子どもは判ってくれない (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 814
レビュー : 83
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679910

感想・レビュー・書評

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  • 若者に向けた、「大人の思考と行動」を書いた本。相変わらず切り口鋭いです。

  • 教養とはなんぞ?という気持ちになる。内容はそれだけじゃないんだけど。
    今って情報が多いだけじゃなく、学生って生き物がものすごく多い割に、一定レベルというか、「学生ならこれくらい出来て当然、知っていて当然」というくくりが通用しなくなっているのを実感。
    でもそれを良い悪いとか今の子供はこれだから、で片づけていいのかっていは別問題、という気持ちに。

  • 呪いのコミュニケーションがなるほどです。気をつけることにした。
    樹さんエッセイは同じ話を形を変えて繰り返しますが、この本はいつものテーマを大体網羅してて安心。繰り返して読んでるうちに根付いてしまうパターンです。飽きないし。

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    ■母性愛は幻想か?
    事実と幻想は交換できない。
    幻想から別の幻想に移っただけ。
    母性愛幻想、サクセス幻想、恋愛幻想、承認幻想

    「あなたは幻を見ている。私はも幻を見ている。だが、私の見ている幻のほうが快適であるので、こちらを採択されてはいかがか?」

    母性愛/父性愛幻想の支援を必要とする人、「その幻想にすがって問題を片付ける方が生き延びるうえで有利である」人が存在するということについては譲れない。

    ■セ○クスというお仕事と自己決定権

  • ところどころ、読んでてイラッとするのはなぜなんだろうw

  • ブログをほとんど全部読んでいたので、わざわざ買って読まなくてもよかった。それは、わかっていたことなので文句はないです。とても説得力があるし、その通りと思うことばかりなので、逆に疑わなければと身構えてしまう。

  • 『疲れすぎて眠れない夜のために』はインタビュー形式で作った本で、これは、内田先生がホームページやブログなどに書いていたものを加筆してまとめたものだそうなので、前述の本より小難しさがパワーアップしてる。難しくて斜め読みしたところも多かったけれど、面白かった。複雑なものは複雑なままにしたほうが分かりやすいこともある、正解がない時代ウンウン言いながら悩んでいるのがいいんじゃないか、というようなお話だったと思うのだけど、私が言うと簡単になってしまいますが。

  • 私とは違った角度で物事を見ている方。特に後半の文章、「愛国心とネオコン」「動物園の平和を嘉す」などは〝倫理性〟について、深く考えたい視点が提供されてました。

  • (以下引用)
    「誰にも迷惑かけていないんだから、ほっといてくれ」と言って、売春したり、ドラッグをやったり、コンビニの前の道路にへたり込んでいる若者たちがいる。彼らは「人に迷惑をかけない」というのが「社会人としての最低ライン」であり、それだけクリアーすれば、それで文句ないだろうというロジックをよく使う。なるほど、それもいいかもしれない。でも自分自身に「社会人としての最低ライン」しか要求しない人間は、当然だけれど、他人からも「社会人として最低の扱い」しか受けることができない。そのことはわきまえておいたほうがいいと思う。(P.125)

    例えば「囚人の人権を守る」ということは「犯罪を肯定する」こととは水準の違う問題である。(中略)人権は人権、犯罪は犯罪である。それと同じように、「売春は犯罪だが、売春婦の人権は適切に擁護されなければならない」という立場はありうると私は思っている。(P.153)

    多くの人が勘違いしているが、人間の価値は、その人にどれほどの能力があるかで査定されているのではない。その人の「替え」がどれほど得難いかを基準に査定されているのである。現に「リストラ」というのは「替えの利く社員」を切り捨て、「替えの利かない」社員を残すというかたちで進行する。どれほど有能な社員であっても、その人が担当している仕事が「もっと給料の安い人間によって代替可能」であれば逡巡なく棄てられる。(中略)だが競争社会というのは、全員の代替可能性を原理にしている社会である(だから「競争社会」は必ず「マニュアル社会」になる)。そのような社会で、個の多様性や一人ひとりの「かけがえのなさ」への敬意がどうやって根づくだろうか。(P.305)

    自民党も民主党も、改憲を望む人々は九条二項を廃絶したいと望んでいる。戦争に関する「フリーハンド」を回復したいと望んでいるのである。より厳密に言えば「(本音のところでは)あまり戦争になんかしたくないけれど、『戦争になるかもしれない』という政治カードを自由に切ることができる国家になりたい」と望んでいる。(P.318)

  • 各論が腑に落ちすぎて妙な安心感が得られると思う。

    もうすぐ社会人になる身としてウチダ先生の「大人」像を拝見し、他者との関わりの中で心がけたいことが生まれた。

    よくわからないものを「わからない」まま「知らない」ことは怖い。「知らない」ことを「わかってしまった」ときには瞬間行き場がなくなってしまう。再読して思考の論理を書き記しておきたいと思った。

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著者プロフィール

うちだ・たつる 1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)。道場兼能舞台兼私塾「凱風館」館長。神戸女学院大学名誉教授。翻訳家。専門はフランス現代思想史。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科修士課程修了。ブログ『内田樹の研究室』。



「2019年 『そのうちなんとかなるだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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