ぐるぐるまわるすべり台 (文春文庫)

Kindle版

β運用中です。
もし違うアイテムのリンクの場合はヘルプセンターへお問い合わせください

  • 文藝春秋 (2006年5月10日発売)
3.30
  • (32)
  • (81)
  • (185)
  • (33)
  • (6)
本棚登録 : 885
感想 : 107
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784167679835

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 面白がる人は、面白がらない人の30倍は可愛い。

  • 大きな出来事は起こらないけれど、テンポよく読め、共感できる作品。

    学校に行く決意をした”ヨシモク”、おそらく軌道に乗るであろう”狛犬”。
    それに反して、”僕”だけがぐるぐる回るのである。

    けれど、それだけが黄金らせんだけが、ある意味、ずっと、たどり着くことのないものではあるけれど、終着点を目指すことが出来る方法なのだろうか。

    時がたつにつれて、四分円の半径が小さくなるにつれて、”僕”のかわしぐせも少しずつ程度がましになっていくのではないだろうか。

    ”僕”が幸せになることを願わずにはいられない。

  • とっても好きなところと嫌いなところがたくさんあった話しでした。
    文章の書き方や表現はすごく好みで、とくに塾での出来事、とくに教室長の行動には主人公と同じようにそのパーフェクトスキルに憧れます。そしてヨシモクとの付き合いかたの空気がいい。

    でも!

    どうしても主人公が好きになれない。
    というか、あとがきにあったように、主人公のかわしぐせが好みじゃないのかもしれません。
    彼が語る内容、言葉はとてもきれいだけれど。
    静かに周りの波紋を観察して、たまにそこに石を投じてみるけど、その観察者から実際に自分も波紋の一つになってほしかった……

    でも書かれ方はとても好きなのでまた別の本を読んでみようと思います。

    • HAL.Aさん
      お邪魔しまっす。私もこの本から中村さんに入ったんだけども、「100回泣くこと」と「絶対、最強の恋のうた」がオススメだなー、なんて呟いてみます...
      お邪魔しまっす。私もこの本から中村さんに入ったんだけども、「100回泣くこと」と「絶対、最強の恋のうた」がオススメだなー、なんて呟いてみます。
      2010/07/31
  • 読み終えて まずは ビートルズのヘルター・スケルターを聞きました
    結構 テンポよく 始まる・・・。
    いい感じの曲!!
    この曲を 聞きながら散髪をしていたのかなぁ〜
    狛犬の今後が 楽しみ


    一度 リセットをするって 大事な事なのかなぁ〜
    新しくスタートをきる為の一歩なのかもしれない・・・。

    ゆったりとした感じが 伝わってきます


    一周回ったんだ、と僕は思った。
    一周回ったスタート地点は、かつて僕がいた場所とは違う。
    始めたこと、始めなかったこと、
    聞いたこと、語れなかったこと
    一周回ったんだ、と僕は思った

  • 2025.01.08

    そもそもビートルズについての教養や『ヘルター・スケルター』という楽曲を知らないため、思わず盛り上がれなかったという印象。

  • 珍しく恋愛要素のない中村作品。音楽と数学。
    『ぐるぐるまわるすべり台』これから何か始まりそうな爽やかさ。
    “はじまりの三部作”の三冊中、一番はじまりを感じた作品。
    初読は10年以上前、後編の『月に吠える』PDCAのエピソードが出てきてもあまりピンと来なかったが、社会人経験を積んだ今は主人公のすごさがわかる。「究極の効率化は自分の仕事をなくすこと」。うん、すげえよ哲郎くん。
    作品を読み終えて、YouTubeでビートルズのヘルタースケルターを聴いてみて、私は部屋の掃除がしたくなった。

  • 大学を中退して塾の講師をしながらバンドを始めようとする男の話。主人公より作者が感情に走っていて自分の文章に酔っているよう。

  • ギターやってる人が読んだら面白いんじゃないかな

    ヘルタースケルターはビートルズの歌らしい何か特に起きるわけでもない夕日の描写が良かった

  • この本でポップを作るなら、キャッチコピーあなたならどうしますか?

  • 中村航さんのだいぶ初期の方の作品です。塾講師のバイトのかたわらバンドを始めようとする小林と、その塾で教わっているヨシモク(小林が勝手につけたあだ名)、そして、小林がバンドを作ろうと募集をかけた時に話に乗ってきた千葉と哲郎サイドのバンドを始めようとする背景を描いた両局面からの話の展開になっています。
    結構ノリと勢いが面白い感じで、数学のこと織り交ぜつつ、ヘルタースケルターというビートルズの音楽を主軸にしながらバンドを始めようとする若い人たちのことを焦点を当てていました。
    作品は2004年のものらしいのですが、そういえばこの頃はウォーターボーイズとかスウィングガールズとか高校生がなにかを新しく始めてみるような映画が流行っていたなーと思います。(あとがきで知る)
    バンドというのも特殊性があるようでその動機は意外と単純なものだったりするんだなーと。
    新しいことを始めてみるのもエネルギーがいるからだんだんしなくなりがちだけど、挑んでみるのも悪くない…なんてことを考えてみました。

  • 「リレキショ」
    「夏休み」
    「ぐるぐるまわるすべり台」の3冊で、
    「始まりの三部作」が完結すると!
    と、
    言うことで3部作最後の「ぐるぐるまわるすべり台」です!


