少年A 矯正2500日全記録 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2006年4月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784167679804

みんなの感想まとめ

矯正の過程や背景に迫るこの作品は、世を賑わせた神戸連続児童殺傷事件の犯人、少年Aの生い立ちや更生の様子を詳しく描いています。読者は事件の真実を知ることで、少年の内面や周囲の支援の重要性を理解し、心を動...

感想・レビュー・書評

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  • 世を賑わせたニュースで、私も覚えています。昔母親の手記も読んだことがあるような。。。

    元々発達障害もあり、認知は歪みやすかった様子。母親の母親なりの愛もまっすぐ愛として受け取ることは難しかったと思う。
    ある意味親としての関わり方でAのような子がでてくるのは特別なことでもないのかもしれない。AのTVでは報道されない深いところを知れたと思う。
     
    医療少年院の生活の様子やAに対するアプローチは、興味深かった。1人に対してこんなに愛情、情熱が、注がれるのだな、と感激すらしそうになる。それに応えるかのようなAの変化や、成長の様子がよかった。他の院生心配になるレベルで力は入ってたような感じもするけどそんなわけないか、、、。

  • この間少年Aの両親の本を読んだので、この本を見つけて読んでみました

    更生に関わられた全ての方の大変さと努力と愛情を感じ、表面しか知らなかった事件のその後の事実を知りました。

    仕事だからといってできる範囲を超えていると思いました

  • 神戸連続児童殺傷事件の少年Aの矯正記録。
    現在は、もう退院して社会生活を送っているけれど、本当に矯正できているのか。
    すごく気になる。

  • 単行本発行時に購入を見送ったんだよね。なんとなく食指が
    動かなかった。

    神戸連続児童殺傷事件の犯人である酒鬼薔薇聖斗関連の
    書籍は、なるべく目を通すようにしてたのに。

    なので、リサイクル書店で購入した文庫版で読んでみたの
    だけれど、これってちゃんと取材してるのか?いや、して
    ないよね。酒鬼薔薇聖斗、少年Aについてはかなりの箝口令
    が出ていたんじゃありませんでしたっけ?

    著者は東京少年鑑別所の元法務教官。でも、法務官として
    勤務したのは2年くらいではなかたっか。ご自分が知っている
    少年鑑別所での更生プログラムを想像で膨らませて、そこに
    少年Aを当てはめたようにしか受け取れなかった。

    大体、2500日の全記録が解説も含めて250ページ足らずで
    語れるはずはないと思うんだが…。

    「あとがき」で高い志を持って法務教官になったと書いて
    いるのに、その高い志は僅か2年で捨て去ってしまったらしい。

    世間の注目を集めた事件関連の書籍なのだから、憶測と想像
    だけで書いてはいけないと思うの。それは「ノンフィクション」
    ではなく、フィクションなのよ。

    フィクションと呼びたくないのであれば、エッセイとして
    欲しいわ。

    以前、この著者がテレビに出ていたのを見たが、少年事件に
    関してもなんのデータも持ってないようだったしな。

    またタイトル詐欺に引っかかってしまったよ。_| ̄|○

  • 神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗こと少年Aの医療少年院を中心とした「矯正」の過程を追う。元少年鑑別所法務教官の草薙厚子さんによるレポート。

    文庫版あとがきにて「出院までの情報はほとんど開示されていない」と書かれていますが、著者の経歴から矯正教育課程について相当の知識があるうえで、実際に関わっていた職員の方への取材などを行うことによってここまで詳細なレポートになったのかなと思います。

    私はこの後に世に出た少年A本人による手記「絶歌」をこのレポートよりも先に読んでいたのですが、このレポートで述べられた「矯正教育を経て少年Aは退院に相当する寛解状態にまできている」という判断と、「絶歌をあの内容で被害者遺族に許可を得ずに世に出した」という行動は直接は繋がらないものに思えます。

