風が似ていないことから違和感と疑問を抱き、まったく独立した小説として読んだ。それが現状最も適切な方法であるような気がしたからだ。
    文体は確かに村上春樹を模しているような気はした。主人公が女性にモテ、別れるという点もあるいは…。この小説の売り文句のようなものには「言葉でビートをきざむ」と書かれており、確かに滅茶苦茶なテンポに漢字のルビには英語の単語が振ってあって常識はずれのロックっぽさを感じることは出来た

  • 実に数年ぶりの古川日出男。
    村上春樹の『中国行きのスロウ・ボート』のリミックス小説。
    こんなに村上春樹っぽい文章を書く人だったっけ?と気になるくらい、春樹チックな文章だった。
    オリジナルのプロットを活かしつつ、新しい物語を紡いでいるのは、さすが。
    久しぶりに古川日出男が読みたくなった。

  • 「中国行きのスロウ・ボート」と交互に繰り返し読んだ。
    僕に読める字もあり、読めぬ字もあった。というフレーズが好き。そして誇りを持ちなさい。も。

  • 本人も明言している通り、村上春樹にインスパイアされて書かれた短編。
    ガールフレンドの乳輪の話は何度読んでも印象深い。

  • ロックな失敗談

  • リミテッド有限のジャパニーズ
    死。僕はその限定について語る。
    アーネスト•ホースト 考古学的思考 浜離宮庭園 スカベンジャー=雑食主義者
    東京都最東端→小笠原村南鳥島=マーカス島 最南端→沖ノ鳥島 ハイパートーク 丹波山村(たばやまむら)は、山梨県北都留郡にある村である。
    アフォリズム【aphorism】物事の真実を簡潔に鋭く表現した語句。警句。金言。箴言(しんげん)。
    旭川 宮古島 お台場 ペリー 砲台 ソニー•ロリンズ 赤坂見附 丸ノ内線 銀座線末広町 ヘイトカ 阿佐ヶ谷 野原核 アポイントメント コモンランゲージ 饒舌病 庖丁ガール いなせ 八丁堀 新木場 江東区夢の島 有明コロシアム 中国行きのスロウ•ボートRMX 早稲田大学

  • 古川日出男さんの作品ではじめて読んでる^^

    世界観とか言葉の選び方がしっくりくる感じ◎◎

  • 村上龍の69を思い出した。
    ネガティブなのにとても軽快。読んででも暗い気持ちにならずに済むから、好き。

  • 8月の誕生日にいただいて、
    そのまま放置しておりやっと読了。
    陳謝。
    リズミカルに滑稽、混沌。
    東京から逃げられないという感覚はわかる気がする。

  • 軽快な文章でつづられる故の勢いがあって、春樹さんへの憧れが感じれる作品。
    話の展開がものすごく面白いし、それをつづる文体がとてもいい。

  • 夢。空想じゃない、ほんものの睡眠時の幻覚体験。
    死を恐怖する少年は、死に所属しているように思われる体験に、夢という厳格体験に惹かれる。
    宇宙にはランダムすぎる悪意があふれている。純粋な悪意がどうしてなのか?
    僕は自分の意思で航海する。
    イエス、僕はこのように生きてきました。
    逃げない。
    負け続けた年代記から。
    その瞬間、僕は壁を、鏡を抜けている。
    真実の夢にむかって。そして僕は目覚めない。

  • 村上春樹「中国行きのスロウ・ボート」のRMX!
    しかしRMXされる前の作品を読まずに
    最初にこちらを読んでしまいました。

    でも、この作品が面白くて
    だからこそ「ベルカ、吠えないのか?」に着手することが出来た1冊でもあります。

    原作を知らないので
    比較しての感想は言えないのだけど

    主人公が3度の別れを経験しながら
    自分の中にある「スロウ・ボート(貨物船)」に乗って
    自己発見をしていく、みたいな内容。

    簡単に書いてしまうとこうなのだけど
    文章力や構成力が本当に面白くて
    ぐいぐいと引き込まれてしまう。

    内容も分かりやすいし
    とっつきやすい一冊かと。

  • 古川日出男の文章速度について行くのは久しぶりだと大変。かみ合わないとスベってるだけになるから。読んでるこっちがスベってるのか書いてるあっちがスベってるのかわかんないけど。でも噛み合った日にはこれ以上ないくらいに最高で最強。「聖家族」へのはずみがついたようなつかなかったような。あれは長編だから、読み始めるのに勇気がいる。(10/2/21)

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著者プロフィール

1966年生まれ。著作に『13』『沈黙』『アビシニアン』『アラビアの夜の種族』『中国行きのスロウ・ボートRMX』『サウンドトラック』『ボディ・アンド・ソウル』『gift』『ベルカ、吠えないのか?』『LOVE』『ロックンロール七部作』『ルート350』『僕たちは歩かない』『サマーバケーションEP』『ハル、ハル、ハル』『ゴッドスター』『聖家族』『MUSIC』『4444』『ノン+フィクション』『TYOゴシック』。対談集に『フルカワヒデオスピークス!』。CD作品にフルカワヒデオプラス『MUSIC:無謀の季節』the coffee group『ワンコインからワンドリップ』がある。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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