言葉のちから (文春文庫 す 15-1)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679972

感想・レビュー・書評

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  • 日本を世界の枠組みで考えて,英語に対する考え方,日本語に対する考え方を論考する。
    思考停止に陥らないことが大切。理想を外に求め,外に合わせるだけではない。足下を固め,自立したときに世界と自分が見える。

  •  社会言語学が専門の著者による日本論、日本語論、英語教育論。すでに行われた講演や雑誌のインタビューなどが初出になっており、単行本『アメリカを知るための英語、アメリカから離れれるための英語』を一部改編して文庫化したもの。
     同じ内容の繰り返しになっている点、ずっと読み進めていくと洗脳されそうになる。「あとがき」を読めば、それが全てである。一英語教師として、著者の意見には賛成。でも著者自身も語っているように、著者の意見に了解したとしても誰も実行はしない、というその実行しない1人におれがなりそうだが、できるところは取り入れたいと思う。「異文化理解」で、日本について発信することも「異文化理解」だ、というのは実は英語教育界でも言われていること。来年度からうちの学校では「英語表現」という新規科目が始まるので、ここで日本を題材にするのはどうだろうか、とか、学校設定科目で自由に何かする時間が高3で設定されているので、そこで日本の歴史や文化を英語で学ぶのはどうだろうか、というアイデアは持てた。とは言え、今「英語会話」という科目を教えているが、結局海外旅行で使える表面的な英語をあれこれ教えて覚えろ、と言っているだけで、何とも物足りない。かと言って生徒のレベルを考えてもそれ以上に発展しそうにない。おれの力量不足があるにせよ、本当に教育としては薄っぺらいな、と教えているおれ自身が思ってしまう。そして海外行ったらこんな感じです、ALTにアメリカのパーティーについて語ってもらいます、という授業。著者が見たら呆れて言葉も出ないだろう。著者の言うような授業が展開できれば、本当に面白いのだけれど、という感じ。確かに、アメリカはモデルにするような国ではないというのもよく分かる。日本こそが地球を救う、と言えるかどうかはよく分からないけど、それくらいの意気込みがないからダメなんだということだろうか。好き嫌いが分かれる本だと思う。(13/01/09)

  • 面白いです。
    講演や論文を再編集されているから少々くどくなっている部分もありますが内容は明快です。

  • 作者さん、独特の思考回路だなあ。新鮮だわ。
    2007/1/4

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著者プロフィール

1943年岩手県生まれ。三菱系エレベーター会社を経て1967年に独立創業し、鈴木エレベーター工業(現在のSECエレベーター)を1970年に設立。独立系エレベーター保守会社という新しい業態を日本に誕生させる。エレベーターの構造を知り尽くす「技術屋」で、ビジネスの面でもエレベーター業界の風雲児として活躍する。

「2017年 『技術屋が語るユーザーとオーナーのためのエレベーター読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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