    どちらもできるだけ偏見を持たないように努めて読んだ結果、矯正教育は社会に出るまでは概ね良い方向へと進んでいったのかなとは感じました。しかし社会に出て世間の目に直接触れながら、罪についてもさらに向き合えるようになっていった結果、少年Aは耐えきれずまた自分の中に閉じこもってしまったし、その頃には矯正教育課程ほどのサポートもなかったという事態になり、そこから絶歌の出版の話へと繋がったのかなと思いました。

  • 少年Aは、母親に対して、愛されたいという思いと憎しみのアンビバレントな感情を抱いていたようだ。

    少年Aは、性的サディズムを抱いていた事は、確かなようだ。

    この本を通して、日本の少年院では非常に高度な更生プログラムがなされている事を知った。

    自分の残酷性に全く無頓着であった少年Aが、多くの関係者、スタッフの努力により、最後には、被害者に一生掛けて償いたいとなるまで、更生できたのは、ある意味、奇跡的であると思う。

    しかしながら、何ら反省せずに更生に失敗した場合に比べて、ベストな結果であったが、国家プロジェクトで、犯罪を犯した少年Aに、多くの優秀なスタッフが関わり、手厚い更生プログラムが行われたのは、被害者の事を思うと、また、一国民としても複雑な思いを抱く。

  • あの有名な酒鬼薔薇聖斗を更生させようと奮闘した少年院の人たちの話です。かなり主観が入っているので実際はどうか分かりませんが、奮闘した感は伝わりました。著者自身が少年院で勤めていたけれど、ハラスメントを受け退職してジャーナリストになったという経歴があるので、ちょっと偏った見方がある感は否めません。でも、彼が性的サディストだったとは知りませんでした。

  • 内容は思った通りのもの。

    読んでいる間、文章に違和感というか匂いのようなものが有り気になっていた。
    あとがきを見てその疑問も氷解。
    この作者、ちょっと変わった人で施設の人とトラブったりしている。
    書かなければいいのにその下りも怨嗟で書いてしまう辺り耐性がない。
    解説が有田議員という所も面白い。
    どうせならそっち方面に突き抜けて書いてもらったほうが個人的には面白かった。

  • ノンフィクション作家による、少年Aの記録。
    わたしは日本の更生プログラムに関して何の知識もないのに、勝手にただ入って年月がたち出てくる、と思っていた。それというの、再犯率は高いわけだし塀の中なら税金で食っていけるでしょ、と思っていたから。
    でも、塀の中で周りも本人もどんなに頑張って更生しようとしたとしても、塀の外に出てから最低限の環境を与えられないと、それを継続するのは難しいよね、とこの本を読んで思った。
    『絶歌』からの流れで読んだこの本。間に『Aではない君と』を読んでしまったがために、フィクションとノンフィクションの差があいまいになってしまったことを悔やんでいる。
    良くも悪くも普通過ぎて、特別になりたかったのだろうか。まさに中二病。
    『絶歌』を呼んだときのAの一人称のイメージは「僕」だったのに対し、この本では手記に「俺」と書かれていたとある。そこだけでも成長がわかるような気がする。
    「少年Aとは全く別人格の存在へと育った」わけではないと思う。
    ある時期に承認欲求を満たされないと、小動物をいじめる可能性がある、とあるがそういうことができる人格でよかったね、と思う。それができない人間は自分を傷つけるあるいは発散する場がなくそのほうがつらいのではないか。もちろん、小動物側からすれば、んなことしるか!って感じだろうけど。
    矯正中の種明かしをされるのはどんな気分なんだろうか。こういう風にするために、こうやって誘導したんです、うまくいったでしょ?っていうのは、私ならむかつく。
    Aが羨ましい。若いうちに残虐なカタチで人を殺せば、真剣に向き合ってくれる大人に出会えるのか。と思ってしまうのは失礼だよね。でもそう思ってしまう。
    一般的な反抗期等のこともかかれており、私自身も適切な時期にちゃんとSOSを出していたのだな、と過去の自分を振り返る。それは完全に無視されただけでなく、「理解できない」という目で見られて終わったが。