    ちょっとわけわからない表現というか、
    黄金比とかね。
    こういうのって中村航さんっぽいのよね。
    黄金比もだけど、
    ドの♯と、
    レの♭は本当は違うんだって!
    ♯って半音あがるだっけ?
    ♭って半音下がるだっけ?
    同じじゃないの?
    とかも、
    ちょっとわけわからない表現って、
    この、
    「ぐるぐるまわるすべり台」あたりで確立したみたいですね。
    と、
    やけにリアリティある生活感も「ぐるぐるまわるすべり台」あたりで確立したのかな?
    一人暮らしの僕が、
    四合の米を研ぎ、
    炊飯器の中身を6等分にし、
    その1つを器によそい残りは一食分ごとにラップに包んだ。
    目玉焼きを焼き、
    ご飯の上に載せ、
    必要十分に美味しい目玉焼き丼を、僕は食べるとかね。
    (一部を部分的に抜粋)

    僕は塾講師をしてて、
    特別授業を受けてるヨシモクの名前を借りて、
    ヨシモクでバンド仲間を探してる、
    先日大学を辞めた青年である。
    しかし、
    塾講師も、
    バンドももちろん本気ではないのです。
    生活をしてるのではなく、
    流してる?
    流されてるのとは違う流してる感じですかね。
    たいして喜ばず、
    たいして感動せず、
    たいして悩まず、
    たいして苦しまず、
    当たり障りない生活をおくる僕の話し。
    人生において、
    そういう時期ってあるものですよねって感じのふわふわ感ですよね。
    リアリティの中のファンタジーっていうか、
    ふわふわ感ですよ。

    こういうことを運命って思えるかどうかで運命ってかわるんだよ!
    と、
    ある部分では占い師的な悟りを示す僕は、
    将来、
    塾講師でもなく、
    バンドマンでもなく、
    占い師になればいいんじゃないか?

    前半は僕の話、
    後半は僕とバンドを組む感じだった、
    と、
    ある2人の話し。

    前半の「ぐるぐるまわるすべり台」はわかるかな?
    でも、
    後半の「月に吠える」はよくわからない。
    否。
    わかるんだけど、
    わかろうとしない自分がいるのかもしれないね。
    俺はドラムを叩く。
    俺はタロットを弾く。
    と、
    言いたい自分がいるのかもしれないね。

    ちなみに、
    ビートルズのヘルタースケルターは聞いてみたけど、
    よくわからない。
    この、
    ヘルタースケルターが分からない時点で、
    この「ぐるぐるまわるすべり台」を理解できないのではないか?
    と、
    思ってしまった僕は読み流して終わりの小説。

  • 中村さんの初期の作品。
    とりあえず音楽聞かなきゃ。
    世界三大美德のひとつ、仲良し。
    同じことを繰り返してるようでも、螺旋状になっていて、実は少し上昇してたりするもんだ。

  • 【217】

  • 読み終わったら、ヘルタースケルターを聞きたくなります。聞いてまた思い出すとなるほどと思えたり。最後はどうなんだろう、結局何だかんだで合流したかな。

  • マグネタイザーがまた出てきた。狛犬はどんなバンドになるんだろう。小林くんも参加したほうがいいよ、絶対。

  • バンドメンバー募集をコアにした、中篇2作。主人公は最近の小説にありがちな、大学をやめてしまって、塾講師をダラダラと行う男性と、期間工の派遣社員。

    定職につかず、だらだらした人生、長編でない、特に何かが起こらないなど、芥川賞狙いかと思ったら、やっぱり候補になっていたらしい。また、表題作は、作中に解説されているがビートルズの「ヘルター・スケルター」で、もう1本はそのままオジー・オズボーンの曲名だ。

    両作品とも、恐らく私小説な部分が多く含まれており、黄金比の話や大学の数学の授業、会社の研修など、話の内容と絡んでいるかどうか今ひとつ不明ながら、いい感じにアクセントになっている用に感じる。

    純文学の性格上、やや単調で退屈に感じるところもあるが、軽い文体が比較的読みやすく、感想も持ちやすいので、高校生くらいにも読みやすい1冊ではある。

  • 悪くないけど、この人の本のなかでは面白くない部類かも!?
    登場人物をリンクさせるならもっとしっかりリンクさせてほしい

  • この作品だけ、レビューを書いてなかったんですけど、何年も前に読んだので、内容を忘れてしまいました・・・。

    たしか、バンドやってる人が、工場で働いてる、みたいな設定の話だったような気がするんですけど・・・。

  • 再読。いいよねぇ、これ。やっぱいいよねぇ。今回気に入ったのは「ギタリストは職業、ドラマーは属性」ときて「叩くだけだよ。お前は俺をうまく使うことを考えろよ」(ドラマー→ギタリスト)ってところ。

  • かっこいい言い回しが頻出して、かっこいい物語

全96件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

中村 航:1978年東京都生まれ。2002年日本大学卒業、2005年早稲田大学大学院修了。2011年博士(建築学)取得、Mosaic Design設立。2024年〜チュラロンコン大学INDA講師。2025年〜日本大学理工学部建築学科准教授。屋台から都市計画まで、いろいろな領域・スケールでデザイン・リサーチを行う。

「2025年 『海外・多拠点で働く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中村航の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×