陰謀の世界史 (文春文庫 う 18-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (685ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679767

感想・レビュー・書評

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  • 世界の陰謀論を紹介した本。
    資料的に書かれているし、好みでない陰謀論も入っていると思うので「陰謀論全部好き」という人以外は読むのが大変だと思った。
    一歩引いて否定も肯定もせずに「紹介」という形で書いているこういう本は新鮮。

  • んー出典内容の列挙、自分では何もフィールドワークしてない。本を薦めるための本?

  • ♪楽しい陰謀 愉快な陰謀 陰謀~ 陰謀~♪

    いやぁ、陰謀史観論者ではないのだけれど、陰謀論は楽しい。
    「えぇっ!これが真相なのかっ!」なんて大げさに驚きながら
    楽しむ分には妄想の世界で思う存分遊べる。

    本書は世にはびこる陰謀論を集めて、「こんな陰謀がありますよ。
    そして、あんな陰謀もありますよ」という陰謀コレクション本だ。

    陰謀史観の主役と言えば、ユダヤにフリーメイソン、イルミナティに
    300人委員会、ロスチャイルドにロックフェラー。忘れちゃいけない
    KGBにCIA、モサドにMI5にMI6。

    世界的大富豪からスパイ、それに加えて超古代史にエイリアン。
    私たちが気付かないところで色んな組織が繋がって、世界を
    動かしているのだっ!

    JFKだって、キング牧師だって、その暗殺の陰には巨大な陰謀
    があるのだっ!

    建造物侵入なんてまぬけな事件から表沙汰になったウォーター・
    ゲート事件よりも、イラン・コントラ事件の方が事は重大なのだ。
    それなのにうやむやに終結したのは、やはり陰謀なのだっ!

    あんな陰謀、こんな陰謀てんこ盛り。巻末の参考文献も膨大な
    量である。これだけの資料を読破した著者は凄い。私なんて
    700ページ弱の本書だけでお腹いっぱいなのに…。

    そういえば昭和天皇はフリーメイソンに操られている…なんて
    のをどこかで読んだな。これも陰謀史観のひとつだね。

    陰謀史観もひとつの文化として見ると楽しめるのかも。信じるか
    どうかは微妙だけれど。いや、信じている人がいるから荒唐無稽
    なお話まで飛び出すのが陰謀史観なのかもね。

  • 陰謀論ではない。米大衆文化と言っても過言でない陰謀論に関する論である。この手の本で必ず取り上げられるフリーメーソン、イリュミナティから始まるが、学生時代に『秘密結社の手帖』に始まる澁澤文学?を読み散らした身にはやや物足りない。陰謀とは思えない財団辺りから面白くなって来る。陰謀論を一言で言えば、この世の全てのものは繋がっていて意味がある。従って本書で展開される30の陰謀も相互に絡み合い同じ登場人物が何度も顔を出す。人物を区別することを早々に放棄しその混沌の中に身を任す。心地よい混乱の中で論は終わりを告げる。

  • なんというか、世界は陰謀に満ち満ちていて、
    しかも、それらは皆、進行形で、リンクしている、
    ということらしいです(←適当☆)。

  • 300人委員会やフリーメーソンの話から始まり、世界中の陰謀説を紹介している。

    文章は長く、登場人物が非常に多いのでわかりにくいが、内容は興味を持って読み進めた。

    世界は陰謀によってシナリオが決められているなんて大それたことは言わないが、陰謀に操られていることは確かだ。巻き込まれるか、操るか、どっちにしろ生きるということは大変なことだと思う。

  • UFOを信じますか。ミステリーサークルどう思いますか。そのあたりなら夢物語でいいでしょう。ロスチャイルド。ロックフェラー。英国王室。CIA。KGB。M15.M16。モサド。ヴァチカン。なんか そのピリピリしてきませんか。いろいろ仕組まれているわけですよ。その中で何食わぬ顔して生きているんですよ。そういうのも平和っていうもんです。と。

  • 世界中の歴史的事件を陰謀説として解説、事実かどうかは誰にもわからない、秘密結社やCIA,KGB等諜報機関、はてはUFO、宇宙人まで、あらゆる角度から検証している。

  • 思わず本のタイトル「陰謀の世界史」につられて購入してしまった。
    600数十ページに亘って、豊富な参考文献と作者の洞察により陰謀の歴史が体系的に書かれていて、なるほどと思わされる部分がかなりあった。
    作者は本の中で、ユダヤ人、フリーメーソン、CIA等と様々な陰謀(コンスピラシー)説があるが結局それらは全てつながっているというのが陰謀史観(コンスピラシー・セオリー)であり、それはあくまでも"今"という時点を説明するためのものであると書いている。なるほど、今起こっている戦争や事件、事故は様々なコンスピラシー・セオリーをもって説明がつくものがあるかもしれない。
    しかし、作者はあまりにこれらのコンスピラシー・セオリーに囚われ過ぎると、妄想(パラノイア)誇大に陥る可能性がある事も示唆している。
    その典型的な例がハワード・ヒューズである事を本書で紹介している。映画にもなった「アビエイター」主演はレオナルド・ディカプリオでしたね。(録画したの早く観なくちゃ!)
    その他にJFKからブッシュに至る近代政治の中に起こったスキャンダラス、戦争、暗殺等の裏に陰謀があったのかなかったのか、明確な答えは見つからないけど、様々な陰謀史家が自分のコンスピラシー・セオリーを展開し解明しようとする話は中々面白かった。(中には荒唐無稽なものもあるが)
    これらの話を信じるか信じないかは別として、現代の超情報氾濫社会では何が真実かを見極めるのは大変である。そんな時代だからこそ、こうした陰謀説がまことしやかに語られるのだろう。

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著者プロフィール

美術評論家。1976年から平凡社『太陽』の編集長を務めた後、独立。幅広い分野で執筆を行う。

「2023年 『アジア・中東の装飾と文様』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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