  • この本で語られる「酒鬼薔薇聖斗」こと少年Aの矯正に関わった人々の熱意と労苦の数々には頭の下がる思いだ。だけど、この著者の「〜なのは間違いない」という表現が頻出するのには参った。僕はこういう断定をさも根拠があるかのように(実際は根拠が明示されてるわけでもないのに)語る人の話は基本信用しない。長井秀和か。

  • 世間からの憎悪の的となった事件の加害者が、少年であったために、矯正を試みることになったプロフェッショナルたちの姿が生々しく描かれています。

    著者も、かつて同じ職場で志を持って働いていたからこそ、そこで現実に立ち向かう姿を本音でとらえることができたのではないかと感じます。

    一方で、それを苦々しく思う人々の存在も描かれています。いかに生きるか、いかに信じるか、そして、いかに罰するかについて、考えることができるでしょう。

  • 矯正の様子がとても興味深かったです。

  • ふとすると普通に再生の物語として読めてしまい、その度に被害者の事を考えて我に返りながら読んだ。応援したくすらなった。ただこれが出版されて10年経って彼が手記を出版したりウェブサイトを立ち上げたりしているのを見ると、なんだか少し虚しくなるし、この10年彼に起きたことの凄まじさすら想像してしまう。それにしても、ジャーナリズムってのは今から仮にも更生しようとしている人の姿をこうまで赤裸々に世に送ってしまっていいものか?前述の彼の行動もこれら全ての報道(全てが悪とは言わない)に一因を感じてしまう。つまるところ、壮大な祭りとして扱われたって事なのかな。

  • 読み物としても、充分に読み応えのある一冊。楽観的というか、著者の希望的観測のようなものを感じなくはないが、理にかなっているというか、筋が通っていて分かりやすい(その分かりやすさがモヤモヤする原因であるが)。
    矯正に携わった方々のことを、被害者やその遺族のことを思うと胸が締め付けられる思いがする。

  • 見てきたように書く人だ。取材源を明らかにできないから仕方がないのかなあ、、でもその分信頼度という点でいささか残念。”全記録”とはまた大きく出たものだけれど、それなりに詳細なエピソードがあって、なんとなくおぼろげな像が見えてくる気はする。それだけにどこが伝聞でどこが作者の意見なのかがもう少しわかる形で書かれているとよかった。

  • ガキには優しいよな

  • 少年Aの「矯正」の経過がメインであるが、事件の詳細や生育歴も書かれてあり、理解しやすい。筆者が最後に少年Aには自らの口から真相を語ってほしいと書いているが、実際に「絶歌」という本人の手記が出版された。絶歌を読むにあたって合わせてこの本にも目を通しておくべきだろう。少年Aは寛解したとのこと。支援者の熱意を感じる。それとともに、解説で有田芳生が少年Aは生育半年から母親に体罰を加えられていたと語っている事実には驚いた。第二の少年Aが出てこないためにはどうしたら良いのだろうか。

  • 鑑別所を出て医療少年院に入院、精神診断や鑑定、処遇の長期計画・赤ん坊包み込み作戦、母に愛されなかった生い立ち、贖罪、退院後のサポート下の生活。

    事後ケアにかけられた、関係者の努力、エネルギー。今後の社会のために、活かせますように。

  • 性衝動と殺人衝動が一緒になってしまったかなしいひと。生きるために殺したのかな。

  • わかったような、わからないような。

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著者プロフィール

ジャーナリスト・ノンフィクション作家。日本発達障害システム学会員。地方局アナウンサーからブルームバーグL.P.でファイナンシャル・ニュース・デスクを務め、独立。著書『少年A矯正2500日全記録』(文春文庫)など。

「2018年 『となりの少年少女A 理不尽な殺意の真相』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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